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WEB広報誌 かいはつグラフ2011.6 東北地方への支援状況

東北地方への支援状況

東北地方の早期復旧に向けた支援

 北海道開発局では、東日本大震災により甚大な被害を受けた東北地方の災害復旧を支援するため、東北地方整備局を通じた自治体からの要請に応え、通信回線の確保、河川や漁港施設の被害状況の調査、排水作業などの支援のため、緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)などで、東北地方に職員延べ100人を派遣し支援活動を行いました。
情報通信の支援はスピードが大切 札幌開発建設部 防災課 課長補佐 楠美 宗城
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 私が宮城県東松島市に入ったのは3月16日の明け方でした。
 被災直後の現地は電気もガスも水道も止まっており、あたりは真っ暗でした。  
 夜明けとともに東松島市の災害対策本部が置かれた庁舎前に衛星通信車を設置し、通信回線の確保に取りかかりました。私たちが設置した回線は災害対策本部員の方々が県庁や東北地方整備局の連絡用として被災状況の連絡や支援物資の要請などに使われたと聞いています。
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 東松島市長からは、「通信手段がなにもない一番きつかった時に、いち早く駆け付けてくれてありがとうございました。狭い中で寝泊まりしていたと聞いております。また、今後も大変な箇所に行かれると聞いております。お体に気をつけてがんばってください。」とあたたかい言葉をいただきました。
 災害時、情報通信回線を早期に確保することが必要です。支援にはスピードが大切だということを身をもって感じました。
(写真上)設置した通信回線が使用されている様子
(写真下)東松島市長からあたたかいお礼の言葉をいただきました。
余震の続く現地で通信を確保 小樽開発建設部  施設整備課 通信システム専門官 高橋仁志
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 私が岩手県田野畑村に派遣された4月には電話回線も携帯電話の回線も復旧していましたが、まだ震度4以上の余震がつづいていて、電話が一時的に通じなくなるなど回線が不安定な状態でしたので、衛星小型画像伝送装置(Ku-SAT)が活躍しました。
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 田野畑村は漁業のまちですが、津波でほとんどの漁船が流されてしまったとのことです。Ku-SATは、こうした村の被災状況を伝えるために東北地方整備局などの行政機関への連絡にも使われたとのことで、田野畑村長からは大変な時に本当にありがとうございましたとお礼のお言葉をいただきました。
 災害の時の通信手段の確保の重要性を感じましたし、お役に立てて良かったと思いました。一日も早い復興を心からお祈りしています。
(写真上)Ku-SATのアンテナを設置しているところ
(写真下)通信機器の撤去の際、田野畑村村長からも感謝の言葉をいただきました。

支援活動の状況

  • イメージ 通信回線の確保
  • イメージ 河川の堤防などの被災状況点検
(写真左)
 途絶した通信回線を確保するため、被災地の役場などに衛星通信車や衛星小型画像伝送装置(Ku-SAT)を派遣しました。被災地の迅速な情報の収集や伝達、安否確認などに使われました。
(写真右)
 被災状況を把握するため全国の地方整備局、北海道開発局から緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)として職員が東北地方に派遣され、道路や河川の施設などの調査を行いました。

排水ポンプ車による浸水区域の排水活動

 津波により浸水した宮城県東松島市東名地区において、自衛隊、消防等による行方不明者の捜索活動支援として、排水ポンプ車4台、職員のべ24人を派遣し、排水作業を行いました。
 排水ポンプ車(60m3/毎秒級)では25mプールの水を約6分で排水する能力があります。
 4月中旬から5月末までの約1月半の間、排水作業は昼夜連続して行われました。
  • イメージ 運河を捜索するために行われた排水作業
  • イメージ 夜間も続けられた排水作業
  • イメージ 排水作業前(東名運河)
  • イメージ 排水作業後(東名運河)

広域防災フロートを東北地方に派遣

 北海道開発局では、緊急物資輸送や臨時ヘリポートなど災害復旧活動等の支援施設として使用できる広域防災フロートを宮城県相馬港に向けて派遣しました。 陸上自衛隊北部方面隊の支援物資である燃料油のほか、生活物資などを積み込み、途中寄港した岩手県大船渡港と宮城県相馬港で陸揚げしました。
 広域防災フロートは長さ80メートル、幅24メートルで、1,000トン級の船が2隻接岸できる施設です。現在、多くの岸壁が被災した相馬港に係留されています。
 港の啓開作業(船の航行ができるように水中の障害物を除くこと)が終わり、今後、復旧工事などで物資の搬送等を行う船舶の停泊等で広域防災フロートが活用されることになります。
  • イメージ 北海道からの支援物資を陸揚げ(岩手県大船渡港、宮城県相馬港)
  • イメージ 相馬港に係留されている防災フロート(宮城県相馬港)

お問合せ先

開発監理部 広報室

電話番号:011-709-2311 ファクシミリ:011-709-8995


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