江別河川事務所 川づくりの取り組み
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実施中の主な整備内容
石狩川
堤防整備
石狩川の下流域は全道の人口・資産が集中しており、泥炭性土の軟弱地盤が広く分布し堤防が脆弱であったことから、戦後最大規模の洪水である昭和56年8月洪水では破堤等により壊滅的な被害が発生しました。この昭和56年8月と同規模の洪水を安全に流下させる事を目標として、軟弱地盤に対応した堤防の整備を実施し、安全な地域社会の形成を図ります。
堤防整備(千歳川合流点付近)
石狩川と千歳川の合流点は背後に市街地、国道12号、JR函館本線、工場施設等が近接しており、現在の堤防は特殊堤で整備が行われていますが、50年近く経過しており老朽化が見られます。昭和56年8月洪水の際、漏水が発生したため水防活動を行いました。今回整備する堤防は可能な限り土堤構造とし、まちづくりとも連携しながら安全な地域社会の形成を図ります。
千歳川
堤防整備
千歳川の下流部は、広大な低平地となっており、洪水時に石狩川の高い水位の影響を長時間受けることから、破堤の危険が高く、雨水の排水が十分にできないなど水害が起きやすい特性があります。このため、石狩川と同じ高さの堤防の整備を行ない、堤防防護に必要な高水敷幅を確保できない区間や河岸侵食・洗掘により堤防の安全性が損なわれるおそれのある区間は、その対策として護岸などの河岸保護工を実施します。更に、遊水地群を流域4市2町に分散して整備することで、内水被害の軽減を目指します。
夕張川
堤防整備(幌向川地区)
昭和50年、昭和56年と相次いで堤防が破堤、溢水するなど甚大な被害が発生した夕張川支川の幌向川と清真布川の地域において、水害から人命・財産を守るため平成15年度より「緊急特定対策区間」として幌向川の堤防を整備しました。現在は堤防の整備に伴い、長さが不足する橋梁の架け換え等を行っています。
河道掘削
河道断面が不足している夕張川と幌向川下流区間は、川の水を安全に流下できるように掘削工事を行っています。また、高水敷の広い夕張川の下流区間等では、泥炭の分布状況を配慮し、緩傾斜の掘削を行うことにより、冠水頻度を高め、水域から陸域へ徐々に移行する多様性のある河岸の形成に努めています。
泥炭の特徴
