国土交通省北海道開発局 釧路開発建設部 -せんけんフォーサイト-

平成23年度事業費総括表

事　　項	平成23年度予算額
治　水	10億2千9百万円
道　路	183億7千6百万円
港　湾　整　備	41億8千2百万円
空　港　整　備	2億2千6百万円
都市水環境整備	1億2百万円
農業農村整備	39億4千1百万円
水産基盤整備	22億4千4百万円
計	301億円

※四捨五入の関係で計と内訳が一致しない場合がある。

注）1.4月1日の閣議において財務大臣から公共事業予算・施設費について5％を一つのめどとして執行をいったん留保するとの方針が示されたことから、直轄事業については全体として原則5％程度の予算執行が留保されることとなる。
　　2.農業農村整備及び水産基盤整備を除き、工事諸費及び営繕宿舎費は含まれていない。
　　3.四捨五入の関係で合計と内訳が一致しない場合がある。

　平成23年度は、広域分散型社会を形成する北海道において、日常生活や産業・流通活動等に不可欠な高規格幹線道路・地域高規格道路の整備を促進するとともに、釧根地域の豊かな自然環境と生態系を保全するため、動植物の生育環境に配慮した道路整備を進めます。また、安全で安心して暮らせる地域社会の形成に向けて、防災・震災対策や地域防災への取組を進め、冬期間も安全で確実な道路交通の確保を図るため、効率的・効果的な道路除雪などを実施し、道路維持管理の推進を図ります。

　東北海道は、酪農に適した冷涼な気候・広大な大地や寒流・暖流の混ざり合う好漁場を有する地域であり、全国の3割以上の牛乳生産量、また、1割以上の漁業生産量を誇るなど、我が国の食料供給基地として非常に重要な役割を果たしています。
　さらに釧路港背後には2大製紙工場が立地し、新聞紙等の生産拠点として、また、根室地域は北方領土との交流拠点としての機能を担うとともに、阿寒・釧路湿原等の観光資源に恵まれた地域となっています。
　このような特徴を有する東北海道と本州方面や海外との物流・交流のさらなる円滑化を図るとともに、地場産業の拠点や生活基盤として地域の特性を活かした港湾整備を行います。

【釧路港】

［北地区］ 　大規模地震発生時における避難者や緊急物資等の輸送路を確保するとともに、近年のクルーズ需要にも対応し、フィッシャーマンズワーフ等と隣接する地理的条件を活かした地域の活性化を推進するため、旅客船ターミナル（耐震）整備として泊地浚渫を進め、完成を目指します。
［西港地区］ 　船舶の安全な利用を確保するため、第4ふ頭等の静穏度を向上を目的とした新西防波堤やエコポート事業として水生生物の生育環境を創出する機能を付加した島防波堤の整備を進めるとともに、泊地浚渫を実施します。

【根室港】

［花咲地区］ 　港湾貨物の効率的で安全な陸上輸送を確保するため、臨港道路の改良を進めます。
　また、荷役や船舶係留に支障が生じている施設について、効率的な利用環境を確保するため、既存物揚場の嵩上げ改良を進めます。

【霧多布港】

［本港地区］ 　利用船舶の安全や効率的な港内利用を確保するため、老朽化が著しい防波堤の改良を進めます。
　

　管内の農業は、夏季の農耕期間の気候が冷涼であることから酪農を主体とした経営が盛んであり、経営の安定を目指した事業を展開しています。

　国が管理する一級河川釧路川水系において、釧路湿原自然再生事業を継続推進します。

　東北海道は、全国の1割以上の漁業生産量を誇る日本有数の漁業基地であり、我が国の食料供給基地として非常に重要な役割を果たしています。
　こうした東北海道において、これからも水産物を安定的に供給する役割を果たしていくことはもちろんのこと、地域の基幹産業である水産業のさらなる振興を図るため、地域特性を踏まえた漁港整備を進めます。
【厚岸漁港】

［門静地区］

　厚岸湾内の門静地区において、門静、苫多、沖万別地区の沿岸漁業の効率的な集出荷拠点を形成するため、護岸、水深1.5m物揚場等の整備を行い、完成を目指します。

【落石漁港】

［落石地区］

　漁船の安全や効率的な港内利用を確保するため、東防波堤の改良を進めます。
　また、衛生管理の高度化を図るため、水深4.0m岸壁及び水深2.5m物揚場において屋根付岸壁、清浄海水取水施設を整備します。

【歯舞漁港】

［歯舞地区］

　漁船の安全や効率的な港内利用を確保するため、南防波堤及び水深3.5m岸壁の改良を進めます。
　また、衛生管理の高度化を図るため、水深4.0m岸壁において、屋根付岸壁、清浄海水取水施設を整備します。

［温根元地区］

　漁船の安全や効率的な港内利用を確保するため、突堤を整備します。

【羅臼漁港】

　衛生管理の高度化を図るため、水深3.5m岸壁の低温清浄海水取水施設、水深4.0m岸壁の屋根付岸壁を整備します。
　また、効率的な港内利用を確保するため、老朽化した水深4.0m岸壁及び道路の補修を進めます。