千代田堰堤と治水上の課題
千代田堰堤
- 千代田堰堤
十勝川の中流部に設置されている千代田堰堤は、農業用取水施設として昭和10年に完成し、サケマスの養魚用水の取水施設としても利用されました。平成16年には、(社)土木学会から歴史的土木遺産としての高い価値が評価され、土木学会選奨土木遺産に認定されました。
現在は採卵用のサケの捕獲場としても重要な役割をはたしています。また、堰堤から流れ落ちる流水の壮大さとサケが水面をはねる様子は十勝の観光資源の一つとなっています。
現在は採卵用のサケの捕獲場としても重要な役割をはたしています。また、堰堤から流れ落ちる流水の壮大さとサケが水面をはねる様子は十勝の観光資源の一つとなっています。
- サケ遡上の様子
- 千代田堰堤の観光客
千代田堰堤による治水上の課題
千代田堰堤は、十勝川の計画河床高より5.6mも高い固定堰であり、計画高水流量9,300m3/sに対して、現況河道の流下能力が約4,000m3/sとなっていました。また、低水路も左岸側に大きく蛇行しており、増水時のスムーズな水の流れを阻害していました。堰堤自体も過去の洪水により2回改修しており、洪水時には危険な状態になることも予想されました。
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千代田堰堤被災状況(1)
昭和56年8月 洪水
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千代田堰堤被災状況(2)
昭和56年8月 洪水