治水への取組
治水への取組
洪水や土砂災害、海岸侵食等から住民の暮らしを守るため、河川・ダム・砂防・海岸事業を進めています。
北海道の開拓の歴史は、たびたび襲う洪水との戦いの歴史でした。明治以降の治水事業により、安全な社会基盤の形成が進み、北海道は飛躍的な発展を遂げました。しかし、私たちの生活を脅かす洪水は近年でも多く発生しています。
北海道では、人口や資産が石狩川や十勝川などの大河川沿いの低平地に集中しており、ひとたび水害が発生すると被害が広範囲に及ぶことがあり、過去30年間の都道府県別の水害被害額をみると最も多くなっています。
北海道では、人口や資産が石狩川や十勝川などの大河川沿いの低平地に集中しており、ひとたび水害が発生すると被害が広範囲に及ぶことがあり、過去30年間の都道府県別の水害被害額をみると最も多くなっています。
近年の主な洪水被害概要
昭和56年8月 上旬洪水 |
前線と 台風12号による |
床上床下 約27,900戸 |
約 132,000ha |
約1,590億円 (石狩川、十勝川など) |
---|---|---|---|---|
昭和56年8月 下旬洪水 |
前線と 台風15号による |
床上床下 約17,400戸 |
約 42,900ha |
約400億円 (石狩川、尻別川など) |
昭和63年8月 洪水 |
前線による | 床上床下 約6,200戸 |
約 6,700ha |
約380億円 (石狩川、留萌川など) |
平成4年8月 洪水 |
前線と 台風10号による |
床上床下 約500戸 |
約 5,200ha |
約230億円 (鵡川など) |
平成4年9月 洪水 |
前線と 台風17号による |
床上床下 約3,200戸 |
約 12,800ha |
約260億円 (網走川など) |
平成10年9月 洪水 |
台風5号による | 床上床下 約900戸 |
約 500ha |
約230億円 (湧別川、渚滑川など) |
平成13年9月 洪水 |
前線と 台風15号による |
床上床下 約200戸 |
約 5,600ha |
約300億円 (石狩川、十勝川、 網走川など) |
平成15年8月 洪水 |
前線と 台風10号による |
床上床下 約220戸 |
約 2,700ha |
約560億円 (鵡川、沙流川、 厚別川、十勝川など) |
平成18年8月 洪水 |
前線による | 床上床下 約220戸 |
約 2,300ha |
約100億円 (石狩川、鵡川、 沙流川、常呂川など) |
平成18年10月 洪水 |
低気圧による | 床上床下 約190戸 |
約 950ha |
約80億円 (網走川、常呂川、 湧別川、渚滑川など) |
平成23年9月 洪水 |
前線と台風12、 13号による |
床上床下 約90戸 |
約 1,100ha |
約70億円 (石狩川、後志利別川、 十勝川など) |
年月 | 気象 | 浸水世帯数 | 水害面積 | 被害額 |
資料:国土交通省河川局「水害統計」(被害額は当時の額)
また、北海道には、平成12年に大噴火を起こし多大な被害をもたらした「有珠山」を始めとする18(全国で108)の活火山があり、うち5火山は常時観測火山となっています。
北海道の主な火山被害
大正15年 | 十勝岳 | 爆発 | 死者144、負傷者200、 2ヶ村埋没 |
---|---|---|---|
昭和4年 | 北海道駒ヶ岳 | 噴火 | 死者2、負傷者4 |
昭和18~20年 | 有珠山 | 噴火 | 死者1、負傷者1、 昭和新山生成 |
昭和37年 | 十勝岳 | 爆発 | 死者4、行方不明1、 負傷者11 |
昭和52~53年 | 有珠山 | 噴火 | 死者2、行方不明1、 負傷者2 |
昭和63~平成元年 | 十勝岳 | 噴火 | 住民避難 |
平成12~13年 | 有珠山 | 噴火 | 虻田町・伊達市・壮暫町の 住民15,815人が避難(最大時) |
資料:国土交通省「国土統計要覧」、気象庁HP
このため、洪水や土砂災害、海岸侵食等から暮らしを守り、誰もが安心して暮らせるよう、河川・ダム・砂防・海岸事業を計画的かつ着実に進めています。