小樽港 (おたるこう)
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小樽港 (おたるこう)
港格
重要港湾
港湾管理者
小樽港の概要
小樽港は、北海道における政治・経済の中心地の札幌を始めとする道央地域を背後圏に日本海側流通拠点港として重要な役割を担っている。
本港は、石狩炭田の開発に伴い、明治13年手宮~札幌間に鉄道が敷設されたことにより、石炭の積出港として整備され、明治32年の開港以来、平成9年で100周年を迎え北海道の開拓の拠点として今日まで発展してきた。
その後、戦後の経済統制、商圏の喪失などにより一時的に減勢を余儀なくされてきたが、昭和23年の貿易の再開、昭和40年代の新潟・敦賀・舞鶴への長距離フェリーの就航により港湾取扱貨物も逐次増加してきた。平成9年には勝納ふ頭に-13mの大型岸壁が整備(改良)され、大型の穀物船の入港が可能となり、平成12年には、港町ふ頭の-14m岸壁が暫定-13mで供用を開始し、道央圏への貨物の輸送コスト縮減、安定供給が期待される。
また、本港はウォーターフロントの整備として、平成2年にマリーナの供用を開始、運河を活用した緑地等、小樽築港駅周辺の再開発など鋭意整備を進めており、平成11年には、関税法による開港100周年を迎え、今後も蓄積された港湾機能を生かした発展が期待されるなか、平成23年に日本海側拠点港(外航クルーズ(背後観光地クルーズ))に選定された。
外貿航路としては、平成14年に中国とのコンテナ定期航路が開設され、平成25年にはウラジオストクとのRORO定期航路が開設されている。平成27年にはコンテナ航路の改編により、上海に加え青島、大連が直接結ばれることで港湾サービスの向上が図られている。
本港は、石狩炭田の開発に伴い、明治13年手宮~札幌間に鉄道が敷設されたことにより、石炭の積出港として整備され、明治32年の開港以来、平成9年で100周年を迎え北海道の開拓の拠点として今日まで発展してきた。
その後、戦後の経済統制、商圏の喪失などにより一時的に減勢を余儀なくされてきたが、昭和23年の貿易の再開、昭和40年代の新潟・敦賀・舞鶴への長距離フェリーの就航により港湾取扱貨物も逐次増加してきた。平成9年には勝納ふ頭に-13mの大型岸壁が整備(改良)され、大型の穀物船の入港が可能となり、平成12年には、港町ふ頭の-14m岸壁が暫定-13mで供用を開始し、道央圏への貨物の輸送コスト縮減、安定供給が期待される。
また、本港はウォーターフロントの整備として、平成2年にマリーナの供用を開始、運河を活用した緑地等、小樽築港駅周辺の再開発など鋭意整備を進めており、平成11年には、関税法による開港100周年を迎え、今後も蓄積された港湾機能を生かした発展が期待されるなか、平成23年に日本海側拠点港(外航クルーズ(背後観光地クルーズ))に選定された。
外貿航路としては、平成14年に中国とのコンテナ定期航路が開設され、平成25年にはウラジオストクとのRORO定期航路が開設されている。平成27年にはコンテナ航路の改編により、上海に加え青島、大連が直接結ばれることで港湾サービスの向上が図られている。
小樽港の沿革
- 明治5年 開拓史による色内村の石造埠頭着工、同7年竣功。開拓使による手宮村の木造ふ頭
- ~9年 着工、同10年竣功
- 明治22年 特別輸出港に指定
- 明治28年 広井勇により第1期小樽築港計画がたてられる
- 明治32年 外国貿易港(開港)に指定
- 明治41年 北防波堤1,289メートル完成(第1期小樽築港工事)
- 大正12年 運河1,324メートル完成
- 昭和26年 重要港湾に指定(1月19日)
- 昭和28年 小樽市が港湾管理者となる
- 昭和45年 小樽~舞鶴・敦賀間にフェリー就航
- 昭和60年 道道臨港線建設に伴う第1期運河一部埋立完了
- 平成2年 小樽港マリーナ供用開始
- 平成3年 中央地区再開発事業着工
- 平成6年 日ロフェリー試験運航
- 平成7年 小樽~コルサコフ間に日ロフェリー航路開設(8年休止)
- 平成8年 小樽~ホルムスク間に日ロフェリー航路開設(9年休止)、小樽~敦賀(新日本海フェリー)航路に超高速船就航
- 平成9年 小樽~コルサコフ間の日ロフェリー航路再開
- 平成11年 築港臨海公園一部供用開始、小樽港開港100周年
- 平成12年 小樽~ホルムスク間の日ロフェリー航路再開、港町ふ頭-14メートル岸壁供用開始、(暫定-13メートル供用)(中央地区再開発事業)
- 平成14年 小樽~敦賀間のフェリー航路(新日本海フェリー)休止(9月)、小樽~中国間にコンテナ定期航路開設(9月)、小樽~ホルムスク間の日ロフェリー航路寄港地にワニノを追加
- 平成15年 タイヤマウント式ガントリークレーン供用開始(11月)
- 平成16年 小樽~ホルムスク旅客航路開設(6月)、小樽~舞鶴航路に超高速フェリー就航(7月)、小樽港縦貫線平磯岬新ルート開通(7月)
- 平成17年 小樽港入港外国船籍4万隻達成(7月)、小樽~ホルムスク~ワニノ間の日ロフェリー航路休止(8月)
- 平成19年 小樽~中国定期コンテナ航路週2便化
- 平成20年 小樽~中国定期コンテナ航路週1便化(東南アジア協調航路に改編)
- 平成21年 斜路式ケーソン製作ヤードが「土木学会選奨土木遺産」に選定
- 平成23年 日本海側拠点港(外航クルーズ)に選定
- 平成25年 小樽~ウラジオストク間にRORO定期航路が就航
- 平成27年 コンテナ航路改編(上海に加え大連、青島もダイレクト)(11月)
- 令和元年 小樽港開港120周年
- 令和2年 小樽~ウラジオストク間のRORO定期航路休止(12月)
取扱貨物量
(単位:千トン)
区分 |
令和3年
取扱貨物量
|
令和4年 |
R4/R3
前年比
|
||
取扱貨物量 | 主要品種名 | ||||
外貿 | 輸出 | 56 | 99 | 完成自動車、自動車部品、製造食品 | 1.77 |
輸入 | 266 | 250 | 家具装備品、とうもろこし、麦 | 0.94 | |
計 | 322 | 349 | 1.08 | ||
内貿 | 移出 | 5,547 | 5,180 | フェリー、水、重油 | 0.93 |
移入 | 6,459 | 5,829 | フェリー、セメント、重油 | 0.90 | |
計 | 12,006 | 11,009 | 0.92 | ||
合計 | 12,328 | 11,358 | 0.92 |