苫小牧港 (とまこまいこう)
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苫小牧港 (とまこまいこう)
港格
国際拠点港湾
港湾管理者
苫小牧港の概要
苫小牧は、北海道の中央に広がる石狩平野の太平洋南西岸(北緯42度38分、東経141度36分)に位置し、北海道にあっては比較的温和な気候風土で降雪量も少ない。
道都札幌へ約65キロメートル、新千歳国際空港へは約20キロメートルと近く、他の道内主要都市へも高速交通網により接続されており、陸海空の交通の要衝となっている。
苫小牧の歴史は、大正の初期、勇払川河口を利用した漁港造りに始まる。その後、大正13年北海道庁技師・林千秋の「勇払築港論」発表を機に港湾としての勇払原野・苫小牧の豊かな将来性が認識され、幾多の構想を経て、昭和26年から本格的な苫小牧港建設が着手された。なお、苫小牧港西港区の建設は、平成30年度の土木学会選奨土木遺産に認定された。
苫小牧港の開発は西港区、東港区を併せ港湾区域約14,000ヘクタール、海岸線約24キロメートルに及び、背後には西部工業団地・東部地域という本道随一の大規模工業地帯が形成されている。また、多くの内貿定期航路が開設され道内の流通拠点ともなっている。着工から30年を経た昭和56年には特定重要港湾に指定されており、本道経済はもとより日本経済の安定的発展にも大きな役割を果たしている。現在は、西港区の老朽化した西ふ頭を一部耐震化した内貿複合一貫ターミナルとするための再整備を進めている。なお、本港は平成23年4月の港湾法施行令(政令)改正により特定重要港湾改め「国際拠点港湾」として位置づけられた。
道都札幌へ約65キロメートル、新千歳国際空港へは約20キロメートルと近く、他の道内主要都市へも高速交通網により接続されており、陸海空の交通の要衝となっている。
苫小牧の歴史は、大正の初期、勇払川河口を利用した漁港造りに始まる。その後、大正13年北海道庁技師・林千秋の「勇払築港論」発表を機に港湾としての勇払原野・苫小牧の豊かな将来性が認識され、幾多の構想を経て、昭和26年から本格的な苫小牧港建設が着手された。なお、苫小牧港西港区の建設は、平成30年度の土木学会選奨土木遺産に認定された。
苫小牧港の開発は西港区、東港区を併せ港湾区域約14,000ヘクタール、海岸線約24キロメートルに及び、背後には西部工業団地・東部地域という本道随一の大規模工業地帯が形成されている。また、多くの内貿定期航路が開設され道内の流通拠点ともなっている。着工から30年を経た昭和56年には特定重要港湾に指定されており、本道経済はもとより日本経済の安定的発展にも大きな役割を果たしている。現在は、西港区の老朽化した西ふ頭を一部耐震化した内貿複合一貫ターミナルとするための再整備を進めている。なお、本港は平成23年4月の港湾法施行令(政令)改正により特定重要港湾改め「国際拠点港湾」として位置づけられた。
- 西港区
- 東港区
苫小牧港の沿革
- 大正13年 「勇払築港論」を道庁林千秋技師が発表
- 昭和10年 苫小牧漁港試験工事に着手
- 昭和26年 苫小牧港起工式 西港建設開始
- 昭和28年 苫小牧港港湾区域の告示 苫小牧市が港湾管理者となる
- 昭和31年 公有水面埋立法施工令による乙号港湾の指定
- 昭和35年 西港内陸堀込開始
- 昭和38年 重要港湾の指定(4月1日) 第1船入港
- 昭和40年 苫小牧港管理組合発足
- 昭和41年 関税法に基づく外国貿易港の指定
- 昭和42年 港則法に基づく特定港の指定 検疫法に基づく検疫港の指定
- 昭和43年 北海道開発庁、苫小牧東部大規模工業基地開発計画案樹立
- 昭和47年 植物防疫法に基づく植物検疫港の指定
- 昭和49年 港湾区域変更
- 昭和51年 東港建設着工
- 昭和55年 東港第1船入港 東港供用開始
- 昭和56年 特定重要港湾の指定(5月26日)
- 昭和57年 石油備蓄(共備)操業開始
- 昭和59年 いすず自動車操業開始 石油備蓄(国備)操業開始
- 昭和60年 苫東コールセンター操業開始
- 昭和63年 国際コンテナ航路開設(東南アジア、北米)
- 平成2年 苫小牧東部石油備蓄㈱基地造成
- 平成4年 家畜伝染予防法に基づく指定検疫物(骨粉等)の輸入港の指定
- 平成5年 家畜伝染予防法に基づく指定検疫物(動物等)の輸入港の指定
- 平成7年 苫小牧東部開発新計画策定(8月22日)
- 平成9年 入船国際コンテナターミナル供用開始(-12メートル暫定)
- 平成11年 苫小牧(東港区)~秋田~新潟~敦賀間に新日本海フェリー航路開設
- 平成13年 苫小牧港建設50周年
- 平成14年 入船国際コンテナターミナル本格供用開始(-14メートル) リサイクルポートに指定 勇払マリーナ供用開始
- 平成15年 開港40周年
- 平成17年 東港区中央ふ頭多目的ターミナル供用開始 指定検疫物(肉類)の輸入港の指定
- 平成20年 東港区中央ふ頭へのコンテナターミナル移転
- 平成22年 東港区国際コンテナターミナル暫定供用開始(-12メートル暫定)
- 平成23年 北海道みなとオアシス登録(名称:みなとオアシス「苫小牧」) 特定重要港湾改め「国際拠点港湾」に指定(4月1日)
- 平成24年 東港国際コンテナターミナル 2連続バース・ガントリークレーン3基体制による荷役開始
- 平成25年 西港区商港地区耐震強化岸壁が供用開始 苫小牧港開港50周年 第3回全国みなとオアシスSea級グルメ大会開催
- 平成27年 空コンテナ専用ゲート開設(苫小牧国際コンテナターミナル)
- 平成28年 苫小牧地点におけるCCS大規模実証試験開始
- 平成29年 農水産物輸出促進計画の認定
- 平成30年 西港区汐見地区屋根付岸壁(第1期)供用開始
- 令和元年 西港区汐見地区屋根付岸壁(第2期)供用開始
- 令和2年 西港区汐見地区屋根付岸壁(第3期)供用開始
- 令和3年 東港国際コンテナターミナルガントリークレーン4基体制による荷役開始
取扱貨物量
(単位:千トン)
区分 |
令和3年
取扱貨物量
|
令和4年 |
R4/R3対
前年比
|
||
取扱貨物量 | 主要品種名 | ||||
外貿 | 輸出 | 991 | 1,388 | 原油、紙・パルプ、水産品 | 1.40 |
輸入 | 15,043 | 14,404 | 原油、石炭、木材チップ | 0.96 | |
計 | 16,034 | 15,792 | 0.98 | ||
内貿 | 移出 | 44,237 | 45,785 | フェリー、その他輸送機械、紙・パルプ | 1.03 |
移入 | 44,506 | 46,478 | フェリー、完成自動車、その他の石油 | 1.04 | |
計 | 88,743 | 92,263 | 1.04 | ||
合計 | 104,777 | 108,055 | 1.03 |
北海道開発局港湾計画課調べ