国営かんがい排水事業 樺戸・樺戸二期地区 徳富ダム建設工事共同事業者連携会議2 議事要旨
徳富ダム建設工事共同事業者連携会議 議事要旨
日 時 平成18年 9月28日(木) 10:00~11:10
場 所 札幌第1合同庁舎 10F 1号会議室
出席者 ◎共同事業者
○河川総合開発事業
北海道建設部土木局河川課 参事 西尾 正巳
北海道札幌土木現業所(事業部長代理) 治水課長 奈須野 裕久
○国営かんがい排水事業
北海道開発局農業水産部農業水利課 課長 大内 幸則
北海道開発局札幌開発建設部
農業開発第1課 課長 半谷 敬幸
北海道開発局札幌開発建設部
樺戸農業開発事業所 所長 真崎 義則
○水道事業
西空知広域水道企業団 事務局長 安中 経人
◎道関係部局
北海道農政部農村振興局農村計画課 参事 丹下 良彦
北海道環境生活部環境局環境保全課 参事 後藤田 昇
◎地元自治体
月形町産業課 課長 金澤 實
浦臼町建設課 課長 横関 哲
新十津川町建設課 課長 岩井 良道
雨竜町産業建設課 技術長 田湯 俊博
場 所 札幌第1合同庁舎 10F 1号会議室
出席者 ◎共同事業者
○河川総合開発事業
北海道建設部土木局河川課 参事 西尾 正巳
北海道札幌土木現業所(事業部長代理) 治水課長 奈須野 裕久
○国営かんがい排水事業
北海道開発局農業水産部農業水利課 課長 大内 幸則
北海道開発局札幌開発建設部
農業開発第1課 課長 半谷 敬幸
北海道開発局札幌開発建設部
樺戸農業開発事業所 所長 真崎 義則
○水道事業
西空知広域水道企業団 事務局長 安中 経人
◎道関係部局
北海道農政部農村振興局農村計画課 参事 丹下 良彦
北海道環境生活部環境局環境保全課 参事 後藤田 昇
◎地元自治体
月形町産業課 課長 金澤 實
浦臼町建設課 課長 横関 哲
新十津川町建設課 課長 岩井 良道
雨竜町産業建設課 技術長 田湯 俊博
[議事録要旨]
1 徳富ダム建設工事共同事業者連携会議 座長挨拶(北海道開発局農業水産部農業水利課 大内課長)
(挨拶概要)
○ 概算要求の状況、再評価の状況、地元情勢等について情報交換し、精査検証
及び相互調整する会議であり、目的達成のため活発な発言をお願いします。
○ 平成18年4月26日の第1回連携会議において、概算要求時期の連携会議
を8月と予定しておりましたが、各事業評価結果を踏まえた相互の調整及び
精査検証を行うため、9月の開催となりました。
○ また、協議内容及び配付資料の扱いについては、会議は非公開とするものの
「道民への説明責任を果たす」必要があることから、非公開情報を除く議事
要旨及び配付資料の公開を行います。
○ 公開にあたっては、第1回目と同様に北海道開発局札幌開発建設部のホーム
ページを始めとする共同事業者によるものと、関係自治体の広報による議事
要旨及び配付資料の掲示によることとします。
2 徳富ダム建設工事共同事業者連携会議 出席者紹介
3 共同事業者相互の調整及び精査検証
(1)各事業の平成19年度概算要求概要について
○ 河川総合開発事業
・平成18年度の実施内容(管理システム、管理所建物、付属設備の詳
細設計を実施)
・平成19年度の予定(管理設備の発注に向けた積算の準備及び水文調
査を継続)
○ 国営かんがい排水事業
・国営かんがい排水事業樺戸(二期)地区の平成18年度までの進捗
(事業費ベースで約48%)
・平成19年度要求概要(ダム堤体コンクリート打設は、平成21年度
に打設完了予定(平成19年度までに約87%の進捗を図る予定)
・取水放流設備の製作に着手し、平成21年度に完成予定、付替町道の
橋梁工事は平成19年度に完成。
○ 水道事業
・平成18年度までの実施内容(平成7年度に事業認可を受け、平成2
2年度までの工期で第4次拡張事業を実施中)
・平成19年度の予定(水道未普及地域解消事業を浦臼町で実施予定)
(2)事業の精査検証について
○ 河川総合開発事業
・治水事業は、平成16年10月に再評価を実施済みである。その後の
進捗を踏まえた検証結果(事業の進捗状況、事業コスト縮減の取り組
み、事業の必要性、事業を推進する上での課題、事業の達成見込み、
治水事業の検証結果)を説明。
・今後とも平成16年度に実施した再評価の審議結果を踏まえて共同事
業者との連携、コスト縮減、情報公開に努め、ダムの早期完成を図り
たいと考えている。
○ 国営かんがい排水事業について
・国営土地改良事業等再評価実施要綱要領にもとづき実施しており、平
成18年8月末日に事業の実施方針(コスト縮減に努め早期完了に向
けて事業を着実に推進する)を公表している。
○ 水道事業について
・第3者委員会で再評価検討書の審議が行われ、8月に事業評価を受
け、厚生労働省に8月30日付けで報告済みである。
・再評価の結果については、西空知広域水道企業団及び浦臼町、新十津
川町、雨竜町の庁舎の掲示板に掲示している。
・また、水道取水量の減量に伴い、水道のダム依存量が減少するが、ダ
ム規模に影響がないものと試算している。
(3)事業に関連した地域の動静について
○ 月形町
・今年の作況については、前半は日照不足・低温の影響が心配された
が、後半には高温が続いたことから、平年並みになると予想されてい
ます。
・ただし、大豆については水不足により一部でかん水している圃場もあ
ります。
・コスト縮減につきましては、さらにご検討をいただきたいということ
を要望いたします。
○ 浦臼町
・本町において基幹産業である農業の今年の作柄は、融雪の遅れが原因
で田植え最盛期も平年に比べて遅れ、活着についても田植期以降の低
温・日照不足であったことから、やや不良となっていました。6月前
半も日照不足で出穂最盛期が遅れ、生育を懸念しておりました。
・出穂期以降は、見違えるような好天に恵まれ、高温・多照で初期登熟
は良好に経過し、現在は絶好の収穫の秋を迎えております。作柄も平
年並みと見込まれております。
・樺戸(二期)地区に係る本町の地域活動としては、徳富ダム現場視察
を町議会、土地改良区関係者、町内の諸団体が行い、また7月には理
事者を含めた町職員が4班に分け視察しております。今年度は、浦臼
町だけで230名が現場視察を行い、改めて水源の必要性を再認識し
ているところであります。
○ 新十津川町
・新十津川町としては、連携会議で提供すべき特段の情報はありません
が、連携会議の情報公開の状況については、町広報6月号に掲載すると
ともに役場建設課窓口に6月中旬から2ヶ月間にわたって縦覧に供して
おります。
・また、ダム堤体の打設も本格化している状況にあることから、町内の老
人クラブ、婦人団体等、22団体455人が現場視察を実施していま
す。この他に町職員106人は、本町行政に資するべく現地で研修を実
施しています。
・また、本町における農作物の生育状況は、湛水被害や水不足もなく、現
在8割程度の稲刈りが完了しています。
○ 雨竜町
・町内の水稲の作況は、収量品質ともに平年並みとなる見込みです。ま
た、国営事業に関して新雨竜(二期)地区が今年度完了することになっ
ており、一括繰り上げ償還を予定しております。
・連携会議の情報公開の方法については、役場の窓口に会議資料を掲示し
ております。
・農地・水・環境保全モデル事業の取り組みは、平成19年度の本格的実
施に向け、地元説明会等を開催する予定です。
(4)質疑応答
(平成19年度概算要求概要、事業の精査検証、事業に関連した地元地域の
動静について)
Q1:「徳富ダムの治水関係の予算要望方針は、建設中ということから重点的な
予算づけをしていますが、かんがい排水事業の徳富ダムに関する平成19
年度概算要求の方針を教えていただきたい。」
A1:(1)徳富ダムについては、現在、工事の最盛期を迎えている状況から
必要性及び緊急性を考慮して、重点的に予算を要求しています。
Q2:「RCD工法によるコンクリート打設について、日最大打設量と月最大打
設量はどのくらいになるか教えていただきたい。」
A2:(1)日最大コンクリート打設量は、1,360m3で月最大コンクリー
ト打設量は、25,900m3程度となっています。
Q3:「ダム完成後の維持管理に関する具体的な内容等の検討はどのようになっ
ているのか教えていただきたい。」
A3:(1)管理設備については、平成17年度までに予備設計・電波試験等
が行われており、これらの調査試験をもとに通信方式、制御方
法、観測項目を検討、CCTV実写試験等を行っているところで
す。
(2)今後は、上記の項目について利水者と調整を行いながら、システ
ムの構成・仕様の検討を進めています。
(3)ダム管理所の実施設計については、北海道建設部建築局建設整備
課に設計を依頼しており、管理設備実施設計と連携しながら設計
を行っています。
Q4:「平成18年度に予定している管理設備にかかる実施設計の内容はどのよ
うになっているのでしょうか。」
A4:(1)平成18年度中に管理設備レイアウト協議を行う予定にしてお
り、これに向けた管理設備実施設計(ダムコン)、貯水池付属設
備実施設計(網場、係船設備)、ダム管理所実施設計を行ってい
ます。
Q5:「本体施工については、平成18年度に堤体積の約32%の打設を行うと
聞いているが、この進捗度合いは予定どおりとなっているのでしょうか。
平成22年度の完成に変更は無いと理解して良いでしょうか。」
A5:(1)平成18年度のコンクリート打設量は、堤体積の約32%(17
1千m3/530千m3)にあたります。
(2)年度別コンクリート打設量は、平成18年度の打設が順調に進め
ば、全体で堤体積の約62%の打設が完了する予定です。
(3)現状の円滑な施工管理が継続した場合には、平成22年度の完成
に変更はないものと考えています。
Q6:「かんがいと水道の水利権に係る協議状況はどのようになっています
か。」
A6:(1)(農業)
水利権に関わる協議については、鋭意進めている状況です。10
月上旬には局間協議が行われる予定であり、年内に国土交通省に
説明する予定です。早期の協議成立に向け、鋭意対応しており
ます。
(2)(水道)
申請協議図書の内容について石狩川開発建設部と確認作業を行っ
ています。西空知広域水道企業団としては、年度内に変更許可を
得られるように、共同事業者と連携をとって協議を進めていきた
いと考えています。
Q7:「事業評価項目の「環境との調和への配慮」の内容に、地域の景観に配慮
した法面の緑化とあるが、具体的な内容を教えていただきたい。」
A7:(1)法面・斜面保護工における自然環境に配慮した整備工法として、
植生工による緑化復旧があります。
(2)本地区では、緑化復旧することで、法面裸地部表層の浸食を防止
し、土砂の流亡を防ぐとともに、将来的にダム湖周辺の森林と一
体的な景観の創造が図れるものと考えています。
(3)併せて、周辺に生息する動植物に対する生育環境の復元や河川生
態系の保護の役割を果たすものと考えています。
Q8:「ダムの現場では、随時、現場見学者に対応していると伺っていますが、
今年度の見学者数は現時点でどのくらいになっていますか。」
A8:(1)今年度は、10月時点で47件1,056人の見学依頼がきてお
ります。
(2)内訳としては、関係町から30件:804人(約76%)、その
他17件:252人(約24%)です。なお、47件中20人を
越える人数の多い見学は、関係4町で18件、その他5件で全体
の約5割を占めています。
(3)また、今年度は女性団体や子供ゆめクラブ(写生会)などの子供
達がダムを訪れる機会が多く、全体の約18%(186人/1,
056人)にのぼります。
Q9:「ダムにおけるコスト縮減の取組について教えていただきたい。」
A9:(1)再評価の資料にもございますとおり、ダムの基礎処理に関する指
針の改定に伴い、ダム基礎地盤の補強と遮水性向上のための基礎
処理計画を変更するほか、取水放流施設の型式を側壁付き円形多
段型式に変更することにより、事業費のコスト縮減を図ります。
Q10:「今年は、夏場に暑い日が続きましたが、上水道の供給量はどのような状
況だったのでしょうか。」
A10:(1)今年の8月は、特に暑い日が続きましたので、供給量は例年の同時
期に比べ約3%程度使用量が増加しています。給水人口が減少して
いる中で、供給量3%増はかなり伸びたものと考えております。
Q11:「今年度は、空知地方に大雨や洪水に係る警報が4回ほど出ていますが、
農業関係に何か被害や影響はあったのでしょうか。」
A11:(1)月形町:麦、大豆については、高温の影響はあったが、水稲は
平年並みです。
(2)浦臼町:湛水被害はなく、総じてある程度収量は期待できます。
(3)新十津川町:湛水被害はなく、作柄は平年並みです。
(4)雨竜町:湛水被害はなく、作柄は平年並みです。
Q12:「治水機能の整備は、治山と併せた取り組みが大切だと考えているが、こ
のことについて意見を伺いたい。」
A12:(1)治水と治山は、切り離せないものであり、流域全体の取組を行う必
要があると認識しており、要望があれば町の方から具体的な水系に
ついて相談して欲しい。
(5)総括
<座長>
各事業者の事業評価の結果の報告並びにここまでの議事の結果、徳富ダ
ム建設工事共同事業者連携会議は「徳富ダムは、コスト縮減に努め、早
期の完了に向けて事業を着実に進捗する」ことを全体で確認したいと思
いますがどうですか。
[一同異議なし]
4 今後の予定
<事務局>
(1)第1回連携会議で8月と2月に連携会議を開催することを予定し
ていましたが、各事業の実施内容を相互に確認できる12月にも
連携会議を開催するという意見が先日の事務局会議で話し合われ
ました。
(2)具体の方法等については、今後事務局で詰めていきたいと考えて
います。
<座長>
(1)事務局からの説明に対して、意見等ありますか。
[一同意義なし]
5 その他
<事務局>
○ 会則の一部について、月形町の機構改正に伴い、変更となりまし
た。平成18年9月28日付けで資料-3のとおり、一部改正す
ることにいたします。