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WEB広報誌 かいはつグラフ2009.11 釧路湿原の自然再生

釧路湿原の自然再生

湿原
(出典:釧路開発建設部)
 釧路湿原は、国内最初のラムサール条約登録湿地で、国内最大の湿地面積を誇り、特別天然記念物のタンチョウをはじめとする野生生物が数多く生息(約2,000種)しています。
また、国立公園(釧路湿原国立公園)にも指定されていて、豊かな自然・壮大な湿原環境の景観を有しています。
 釧路湿原は、今から約3,000年前の縄文時代にはほぼ現在の湿原が完成し、同時に海跡湖であるシラルトロ沼・塘路(とうろ)湖・達古武(たっこぶ)沼や釧路川を形成したと考えられています。
 近年、釧路川流域の経済活動(農地・宅地の開発、河川の改修、湿原周辺の森林伐採など)の拡大により、湿地面積の減少(約3割)や乾燥化(乾燥した場所に生育するハンノキ林が約4倍に拡大)など量的・質的に変化が見られたことから、釧路湿原の保全・再生に向けた取組が、地域住民やNPO等との連携により
推進されています。
 釧路湿原自然再生全体構想に示された「質的量的な回復(生物環境)」及び「湿原生態系を維持する循環の再生(物理・化学環境)」の目標を達成するために、「茅沼地区旧川復元実施計画」が策定され、4つの目標が設けらました。

【茅沼地区旧川復元事業の目標】
目標1:湿原中心部への土砂流出などの負荷の軽減
     湿原への土砂流入を抑制する効果によって、良好な湿原環境の保 全を図ります。
目標2:氾濫原(洪水時に河川の流水が氾濫する範囲の平野部)の再生による湿原植生の再生
     河川水位と自然氾濫状況を復元することで、ヨシ・スゲ類湿原の再生を図ります。
目標3:湿原河川本来の魚類などの生息環境の復元
     イトウなどの大型の魚が生息する湿原の河川環境が復元されます。
目標4:湿原環境の復元
     緑豊かな河畔林をくぐり抜けながら、湿原を蛇行して流れる川の景観が復元されます。

 これらの目標を達成するために、北海道開発局釧路開発建設部では、釧路湿原自然再生事業の『茅沼地区旧川復元事業』を進めています。
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  • 復元 復元予想図

お問合せ先

開発監理部 広報室

電話番号:011-709-2311 ファクシミリ:011-709-8995


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