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観光 体験 第2回日本ジオパーク全国大会洞爺湖有珠山大会

「第2回日本ジオパーク全国大会洞爺湖有珠山大会」体験記

  • 「第2回日本ジオパーク全国大会洞爺湖有珠山大会」体験記
 ※これは平成23年(2011年)10月掲載の情報です。
 2011年9月29日~10月1日に「第2回日本ジオパーク全国大会 洞爺湖有珠山大会」が、洞爺湖文化センターをメイン会場にして行われ、日本各地から多くの人が訪れました。
 
 そもそも、「ジオパーク」とは何でしょう?ジオパークは、地質学的にも貴重な地質や地層を含む一種の自然公園です。ジオパークが世界遺産と大きく異なるのは、保全だけではなく自然を活用するという考え方にあります。2011年9月の認定で27カ国、87地域が世界ジオパークに登録。日本でも胆振地方の「洞爺湖有珠山ジオパーク」のほか、「糸魚川」「島原半島」「山陰海岸」「室戸」が世界ジオパークとして登録されています。また、日本ではこれから取り組みを目指す10地域を含む30地域が日本のネットワークに参加しており、日高地方では「アポイ岳ジオパーク」として取り組みを進めています。
 
 第2回日本ジオパーク全国大会 洞爺湖有珠山大会」は、「ジオツーリズムを通じた観光地づくり」をテーマとして、ジオパークを推進している全国の方々が一堂に会し、観光・教育・防災をキーワードに、「地球と人間の関わり」、「防災と観光の融合」、「震災後の日本再生」などについて広く議論することを目的として開催されました。
 
具体的にはどんなことが行われたのでしょうか。
 どうですか?面白そうでしょう?
 まじめに議論する場もあれば、全国のジオパークをさらに知る場もあり、著名な方の講演を聴くこともでき、ジオツアーで現地を見ることもできる。そんな盛りだくさんの内容でした。
 全てに参加したかったのですが、29日のポスターセッションコアタイム、30日のフォーラムと講演会にのみ参加しました。とても充実した2日間でした。
 
 それでは、どんな内容だったのか、さらに詳しくご紹介します。

ポスターセッション

 ポスターセッションは、日本全国のジオパーク関係者やジオパークに関心のある人たちが一堂に会して、各ジオパークの知恵や取組を共有することを目的として行われました。大会期間中、第一会場の「北海道洞爺湖サミット記念館4階特設会場」でポスターが展示されたほか、9月29日の17:00~18:00はコアタイムとして、各パネル・ポスターに説明者がいて、見学者と活発な意見交換が行われました。
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 こちらはポスターセッションの会場となった「北海道洞爺湖サミット記念館」。2008年に行われた「北海道洞爺湖サミット」で実際に使用された円卓、各国首脳の等身大写真など、外交の第一線を体験することができます。
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 こちらはセッションコアタイム時のポスターセッション会場。日本各地のジオパークの特色・魅力を紹介するポスターが展示されるほか、噴火時に噴出した岩や、地域に生息する貝などが展示され、多彩な内容でした。
 展示されていた各ポスターには解説員がいて、見学者からの色々な質問に答えていました。
 写真は人がいなくなった瞬間を捉えてポスターを撮ったのでわかりにくいのですが、会場は人でいっぱい!そして、地質学的な内容から観光地の魅力などについて、どんどん解説員に質問をしていました。この雰囲気には圧倒されます。そして、専門的な質問はできませんでしたが、私もどんどん解説員の方に質問をしジオパークの理解を深めることができました。
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 プロジェクタを使って昭和新山誕生の様子を解説。みんな興味津々。手前にあるのは、地形立体模型群。
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 こちらでは壮瞥町特産のリンゴを紹介していました。リンゴがとても食べたくなりました。
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 ポスターセッションと同じフロアーでは、洞爺湖有珠山ジオパークエリア内で撮影した写真を対象とした「フォトコンテスト」に入賞した作品が展示されたほか(写真左)、地元の児童が描いた絵などの作品も展示されていました。
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 第一会場3階の「サミット記念館」入口前では、室蘭開発建設部もポスター展示を行いました。
 内容は、「一般国道230号 復旧の変遷」「樽前直轄火山砂防事業」「シーニックバイウェイ北海道に関する取組」の3点です。

全国のゆるキャラ集合!

 続いては、9月30日のプログラム、第1部フォーラムのオープニングアトラクションを見ようと、洞爺湖文化センター前へ。全国各地の色々なキャラクターがいました。
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 こちらはジオマン。ゆるキャラかどうかは分かりませんが、太古の昔から洞爺湖有珠山地域を見守っている謎の存在です。みんなにバッチなどを配っていたので、悪い人ではなさそうです。いったい何人いて、それぞれに名前があるのかどうかも分かりません。
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 地域のゆるキャラが続々登場です。左の写真から。3人(?)の中で両側のキャラは、日高地域様似町のアポイ岳ジオパークからやって来た「カンランくん」(右)と「アポイちゃん」(左)。その間にいるのは、世界ジオパークの山陰海岸ジオパークエリアにある兵庫県豊岡市のキャラクター「玄さん」。同市の石「玄武岩」にちなんでいるのですが、なぜか怒っています。
 
 右の写真に行きましょう。新潟県糸魚川市にある世界ジオパークの糸魚川ジオパークのキャラクターである「ジオまる」(左)と「ぬーな」(右)。 
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 文化センターの前では、洞爺湖有珠山ジオパークエリア内の各市町の特産物を販売しているコーナーもありました。 
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 販売コーナーでたくさん気になるモノがあるなかで、ご紹介するのが「ジオあんまん」。これは、壮瞥町商工会青年部が地元の特産品を使って開発したもので、生産量日本一を誇る大福豆を使った中華まんじゅう。今回の大会でデビューしました。
 肝心の味ですが、重すぎずさっぱりした甘さの白あんがたっぷり。これならもう一個いけそうです。大(300円)と小(200円)がありました。

シンポジウム・講演会

 9月30日14:30から行われたシンポジウムでは、「ジオツーリズムを通じた観光地づくり~変動する大地との共生」をテーマに、北海道大学の岡田弘名誉教授、伊達市噴火湾文化研究所の大島直行所長の基調講演が行われ、続いてパネルディスカッションがありました。
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 左の写真は岡田名誉教授の基調講演の様子。これまでに発生した地震や東日本大震災から、防災上どの様な問題点があったのかを解説。私たちは、いかにして自然災害に備えるのか、貴重なお話しでした。
 右の写真は大島所長の基調講演の様子。これまでの経験から、文化を生かしたまちづくり、文化観光の創造、知的観光資源という考え方など、情熱的な講演でした。
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 基調講演に続いて行われたのは、パネルディスカッション。独立行政法人・産業技術総合研究所の渡辺アウトリーチ推進グループ長がコーディネーターとなり、パネリストに以下の方々を迎え行われました。
  ・とうや湖温泉旅館組合組合長、(株式会社)洞爺湖温泉観光ホテル 三浦和則社長
  ・山陰海岸ジオパーク推進協議会会長、兵庫県豊岡市 中貝宗治市長
  ・阿蘇ジオパーク推進協議会事務局長、(財)阿蘇地域振興デザインセンター 坂元英俊事務局長
  ・室戸ジオパーク推進協議会 柴田伊廣地質専門員
 
 全国それぞれのジオパークでは、地域の特色を生かした取組が行われていることがわかりました。
そして、これらの取組に対して、岡田名誉教授と大島所長から、それぞれの専門的視点からコメントがありました。
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 パネルディスカッションに続いて行われたのは、大会成果発表。大会中に各分科会に分かれて議論された成果が発表されました。また、この後、大会宣言、次回の全国大会開催地の紹介が行われました。
 
 18:30からは、第2部講演会として、「当たり前の暮らしを求めて」と題して、作家の倉本聰さんの講演がありました。
 「現代の豊かな生活を見つめ直し、もう一度、自然と共生していた昔の生活・社会に振り返るべきではないか」
 倉本さんの問いかけには、説得力がありました。

おわりに

 いかがでしたか?大会の全てをご紹介できませんでしたが、ジオパークへの関心が少しでも沸いてきたのではないでしょうか。ジオパークの魅力は、見て、学んで、楽しんで、という多様性にあると思います。胆振・日高地方には、「洞爺湖有珠山ジオパーク」と「アポイ岳ジオパーク」の二つもジオパークがあります。皆さんも、魅力の地・ジオパークに是非来てみませんか?

お問合せ先

地域連携課

  • 住所:室蘭市入江町1番地14
  • 電話番号:0143-25-7053

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