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WEB広報誌 かいはつグラフ2010.10 特集

住民が堤防除草を行い、刈草を酪農で活用 -石狩川-

  • タイトル
 今年治水100年を迎えた石狩川。
 この100年間で、石狩平野は、湿原地帯から日本を代表する穀倉地帯に変貌しました。
 岩見沢市北村地区は、米どころ空知地域の中で水田地帯が広がる地域ですが、北村地区を流れる石狩川の堤防周辺には酪農及び畜産業を営む農家の方々がおります。 
 この農家の方を構成員とする北村地区河川愛護組合では、開発局がこの地区で行っている石狩川の堤防除草の一部を昨年から行っています。
除草
 堤防の除草は、重要な河川管理施設である堤防の巡視・点検を適切に行うためのもので、機能維持、危険箇所(亀裂、陥没等)の早期発見等のため河川管理上必要かつ重要です。

  北村地区河川愛護組合長の伊藤政明さんにお話を伺いました。

北村地区河川愛護組合はいつ設立され、どのような活動をしてきたのですか

組合長
 組合の設立は20年以上前で、北村地区に住む石狩川堤外地の高水敷の草地利用をしている酪農、畜産農家が集い、北村地区河川愛護組合を設立しました。現在16人の組合員で構成しています。
 設立当時は堤防敷地、作業用道路周辺などの特に柳の生えているところなどにゴミが多く、このゴミを片付けて、きれいにする活動をしていました。

 かつては、空き缶、肥料袋など様々なゴミがありましたが、今はありません。堤防敷地を草ぼうぼうにしているとゴミを捨てていく人がいますが、除草してきれいにしているとゴミを捨てる人はいなくなっています。
【堤外】堤防から見て河川のある側を堤外といいます
【高水敷】河川で常に水が流れる水路と堤防の間のことをいいます
  • 除草

昨年から石狩川の堤防除草を実施しているとのことですが

ちず
 組合員としては、酪農、畜産業を営む上で草が必要で、そのニーズから自ら堤防除草を行い、刈草を利活用しています。近年、酪農や畜産業経営の状況は非常に厳しいものがあり、草の確保はコスト縮減につながります。
 石狩川の堤防除草は、北村豊正から北村砂浜の間の概ね20キロメートルの区間で実施しています。
 
 堤防除草は年1回を基本(6~8月)としていますが、組合員のニー ズで複数回除草を実施しているところもあります。
 組合員は、自ら堤防除草した刈草を集めて農場へ運搬しています。

刈草は何に利活用しているのですか

 たい肥や家畜の飼料で使っています。ただ堤防除草の刈草は、正直なところ乾燥させた草の品質はあまりよくないのが実情で、もう少し良くなればいいのに、と思っています。 
  • 刈草

堤防除草を行って、他によいことがありましたか

組合長
 今年8月に除草していた際に、丘陵堤のなだらかなところで水が出ているところがあり、岩見沢河川事務所へお知らせしました。この場所は草が生えるとわからなくなり、草を刈る時しかわからず、見つけられないところでした。

 また、岩見沢市北村地区は水田地帯ですが、堤防除草は虫の発生の抑制にもなります。今年の稲の生育は良かったようです。
【丘陵堤】
 石狩川では、堤防の丘陵堤化を進めています。石狩川の下流域は、泥炭が広く分布した軟弱な地盤であることから、通常の堤防よりも堤防の断面を大きくし、斜面に対して緩やかな丘陵堤を整備することで、決壊に対する完全性を向上していくものです。

今後はどのように取り組んでいきたいですか

組合長
 酪農、畜産農家で一番重要なものは家畜の飼料です。今後も引き続き堤防除草は続けていきたいと思います。
 
 私たちが車から見ても堤防敷地をきれいにしているなぁと思います。開発局と私たち組合がお互いに協力して、きれいな堤防敷地の管理をしています。

 今後とも開発局と共に石狩川堤防敷地をきれいに管理していきたいと思っています。
    

お問合せ先

開発監理部 広報室

電話番号:011-709-2311 ファクシミリ:011-709-8995


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