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WEB広報誌 かいはつグラフ2011.1 日本最大の米どころへと成長

かつての不毛の地が日本最大の米どころへと成長

  • タイトル
運河
篠津運河
 明治4年開拓使が招いたトーマス・アンチセルは石狩地方の調査を行い、「灌漑の用いるところの河水にして寒冷なれば穂を出すに至らざるなり 」と報告しています。

 明治の初期、開拓使は屯田兵が稲作を禁止します。
 寒冷な気候は米作りに 不適であり、麦作や酪農こそ進められるべきとするアンチセルをはじめとする外国人技術者の進言に従った ものでした。※
そり
美唄地区
 しかし、明治25年、開拓民の米への断ち切れぬ執着に加え、食料自給の必要か ら稲作推進へと方向転換が図られます。
 このときの水田面積は約2,400ヘクタール。

 ここから寒冷地における米作りへの挑戦が加速していきます。

 昭和20年代北海道の水田面積は約151,000ヘクタール。
 北海道開発局では、稲作の中核地帯を中心に水田の造成に取り組むとともに、用排水整備や規模拡大を進め、北海道稲作の発展に努めてきました。  
リフト
美唄地区
 大規模な水田地帯が広がる石狩平野。 かつては、一面ぬかるみの不毛の地、いわゆる泥炭地でした。
 ここは戦後の食糧増産政策のもと開発が進められた地域です。

 泥炭地を農地に変えるには、まず、水を抜くための排水路をつくり、次に 大量の土を運び込む客土(きゃくど。他の場所から土を入れること)を 行う必要があります。
 そして、農地に生まれ変わった土地へ水を運ぶため、ダムや用水路が整備されていきました。
ポンプ
土をポンプで水田に入れる作業
 また、治水事業も進み、安心して農業を営むこともできるようになりました。 現在、全道の水田面積は平成20年に225,000ヘクタールになるとともに、一戸当たりの水田面積も拡大しています。

 そして、品種改良機械化の進展、栽培技術の向上によって、北海道は米の生産量全国第一位に。 さらに、品種改良も進められ、寒冷地でも育つ良食味米の生産も始まりした。
 近年では、これら良食味の米をより安定的に生産するために、 深水かんがいを始めとする用水の供給を行うための整備も行われています。
水田
※明治以前から道南には津軽地方や南部地方の種もみが持ち込まれ、大野平野を中心に開田が進んでいました。

参考)水土の礎( (社)農業農村整備情報総合センター)
明日へとつづく歩み 大規模水田を無人トラクターが耕す
 もし、無人でもトラクターが土地を耕したり、苗を植えたり、刈り取りを行えたら・・・
 そんな夢のような実験が国営農地再編整備事業「上士別地区」(士別市)の水田で行われました。

 北海道の水田農業が今後とも持続的に営まれるためには、経営規模を拡大していく一方で、作業・生産効率の向上を実現していくことも重要なのです。

 北海道開発局では、大区画水田の整備を推進するとともに、その効果をさらに発揮できるよう関係農家や大学などの研究機関のソフト面の取り組みとも連携し、効率的な水田農業の展開を進めていきます。

お問合せ先

開発監理部 広報室

電話番号:011-709-2311 ファクシミリ:011-709-8995


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