現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 広報室
  3. WEB広報誌 かいはつグラフ
  4. WEB広報誌 かいはつグラフ2014.10 インタビュー

WEB広報誌 かいはつグラフ2014.10 インタビュー

インタビュー

  • インタビューロゴ
石狩川水系の流域圏の連携を通じて地域の活性化へ
小舘主幹
恵庭市 建設部 土木課 小舘主幹
 


 今回は、石狩川流域圏会議の事務局となっている恵庭市の小舘主幹に会議の取組や今後の展開についてお話を伺いました。

恵庭市が事務局となっている石狩川流域圏会議とはどのような組織ですか?

 石狩川は、大雪山系石狩岳に端を発して石狩湾で日本海に注ぐ、幹線流路延長は全国第3位の268キロメートルに及ぶ大河川です。その流域圏は、北は朱鞠内湖のある幌加内町から南は支笏湖のある千歳市までの46市町村に亘ります。
 これまで石狩川流域の活性化に向け、「石狩川流域300万本植樹」や「千歳川ウェルカムサーモンクリーンリバー」など個別の取組が行われてきましたが、流域圏全体の活性化を図るためには、関係する自治体が連携して取り組んでいくことが必要との考えから旭川市と滝川市、そして恵庭市が発起人となり、平成23年に石狩川流域圏会議を発足しました。
 当初は34の自治体で始まりましたが、現在は流域圏の全ての自治体が参加しています。

流域圏会議の活動内容について教えて下さい。

石狩川流域サイクリングマップ
 会議設立時に、各自治体に今後展開する施策についての意向調査を行いました。その結果、水害対策や河川環境保全対策、水循環・管理対策など、様々な意向がある中で、特に多くの自治体が挙げた「水害対策」について、平成24年度から重点的に取組を進めています。具体的には、昭和56年の大規模水害以後、大きな水害が発生しておらず、当時水害を経験した職員が定年退職などで少なくなってきていることから、経験や技術の継承が課題となっています。このため、職員研修のカリキュラム作りから始め、平成25、26年に「豪雨災害対策職員研修」を開催しています。
 また、流域の様々な魅力を発信するツールとして全ての流域をつなぐサイクリングマップを作成中です。現在までに石狩南部&空知南部のマップが完成しており、今後HPなどで紹介する予定です。

サイクルツーリズムの普及に向けた取組について教えて下さい。

 今回作成したコースは、延長76キロメートル、87キロメートル、90キロメートルの3コースとなっており、スポーツバイクを利用する国内外の方々を対象としています。マップ作成をスタートとして、マップの発信とコース周辺の環境整備に取り組み、石狩川流域にサイクルツールズムを展開していきたいと考えています。
 このため、本年9月に開催したシンポジウムでは、有識者をお招きして道外の取組事例を学ぶなど、マップ作成後の展開を含め、検討を進めているところです。

水害対策について、現在、開発局では洪水対策として遊水地事業を実施しています。

 千歳川流域は低平地のため水害が発生しやすいほか、千歳川は石狩川本川の水位の影響を受けるため、千歳川遊水地群の整備とあわせて、本川や他の支川の遊水地やダムの整備も重要と考えています。
 恵庭市内に整備中の北島遊水地ですが、その利活用について平成24年に検討委員会を立ち上げています。公園等として利用するには、市街地から離れた場所にあることや、泥炭のため水はけが悪く、土壌改良しないと利用しにくいなどの条件がありますが、遊水地の堤防部分をサイクリングやランニングコースとして活用するなどのアイデアもあります。

流域圏会議の今後の展開について教えて下さい。

インタビュー図
 最近でも大雨による災害が発生していることから、危機管理体制の充実や技術・経験の継承など、防災に関する取組は引き続き進めていきます。また、サイクリングマップは、北部・中部を含めた流域全体のコースについて、検討を進めていきます。
 恵庭市では、恵庭市近郊をルートに加えた「えにわ自転車散歩」というサイクリングイベントを開催していますが、これからは街中のコースを充実させることで、街の良さを再発見することを通して自分達が住んでいる街の活性化につなげていくことも必要と考えています。

恵庭市は今年、カントリーサインを変更していますね。

 恵庭市における「花」の取組は、市民が主体的に始めた花壇作りやガーデニング表彰などの活動が広がり、市全体としての取組となったものです。
 また、恵庭市においても人口減少が課題であり、子育て支援に取り組んでいますが、その一つとして、全道初となる読書条例を制定するなど、まちぐるみで読書活動に親しめるよう取り組んでいます。
 こうした現在の恵庭市のイメージを踏まえ、公募したデザインを絞り込んで市民にアンケートを行い、新しいデザインに変更したところです。

最後に恵庭市のPRを

PRイメージ図
 恵庭市は、札幌市と千歳市の間にあり、街中を通る車は多いですが、なかなか立ち寄ってもらえない、という状況にありました。このため、平成18年に道の駅「花ロードえにわ」を整備したほか、毎年、観光案内のマップの作成やオープンガーデンの紹介などを行っています。こうした取組を通じて道の駅は平日も大勢のお客さんで賑わうようになりました。
 「花ロードえにわ」は多目的広場を通じて漁川と繋がっており、市では「道と川の駅」と位置づけています。また、自然とふれ合える「えこりん村」や恵庭渓谷などの観光拠点もあります。市では現在、水と緑、そして花を市の文化として発信しているところです。
 この機会に花のまち恵庭にぜひお越し下さい。

お問合せ先

開発監理部 広報室

  • 電話番号:011-709-2311
  • ファクシミリ:011-709-8995

現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 広報室
  3. WEB広報誌 かいはつグラフ
  4. WEB広報誌 かいはつグラフ2014.10 インタビュー