国営かんがい排水事業 樺戸・樺戸二期地区 徳富ダム建設工事共同事業者連携会議1 議事要旨
徳富ダム建設工事共同事業者連携会議 議事要旨
日 時 平成18年 4月26日(水) 13:30~14:40
場 所 札幌第1合同庁舎 3F D会議室
出席者 ◎共同事業者
○河川総合開発事業
北海道建設部土木局河川課 参事 西尾 正巳
北海道札幌土木現業所 事業部長 徳長 政光
○国営かんがい排水事業
北海道開発局農業水産部農業水利課 課長 大内 幸則
北海道開発局札幌開発建設部
農業開発第1課長(代理) 課長補佐 辻 雅範
樺戸農業開発事業所 所長 真崎 義則
○水道事業
西空知広域水道企業団 事務局長 安中 経人
◎道関係部局
北海道農政部農村振興局農村計画課 参事 丹下 良彦
北海道環境生活部環境局環境保全課 参事 後藤田 昇
◎地元自治体
月形町産業課 課長 三浦 淳
浦臼町建設課 課長 横関 哲
新十津川町建設課 課長 岩井 良道
雨竜町産業建設課 技術長 田湯 俊博
[議事録要旨]
1 徳富ダム建設工事共同事業者連携会議 座長挨拶 (北海道開発局農業水産部農業水利課大内課長)
(挨拶概要)
○ 16年度北海道公共事業評価専門委員会における河川総合開発事業徳富ダム
の審議結果を踏まえ、開発局農業水利課と道河川課と連絡調整会議を平成1
6年11月に立ち上げて連携の強化を図ってきました。
○ 昨年は、補助多目的ダム当別ダムについて、北海道の再評価が実施され、関
係する事業者が密接に連携協議する場を設置して、道民への説明責任を果た
していくべきであるという第3者委員会の意見もあり、当別ダムについて連
携会議を立ち上げたところです。
○ これを受けて徳富ダムについても、従前の連絡調整会議を発展拡大すること
で、水道事業者の方も関係町の方にも参加していただいて本日の会議となっ
たものです。
○ この連携会議では、おのおの持っている情報を密接に交換していただき、今
後はより一層効率的な事業の進捗を図っていきたいと考えております。
○ 情報公開につきましては、本会議は行政職員のみの主として事務的な打合せ
ということでございますので、マスコミ等に対する公開はしないということ
にしております。
○ また、広く一般の方への情報公開につきましては、後ほど事務局から提案が
あると思いますが、会議の内容については資料をもって公開していくという
ことを考えています。
○ 16年度北海道公共事業評価専門委員会における河川総合開発事業徳富ダム
の審議結果を踏まえ、開発局農業水利課と道河川課と連絡調整会議を平成1
6年11月に立ち上げて連携の強化を図ってきました。
○ 昨年は、補助多目的ダム当別ダムについて、北海道の再評価が実施され、関
係する事業者が密接に連携協議する場を設置して、道民への説明責任を果た
していくべきであるという第3者委員会の意見もあり、当別ダムについて連
携会議を立ち上げたところです。
○ これを受けて徳富ダムについても、従前の連絡調整会議を発展拡大すること
で、水道事業者の方も関係町の方にも参加していただいて本日の会議となっ
たものです。
○ この連携会議では、おのおの持っている情報を密接に交換していただき、今
後はより一層効率的な事業の進捗を図っていきたいと考えております。
○ 情報公開につきましては、本会議は行政職員のみの主として事務的な打合せ
ということでございますので、マスコミ等に対する公開はしないということ
にしております。
○ また、広く一般の方への情報公開につきましては、後ほど事務局から提案が
あると思いますが、会議の内容については資料をもって公開していくという
ことを考えています。
2 徳富ダム建設工事共同事業者連携会議 出席者紹介
3 共同事業者相互の調整及び検証
○ (1)各事業の事業計画概要、(2)平成18年度事業実施計画概要(年度
別工程を含む)、(3)事業評価の状況について
運営事務局(各事業者)が会議資料をもとに一括して説明。
○ 河川総合開発事業について
事業の目的、事業の概要、進捗状況、H18年度実施概要及び工程(共同
事業費68億円のうち、29億円を河川事業者負担)、事業評価の状況(徳
富ダムの事業費が増額となることから、平成16年度に再評価を実施してお
り、知事としては、「今後の事業実施にあたり、事業費の増嵩を招くことの
ないよう、変更後の事業計画(事業費、事業期間)内での事業完成に向け、
事業者間で十分に連絡調整を行うこと」という意見が付されています。)に
ついて説明。
○ 国営かんがい排水事業について
事業の目的、事業の概要、進捗状況(H17迄のダムの進捗率19.
5%)、H18実施概要及び工程(共同事業68億円のうち、38億円をか
んがい事業者負担)、コスト縮減(基準改訂による基礎処理計画の見直し、
コンクリート打設高の変更、取水放流設備型式の経済性検討などのコスト縮
減検討をしている。)、事業評価の状況(徳富ダムを含む樺戸(二期)地区
は、平成18年度に事業評価を行うこととなっており、平成18年8月下旬
には実施方針の決定・公表が行われる予定)について説明。
○ 水道事業について
事業の目的、事業の概要、事業費(共同事業費68億円のうち、1億円を水
道事業者負担)、事業評価の状況(平成18年度中に事業評価を実施する予
定)について説明。
4 質疑応答
Q1:「水道の浄水方法はどのようなものなのか」
A1:(1)浄水方法は、膜ろ過方式です。利点としては、降雨等による急激な
濁度の変化に対応が可能で、常に高レベルの水質を維持し、全て自
動運転が可能であることです。
Q2:「水道の再評価のスケジュールはどのようになっているのか」
A2:(1)給水区域の拡張など社会情勢に変化があり、水需要計画の見直しを
予定しており、6月頃から水道企業団の事業再評価委員会におい
て、水需要予測や費用対効果について審議し、8月中旬までには再
評価結果の公表を行い、取水量を確定する予定です。
Q3:「かんがいの再評価のスケジュールはどのようになっているのか」
A3:(1)平成18年4月11日に第1回国営事業評価専門委員会を実施、5
月中旬から6月中旬にかけて第3者委員による現地調査、7月下旬
には第2回国営事業評価専門委員会、8月下旬には農水省における
実施方針の決定・公表が行われる予定となっています。
Q4:「かんがいの再評価に係る情報公開についてはどのようになっているのか」
A4:(1)第3者委員会は公開でありますし、議事録も公開することになって
います。
Q5:「水道の再評価に係る情報公開についてはどのようになっているのか」
A5:(1)第3者委員会は公開していません。しかし、議事録は公開していま
す。
Q6:「北海道が実施する管理設備の具体的な内容はどのようなものか」
A6:(1)具体的には、計測設備、放流警報設備、制御処理設備、監視設備、
電気設備、通信設備、管理所、繋船設備などです。
Q7:「環境調査にあたって専門家の指導を受けているのか」
A7:(1)平成13年度に設置された徳富ダム建設事業に係る環境検討委員会
において、専門的な見地からの指導及び意見をいただいています。
Q8:「徳富川には、どのような魚類がいるのか」
A8:(1)投げ網等の調査結果や文献調査の確認によると、7科18種の生息
を確認しています。主な種としては、スナヤツメ、エゾホトケドジ
ョウ、ヤチウグイ、エゾウグイ、ハナカジカ、サクラマスなどがいます。
Q9:「徳富川の水質は、どの程度なのか」
A9:(1)徳富川は、環境基準上のA類型の指定を受けています。
(2)平成16年のデータによると、壮志地点でのSSの1回(4月)、
大腸菌群数の2回(8月及び9月)を除き、環境基準A類型を満足
しています。
(3)ダム湛水予定区域上流及び簡易水道取水地点においては、河川AA
類型に匹敵するきわめて良好な水質となっています。
A1:(1)浄水方法は、膜ろ過方式です。利点としては、降雨等による急激な
濁度の変化に対応が可能で、常に高レベルの水質を維持し、全て自
動運転が可能であることです。
Q2:「水道の再評価のスケジュールはどのようになっているのか」
A2:(1)給水区域の拡張など社会情勢に変化があり、水需要計画の見直しを
予定しており、6月頃から水道企業団の事業再評価委員会におい
て、水需要予測や費用対効果について審議し、8月中旬までには再
評価結果の公表を行い、取水量を確定する予定です。
Q3:「かんがいの再評価のスケジュールはどのようになっているのか」
A3:(1)平成18年4月11日に第1回国営事業評価専門委員会を実施、5
月中旬から6月中旬にかけて第3者委員による現地調査、7月下旬
には第2回国営事業評価専門委員会、8月下旬には農水省における
実施方針の決定・公表が行われる予定となっています。
Q4:「かんがいの再評価に係る情報公開についてはどのようになっているのか」
A4:(1)第3者委員会は公開でありますし、議事録も公開することになって
います。
Q5:「水道の再評価に係る情報公開についてはどのようになっているのか」
A5:(1)第3者委員会は公開していません。しかし、議事録は公開していま
す。
Q6:「北海道が実施する管理設備の具体的な内容はどのようなものか」
A6:(1)具体的には、計測設備、放流警報設備、制御処理設備、監視設備、
電気設備、通信設備、管理所、繋船設備などです。
Q7:「環境調査にあたって専門家の指導を受けているのか」
A7:(1)平成13年度に設置された徳富ダム建設事業に係る環境検討委員会
において、専門的な見地からの指導及び意見をいただいています。
Q8:「徳富川には、どのような魚類がいるのか」
A8:(1)投げ網等の調査結果や文献調査の確認によると、7科18種の生息
を確認しています。主な種としては、スナヤツメ、エゾホトケドジ
ョウ、ヤチウグイ、エゾウグイ、ハナカジカ、サクラマスなどがいます。
Q9:「徳富川の水質は、どの程度なのか」
A9:(1)徳富川は、環境基準上のA類型の指定を受けています。
(2)平成16年のデータによると、壮志地点でのSSの1回(4月)、
大腸菌群数の2回(8月及び9月)を除き、環境基準A類型を満足
しています。
(3)ダム湛水予定区域上流及び簡易水道取水地点においては、河川AA
類型に匹敵するきわめて良好な水質となっています。
5 事業に関連した地元地域の動静について
(1)月形町
[1] 水田は、代かき期間の短縮や深水かんがいに必要な用水も不足の状
態にあり、各農家の皿溜めや地下水を併用するなどして区域全体で
水不足対策を実施している状況にあり、徳富ダムの早期完成が望ま
れています。
[2] 昭和2年に築造された札比内ダムは、老朽化が著しくダム定期検査
でも改修の指摘等を受けているが、徳富ダムからの用水補給を受け
ることで施設を廃止することが可能となり、農家負担の軽減に繋がる
ことが期待されています。
(2)浦臼町
[1] 稲作中心の農業経営が営まれているが、代かき用水及び冷害防止の
深水用水が不足している状況にあります。
[2] ダムを含む農業用水施設が整備されることで、かんがい用水が安定
的に確保され、生産性の向上につながり農業経営が安定することを
地元は望んでおります。
[3] 水道に関しても、町民の大多数の飲料水は井戸を掘って地下水で対
応している状況です。
[4] 下水道の事業は平成8年度に許可を受けて、平成17年度迄で100.9
haが整備完了している状況です。
[5] 本町の生活水準の向上に寄与する徳富ダムの早期完成は、町民皆が
望んでいるところであります。
(3)新十津川町
[1] 現在進行中の治水事業は、基幹河川改修事業として徳富川L=19.2
キロメートルを整備中であり、優良農地や住宅地区域住民の被害防
止が図られ町民が安心して暮らせる様になっています。
[2] 町内における用排水路、区画整理、暗渠排水等はパワーアップ事業
により整備し、安定したかんがい用水の整備が進められています。
[3] 上水道事業についても、町民が健康で安心した生活に不可欠な飲料
水を供給する整備を実施しており、これらの事業は、平成22年度
に完成する徳富ダムに合わせて整備中です。
(4)雨竜町
[1] 道営経営体育成基盤整備事業が5地区実施され、用排水路、区画整
理、暗渠排水等の整備が行われている状況です。
[2] 現状では、代かき期の5月と深水かんがい期間の7月に水不足が発
生していることから、徳富ダムの早期完成により、これらの問題が
解決される事を町民は望んでいます。
6 質疑応答(事業に関連した地元地域の動静について)
Q1:「このような大規模な公共工事については、なかなか一般の人々に
は理解して貰うのは難しいと思われます。地元で実施している現地
視察等の実績はありますか。」
A1:(1)ダムの工事現場の近くに小さな小学校があります。そこの子
供達と父兄が参加してもらうダム見学会を実施しています。
(2)また、地域用水機能のPRの一環として、子供達を対象に田
植えから稲刈り、脱穀までの作業を行っており、それをみん
なで食べる。という食育に通じる活動も行っています。
(3)徳富ダムの情報は、地元で発行している新聞に「ダムだよ
り」を月1回ペースで掲載しており、一般の方々にも事業の
PRを行っている状況です。
は理解して貰うのは難しいと思われます。地元で実施している現地
視察等の実績はありますか。」
A1:(1)ダムの工事現場の近くに小さな小学校があります。そこの子
供達と父兄が参加してもらうダム見学会を実施しています。
(2)また、地域用水機能のPRの一環として、子供達を対象に田
植えから稲刈り、脱穀までの作業を行っており、それをみん
なで食べる。という食育に通じる活動も行っています。
(3)徳富ダムの情報は、地元で発行している新聞に「ダムだよ
り」を月1回ペースで掲載しており、一般の方々にも事業の
PRを行っている状況です。
7 意見等(会議全般について)
(1)北海道が担当しているダム管理設備について、各事業者間で
調整及び連携をとって、施設の整備を行っていくことが必要
と考えます。
(2)この連携会議等で情報を共有し、設計段階から機能や施工時
期等について調整する必要もあると考えており、連携会議の
みならず日常の連絡調整等でも密接に対応していくべきで
す。
調整及び連携をとって、施設の整備を行っていくことが必要
と考えます。
(2)この連携会議等で情報を共有し、設計段階から機能や施工時
期等について調整する必要もあると考えており、連携会議の
みならず日常の連絡調整等でも密接に対応していくべきで
す。
8 その他(方針の確認)
(1)連携会議の開催時期について
[1] 会則第5章連携会議の運営の第7条に連携会議は、概算要求時
期、実施計画策定時期の他、必要に応じて随時開催するとなっ
ており、今年度は、「概算要求時期は8月」、「実施計画策定
時期は2月」に連携会議を開催します。
(2)情報公開方法について
[1] 議事要旨や配付資料の公開については、連携会議の構成員の
確認を得た後、速やかに北海道開発局札幌開発建設部のホー
ムページに掲載します。
[2] 共同事業者等は、各自のホームページ上に、上記ホームページのリンクを張ります。
[3] 関係4町は、広報に上記ホームページのURLを掲載する一
方、IT環境を持たない住民への情報発信として、各役場の掲
示板等に議事要旨及び配付資料を掲げます。
[4] 国の実施事業所である樺戸農業開発事業所においても希望者
に配付する体制を整えます。