流域の概要・自然環境
流域の概要

金山ダムは、石狩川の主要支流である空知川に建設されました。空知川は、かつて大雨の度に氾濫を繰り返し、その都度流域の暮らしは多大な被害を受けていました。
空知川の源は、十勝岳連峰のウエホロカメットク山に発しています。川の最上流は、シーソラプチ川、ルーオマンソラプチ川の2つで、これらが山間部を下り南富良野町落合付近で合流し空知川となります。その後、金山ダムの所在地である南富良野町を経て富良野市、芦別市、赤平市を流下し滝川市で石狩川に合流しています。雄大な北の山なみに抱かれている金山ダムの豊富な水は、流域の明日をつくる産業やこの地で営まれる暮らしを支えています。
また、金山ダムの流域は、北海道の拠点都市である札幌市・旭川市・帯広市を結ぶトライアングルの中心に位置します。富良野・大雪・サホロ・トマムといった北海道を代表する観光地の中心部にあり、人造湖とは思えないほどの環境にも恵まれていることから、カヌーやラフティング、キャンプなどのアウトドアのメッカとして、北海道を代表する滞在型レクリエーション基地として、多くの観光客が訪れています。
流域の自然環境

かなやま湖の周辺は、エゾマツやダケカンバ、
トドマツなどの亜寒帯性樹林に覆われ、その
豊かな自然の中でヒグマやエゾシカ、キタキツネ、
エゾリスなどの大小さまざまな動物や、クマゲラ
やカワセミなど多くの種類の鳥類が生息しています。
また、かなやま湖と空知川には、「幻の魚」といわ
れるイトウをはじめ、さまざまな魚類の生息も確認
されています。

植物/ フクジュソウ、エゾノリュウキンカなど
哺乳類/ ヒグマ、エゾシカなど
鳥類/ マガン、コハクチョウなど
両生類・は虫類/ アカガエル、カナヘビなど
昆虫類/ オニヤンマ、ミヤマクワガタなど