WEB広報誌 かいはつグラフ2011.6 北海道開発局所管施設の被災について
北海道内各地で確認された北海道開発局所管施設の被災について
太平洋側を中心に漁港や港湾でも津波の被害を確認
北海道開発局が所管する港湾、漁港でも被害が太平洋側を中心に、防波堤や岸壁の破損、泊地の埋没などの被害が確認されました。
浜中町の霧多布港では、津波によって地盤が削られ、護岸が約500メートルにわたり倒壊しました。
また、厚岸漁港や豊頃町の大津漁港など太平洋側の漁港でも港の施設に被害が発生しました。
これらの港湾、漁港については、施設の使用に支障がでているところもあるため、漁業活動などへの影響が最小限にとどめられるよう早期の復旧に努めていきます。
浜中町の霧多布港では、津波によって地盤が削られ、護岸が約500メートルにわたり倒壊しました。
また、厚岸漁港や豊頃町の大津漁港など太平洋側の漁港でも港の施設に被害が発生しました。
これらの港湾、漁港については、施設の使用に支障がでているところもあるため、漁業活動などへの影響が最小限にとどめられるよう早期の復旧に努めていきます。
- 霧多布港(浜中町) 航路護岸が倒壊しました
- 大津漁港(豊頃町) 道路の路盤材(舗装の下の砂利)が流出
- えりも港(えりも町) 津波漂流物対策施設(津波スクリーン)によって漁船の流出を防ぐことができました
津波漂流物対策施設(津波スクリーン)とは
津波漂流対策施設、通称津波スクリーンとは、津波によって、車両などが漂流物になって港内に流入したり、係留している小型船舶などが市街地に流入するのを防ぐためのものです。津波の危険が高い道東の3港湾(釧路港、十勝港、えりも港)に整備されています。
右写真は釧路港南地区に設置されている津波スクリーンです。
右写真は釧路港南地区に設置されている津波スクリーンです。
太平洋に流れ込む5つの1級河川で津波の痕跡を確認
北海道開発局が管理する河川に被害はありませんでしたが、地震後、大津波警報が発令されていた区間の河川を調査し、5つの河川で津波の痕跡を確認しました。
調査の結果、十勝川では河口から約13キロ、新釧路川では河口から約11キロ上流まで津波が遡上、十勝川では河口から約3キロの地点で2.4m水位が上昇していたことがわかりました。 写真は日高町の沙流川。河川敷まで津波の痕跡が確認されました。
調査の結果、十勝川では河口から約13キロ、新釧路川では河口から約11キロ上流まで津波が遡上、十勝川では河口から約3キロの地点で2.4m水位が上昇していたことがわかりました。 写真は日高町の沙流川。河川敷まで津波の痕跡が確認されました。