釧路外環状道路が全線開通~釧路東IC~釧路別保IC6.9キロメートル~
事業概要
一般国道38・44号釧路外環状道路は、釧路市街における交通混雑及び交通事故の低減による道路交通の定時性、安全性の向上を目的に、市街地を迂回し、釧路市鶴野から釧路郡釧路町字別保を結ぶ、延長16.8キロメートルの一般国道の自動車専用道路です。
当該道路は、平成7年度に事業化し、このうち、釧路西IC~釧路東IC間9.9キロメートルを平成28年3月12日に開通し、釧路東IC~釧路別保IC間6.9キロメートルを平成31年3月9日に開通したことにより、全線暫定2車線での通行が可能となりました。
当該道路は、平成7年度に事業化し、このうち、釧路西IC~釧路東IC間9.9キロメートルを平成28年3月12日に開通し、釧路東IC~釧路別保IC間6.9キロメートルを平成31年3月9日に開通したことにより、全線暫定2車線での通行が可能となりました。
工事の特徴

この区間の地盤は、砂岩・泥岩・礫岩と多様な地質から構成されており、特に砂岩・礫岩の未風化部は非常に硬い岩盤であるため、火薬を用いた発破掘削を実施してまいりました。
一方で、盛土箇所では軟弱地盤のため、緩速載荷施工等により工事を実施しており、硬い岩盤掘削と軟弱地盤上の盛土工事が混在した区間でした。さらに、事業の実施にあたっては、釧路湿原地域固有の自然環境や野生生 物に配慮しつつ進めてまいりました。
一方で、盛土箇所では軟弱地盤のため、緩速載荷施工等により工事を実施しており、硬い岩盤掘削と軟弱地盤上の盛土工事が混在した区間でした。さらに、事業の実施にあたっては、釧路湿原地域固有の自然環境や野生生 物に配慮しつつ進めてまいりました。
開通式の様子(平成31年3月9日)
事業の効果
釧路外環状道路の開通により、下記のような整備効果が期待されます。
港湾整備との連携により酪農産業の発展を支援
釧路・根室地域の生乳生産量は全国1位であり、釧路港から道外への出荷量は約14.7万トンで、地域では大規模農場やTMRセンターの整備など生産基盤拡大に向けた取組を推進しているところです。
釧路港では、平成30年11月に国際物流ターミナルが整備され、大型船の満載での入港が可能となったことから乳牛飼育に欠かせない飼料原料の輸入コスト低減が期待されます。
今回の開通により、釧路港と酪農地域とのアクセス性が向上し、釧路港整備と連携した飼料の効率的な供給及び生乳の安定的な輸送が可能となり、酪農の発展を支援します。
釧路港では、平成30年11月に国際物流ターミナルが整備され、大型船の満載での入港が可能となったことから乳牛飼育に欠かせない飼料原料の輸入コスト低減が期待されます。
今回の開通により、釧路港と酪農地域とのアクセス性が向上し、釧路港整備と連携した飼料の効率的な供給及び生乳の安定的な輸送が可能となり、酪農の発展を支援します。
主要水産物「さんま」等の安全な輸送を支援

水産品輸送ルートである開通区間の並行現道には、急カーブ箇所が存在し、安全性の高いルートの確保が課題となっていました。今回の開通により、急カーブ箇所を回避することで、輸送安全性の向上を支援します。
救急搬送患者の負担軽減に寄与
釧路・根室3次医療圏では、3次医療機関が市立釧路総合病院のみであり、救急搬送の約9割が集中しているところです。
釧路外環状道路における並行現道は急カーブが連続するため、救急搬送時の急挙動が発生します。
今回の開通により、救急搬送時間が短縮され、並行現道の急カーブ区間や急挙動発生区間を回避することにより、救急搬送中における患者への負担が軽減に寄与します。
釧路外環状道路における並行現道は急カーブが連続するため、救急搬送時の急挙動が発生します。
今回の開通により、救急搬送時間が短縮され、並行現道の急カーブ区間や急挙動発生区間を回避することにより、救急搬送中における患者への負担が軽減に寄与します。
災害時の迅速な避難及び確実な救援活動を支援

今回の開通により、国道44号、釧路東IC付近の浸水予想区域が回避可能となり、開通済みの区間と併せて災害時における迅速な避難及び確実な救援活動を支援します。
更なるアクセス強化に向けて
平成28年3月の北海道横断自動車道(白糠IC~阿寒IC)と釧路外環状道路(釧路西IC~釧路東IC)の開通により、釧路·根室地域へのアクセス性が向上し、地域内の道の駅来訪者が約1.4倍に増加するなど、観光の活性化が見られたところです。
更に、現在事業推進中の北海道横断自動車道(阿寒IC~釧路西IC)との接続も予定されており、引き続き、地域の皆様のご協力を得ながら、人流や物流の拡大、地域・拠点間の連携を確保する高規格幹線道路ネットワーク等の構築を推進してまいります。
更に、現在事業推進中の北海道横断自動車道(阿寒IC~釧路西IC)との接続も予定されており、引き続き、地域の皆様のご協力を得ながら、人流や物流の拡大、地域・拠点間の連携を確保する高規格幹線道路ネットワーク等の構築を推進してまいります。