川のことば辞典
【ア行】
国土の保全(ほぜん:守って安全にすること)や、私たちの生活にとって、とくに重要とされる川のこと。北海道には13の一級河川があり、これらは北海道開発局が管理しています。
【カ行】
河川改修(かせんかいしゅう)
川の洪水(こうずい)によるはんらんなどを防ぐため、川岸に堤防(ていぼう)をつくったり、川の幅を広げたりして、川を整備することです。
河川法(かせんほう)
川について、洪水(こうずい)の防止、水の利用、環境の整備と保全が正しく行われるように定めた法律。昭和39年につくられ、平成9年に改正されました。
河畔林(かはんりん)
川にそって植えられた林のこと。川や流域(りゅういき)を守るさまざま役わりがあります。
旧川(きゅうせん)
昔は水が流れていましたが、河川改修(かせんかいしゅう)などにより、水が流れなくなった古い川のこと。
洪水(こうずい)
大雨がふって川の水が急に増え、川から水があふれ、はんらんすることを「洪水」といいます。(ただし、河川管理上は、はんらんが起きなくても洪水とよびます。)
護岸(ごがん)
堤防(ていぼう)や川岸が、川の流れでけずられたり、こわれたりしないように守る施設。ふつうはコンクリートなどで堤防(ていぼう)の斜面をおおうようにつくります。さらに、草木でおおったり、 すき間を多くしたり、生き物がすみやすいように工夫したものもあります。
【サ行】
左岸・右岸(さがん・うがん)
川の上流から下流を見て、左がわを左岸、右がわを右岸とよびます。
支川(しせん)
大きな川は、いくつもの川が集まってできています。それらの川のなかで、川の長さや水の量、流域の広さなどから、もっとも重要とされる川を「本川(ほんせん)」、そのほかの川を「支川(しせん)」といいます。
捷水路(しょうすいろ)/ショートカット
川が大きく曲がりくねっていて、水が流れにくい部分をまっすぐにし、流れやすくするための水路のこと。「ショートカット」ともいいます。
水系(すいけい)
同じ流域(りゅういき)のなかにある本川(ほんせん)や支川(しせん)、湖や沼などを合わせて「水系」といいます。水系の名前は、本川の名前からとって「○○川水系」とよびます。たとえば、石狩川水系、十勝川水系など。
堰(せき)
農業用水・工業用水・水道用水などの水を川からとるために、川を横断して水位を調整する施設です。
【タ行】
ダム(だむ)
川をせきとめる施設で、流域(りゅういき)を洪水(こうずい)から守り、必要な水を確保するためにつくられます。高さ15メートル以上のものをダムとよび、15メートル未満のものを堰(せき)とよびます。
淡水魚(たんすいぎょ)
塩分を含まない水にすむ魚のことです。たとえば、コイやフナ、ヤマメなど。
治水事業(ちすいじぎょう)
洪水(こうずい)などの水害(すいがい)から、川のまわりにすむ人々や土地などを守る仕事のこと。川の土砂(どしゃ)を取りのぞいたり、ダムや堤防(ていぼう)、遊水地(ゆうすいち)、放水路(ほうすいろ)などをつくったりします。
堤防(ていぼう)
川の水がはんらんせずに、いつも安全に流れるように、川の左右の岸につくるもの。ほとんどは土を盛ってつくられますが、特別なときはコンクリートや鉄も使われます。
頭首工(とうしゅこう)
川から、農業に使う水を用水路(ようすいろ)に入れるための施設です。ふつうは、川を横断する堰(せき)と、水の取り入れ口となる「取水口(しゅすいこう)」などで構成されます。用水路に入った水は、水田や畑などに引き入れて使われます。
【ナ行】
川の中で、土砂などがたまってできた陸地のことです。
【ハ行】
放水路(ほうすいろ)/分水路(ぶんすいろ)
川の途中から新しい川を人工的につくり、海や湖やほかの川などにつなげて、水を流すようにした水路のこと。大雨で川の水が増えたときに、ここから水を流して川のはんらんを防ぎます。
本川(ほんせん)
大きな川は、いくつもの川が集まってできています。それらの川のなかで、川の長さや水の量、流域の広さなどから、もっとも重要とされる川を「本川(ほんせん)」、そのほかの川を「支川(しせん)」といいます。
【マ行】
【ヤ行】
川の水が増えたときに、その水を一時的にためこみ、川の水位を調整する区域のことです。
【ラ行】
ラフティング(らふてぃんぐ)
特別なゴムボートに乗って、激しい川の流れを下るアウトドアスポーツです。
利水(りすい)
川の水を、上下水道に使ったり、田畑や工場、発電所などで利用したりすることです。
流域(りゅういき)
ふった雨や雪が、その川に流れ込むすべての地域(範囲)のことです。その範囲の面積を、流域面積(りゅういきめんせき)といいます。