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WEB広報誌 かいはつグラフ2011.1 北海道スタンダードが全国へ

北海道スタンダードが全国へ それは「弾丸道路」から始まった

  • タイトル
ほそう
アスファルト舗装
昭和20年の日本国内の道路の舗装率は約17%足らず。
北海道においても舗装された道路はまれでした。

春先は雪解けで道路はぬかるみ、
夏は車がとおれば、あたりは朦朦たる砂埃
舗装された道路など、まだまだ珍しかった頃
札幌千歳間に延長34.5キロメートルの真新しい舗装道路ができました。
かんせい
完成直後の弾丸道路
国道36号千歳国道
通称「弾丸道路」。
自動車専用の道路として道幅7.5mと当時許される最大限の広さと 最高時速75キロメートルという走行速度を仮定して設計された、いわば「高規格道路」。
凸凹の砂利道に比べると弾丸のようにスピードを出して走れると、 「弾丸道路」と呼ばれていました。
弾丸
左が現在の弾丸道路
この弾丸道路にはもうひとつの顔があります。
郊外道路としては北海道で初めてアスファルト舗装が行われた道路だったのです。
今では道路舗装といえばアスファルト舗装ですが、 当時は、全国的にもコンクリート舗装一辺倒の時代。

なぜアスファルト舗装にしたのか。
そこには、北国ならではの「凍上」という問題がありました。
凍上とは、きびしい寒さによって、土中の水分が凍り、地面が盛り上がること。 凍上によって、舗装がひび割れてしまうことがあるのです。

コンクリート舗装で凍上被害がでないほど 舗装を厚さにするには、多額のコストがかかることになります。 凍上被害を防ぐ対策を行えば、アスファルト舗装のほうがメンテナンスもしやすく、コストもかからない。工事のコストが安くなれば、北海道全体の舗装道路の普及にもつながる。
これがアスファルト舗装に踏み切った理由でした。

この道路工事のち、北海道でもアスファルト舗装が進み、また、日本で初めての高速道路「名神高速道路」も アスファルト舗装で行われることになりました。

弾丸道路は日本の道路舗装の歴史の中でも 特筆すべき技術をもってなされた工事でもあったのです。
それは積雪寒冷地という厳しい自然環境のもとだったからこそ、 生み出された技術でもありました。

明日へとつづく歩み 道路の舗装工事でもCO2削減

イメージ
 天然のアスファルトは、古来から接着剤やミイラの防腐剤としても使われていました。道路の舗装工事などに使われているアスファルトは、「アスファルト混合物」といいます。
 
 アスファルト混合物は、アスファルトプラントという加熱装置の中で、アスファルトと骨材を混ぜて作られます。
通常は160度に加熱して混合が行われますが、それより30度低い130度前後で製造できる「中温化アスファルト混合物」が今、注目されています。

 従来より低い温度で製造できるということから、施工期間も短縮及びCO2の排出量も削減でき地球温暖化の防止にも貢献できます。
 また、施工も低い温度でできることから北海道の冬の寒い時期でも工事がしやすくなります。
北海道開発局では、平成22年度から、この中温化アスファルト混合物を使った冬期工事を全道6箇所で試行的に行い、冬期のCO2削減量などを検証しています。  

お問合せ先

開発監理部 広報室

電話番号:011-709-2311 ファクシミリ:011-709-8995


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