か行 |
かくりつねん
確率年 |
流水等の発生頻度の表現方法の1つで「平均して何年に一度の割合で起こる洪水」というように使います。
1/100…100年に1度
1/30…30年に1度 |
かこうしょり
河口処理 |
河口付近では、河川の流れと海の流れがそれぞれ作用して複雑な現象が生じ、流れ出た土砂や沿岸砂の堆積等によって河口が埋まるなどの悪影響が発生します。これらへの対応として実施される対策。例えば河道の浚渫や導流提などがあります。 |
かしょう・かしょうていか
河床・河床低下 |
河川において流水に接する川底の部分を河床と呼び、その部分が洪水などにより削り取られ低下する現象を河床低下と呼んでいます。 |
かすみてい
霞堤 |
堤防の一部を連続させず、洪水の一部を氾濫させて下流に流下する洪水の量を少なくしたり、上流で氾濫した水を速やかに河川に戻すために用いる方法。 |
かせき
河積 |
河川の横断面において流水の占める断面積。 |
かせんかんりしゃ
河川管理者 |
河川を管理している国、都道府県などの機関を河川管理者と呼びます。具体的には一級河川については建設大臣(河川法9条)二級河川については都道府県知事(同法10条)準用河川については市町村長です(同法100条)。 |
かせんこうさくぶつ
河川工作物 |
河川管理施設及び許可工作物を総称して河川工作物と言います。
1.河川管理施設
流水によって生ずる公利を増進し、または公害を除却し、もしくは軽減するために行う河川工事として設置し、管理する構造物。具体的には堤防、護岸、水制、床止め、堰、水門、樋門等を言い、治水のためのダムもこれに含まれます。
2.許可工作物
河川の流水を利用するため、あるいは河川を横断するために河川管理者以外の者が河川法に基づく許可を得て設置する工作物。河川敷地の占用を伴うため、占用工作物とも言われます。
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かせんかいしゅう
河川改修 |
洪水による氾濫を防ぐため、堤防を作ったり、河床を掘ったり広げたりして整備すること。(治水・治水施設の項を参照) |
かせんかんきょうせいびじぎょう
河川環境整備事業 |
良好な河川環境の増進を目的とした河川整備事業。 |
かせんくいき
河川区域 |
水が常に流れている部分、水際から堤防までの平地(高水敷)、堤防や樋門など。また、高規格堤防については、別途高規格堤防特別区域があります。(超過洪水対策の項参照) |
かせんさいがいたいさく
河川災害対策
とくべつきんきゅうじぎょう
特別緊急事業
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洪水・高潮等により浸水家屋が2,000戸を越えるなど、激甚な災害が発生した地域について、河川の改良を緊急に実施することによって、ふたたび同じような災害が発生しないよう行う事業。昭和51年に発足した制度で、通称「激特事業」と呼ばれ、5箇年間で完了することを目途に行われます。 |
かせんほう
河川法 |
河川について、災害の発生が防止され、適正に利用され、機能が維持されるように管理し、国土の保全と開発に寄与するために、昭和39年に施行された法律。旧河川法は明治29年に作られました。現在施工されている河川法は平成9年に改正され、河川環境の整備と保全や地域の意見を反映した河川整備の計画制度の導入などの追加項目があります。 |
かどう
河道 |
流水を安全に流下させるための水の流れる部分。通常水が流れている低水路と、洪水の時だけ流れる高水敷に分けられます。 |
かどうあんていかたいさく
河道安定化対策 |
河川が蛇行したりしていると、複雑な流れにより河岸が浸食されたり、土砂が堆積したりします。この対策工として護岸工事や水制工等を実施し、川の流れを安定させることを河道安定化対策と言います。 |
かどうぜき
河道堰 |
(堰の項を参照) |
かせんかんきょうかんりきほんけいかく
河川環境管理基本計画 |
河川環境の適正な保全と創造を図るため、流域の特色を生かしつつ、周辺環境との調和、流域住民の方々の利用を考慮し定めたもの。主に高水敷の利用について定めた空間管理計画と、水量、水質について定めた水環境計画とからなります。 |
かせんりゅうろえんちょう
幹川流路延長 |
通常、本川の長さを言い、水源から河口に至るまでの延長(距離)。
水源の地点は一般的に水源の山頂からではなくはっきりした水路の形のある地点がその始点として採用されています。 |
きゅうきゅうないすいたいさくじぎょう
救急内水対策事業 |
内水の状況に応じて可搬式の比較的小規模なポンプを運搬設置し、地域毎に順次内水の排除を図る事業。 |
きゅうせん
旧川 |
昔は水が流れていましたが、現在は付替などにより水が流れていない河川。 |
きゅうりゅうかせん
急流河川 |
河床の勾配が急な河川を一般的にこう呼んでいます。洪水時の流速が極めて速く、河岸を浸食する力の大きい河川。(例えば、常願寺川、黒部川など) |
きゅうりょうてい・かんけいしゃていぼう
丘陵堤・緩傾斜堤防 |
通常より堤防の傾斜を緩やかにすることによって、堤防の強化を図るとともに、水辺に近づきやすくして人々にやすらぎとうるおいのある空間を提供する堤防。 |
きょうさくぶ
狭窄部 |
川幅がせばまった部分のことで、一般的には洪水が流れの障害となっている部分。 |
きょくしょせんくつ
局所洗掘 |
洪水が片寄って流れて部分的に早い流れが生じ、河岸などが部分的に深く掘られる現象。(洗掘の項を参照) |
ぎょどう
魚道 |
河川を横断して設置される堰等に設置されているもので、魚などが上下流に上り下りできるように作った道。 |
けいかくこうすいい
計画高水位 |
河川改修を行う場合に目標として設定される水位。洪水をこの水位以下で安全に流すよう河道をつくります。 |
けいかくこうすいりゅうりょう
計画高水流量 |
河川改修やダム等の治水施設を計画する場合に整備の目標として設定される流量。計画流量と表現されることもあります。 |
こううかくりつ
降雨確率 |
計画高水流量の算定に際して、その原因となる降雨が平均して何年に1度の割合で起こるかを表します。これに対し、流量を対象としたものは流量確率と言います。 |
こうすいごがん
高水護岸 |
堤防を洪水等の強い水の流れから保護するため設ける護岸。(護岸の項を参照) |
こうすいじき
高水敷 |
平常時は水が流れず、洪水になると水が流れる部分。洪水の時に堤防を守ったりする働きがあります。(河川区域の項を参照) |
こうじじっしきほんけいかく
工事実施基本計画 |
河川法第16条に基づき作られた計画で、河川事業全般にわたる工事を実施するための基本的な事項(計画流水や水位など)を定めたもの。 |
ごがん
護岸 |
堤防や河岸を保護し、河岸の浸食を防止する施設。コンクリートや石などで作るのが一般的です。 |
こていせき
固定堰 |
(堰の項を参照) |
こうもん
閘門 |
堰の上下流や水位に差がある河川を船が通行できるようにするために水位差を調整するもの。 |