災害に備えて 河川災害情報普及支援室 水防技術講習会
水防技術講習会
近年の全国的な水害の多発に鑑み、出水時における水防活動が円滑に実施されるよう、水防団員の水防技術の向上及び伝承を図るため、特に技術面に主眼をおいた講習会を実施し、水防の技術的なリーダーを組織的に育成することを目的として開催しています。
水防工法紹介
水防活動では限られた資材を効果的に活用して川の氾濫をくい止めなければなりません。
そのため、災害の状況に応じて様々な水防工法が用いられます。
今回の講習会では木流し工、月の輪工、釜段工、積土のう工などが行われましたが、そのほかにもシート張り工、改良積土のう工、水マット工などの水防工法があります。
そのため、災害の状況に応じて様々な水防工法が用いられます。
今回の講習会では木流し工、月の輪工、釜段工、積土のう工などが行われましたが、そのほかにもシート張り工、改良積土のう工、水マット工などの水防工法があります。
木流し工

取り付けられた木が、川の激しい流れを抑え、堤防が崩れるのを防ぎます。
シート張り工

広げたシートが堤防の表面を覆い、川の激しい流れから堤防を守ります。
月の輪工

土のうを半円形に積んで噴き出した水を貯めることにより、噴き出す水の圧力を弱め、漏水口が拡大するのを防ぎます。
釜段工

土のうを円形に積んで噴き出し口を囲み、噴き出した水を貯めて、水圧により水の噴出を抑え、被害が拡大するのを防ぎます。
積土のう工

堤防の上面に土のうを積むことにより、堤防から川の水があふれるのを防ぎます。
改良積土のう工

堤防の上面に張ったシートを土のうにより安定させることで、堤防から川の水があふれるのを防ぎます。
水マット工

堤防の上面に水のうを置き、ポンプで水を注水して水のうを膨らませます。
土のうの入手が困難な都市部などで使用されます。
連続遮水壁による越水防止工

折りたたみ式の越水防止装置を広げると箱が連なったような形になります。この中に土や土のうを詰め、四隅を杭で固定します。