国土交通省北海道開発局 釧路開発建設部 -せんけんフォーサイト-

　広域分散型社会を形成する北海道において、日常生活や産業・流通活動等に不可欠な高規格幹線道路・地域高規格道路の整備を促進するとともに、釧根地域の豊かな自然環境と生態系を保全するため、動植物の生育環境に配慮した道路整備を進めます。
　また、安全で安心して暮らせる地域社会の形成に向けて、防災・震災対策や地域防災への取組を進め、冬期間も安全で確実な道路交通の確保を図るため、効率的・効果的な道路除雪などを実施し、道路維持管理の推進を図ります。

　北海道横断自動車道　本別～釧路 　　　　　
　北海道横断自動車道は、黒松内町を起点として、小樽市、夕張市、清水町、本別町等を経由し、根室市・網走市へ至る延長約694キロメートルの高速自動車国道です。
　このうち本別～釧路は、高速ネットワークの拡充による釧根圏と道央・十勝、オホーツク圏の連絡機能の強化を図り、地域間交流の活性化及び、国際拠点港湾苫小牧港、新千歳空港等への物流の効率化等の支援を目的とした延長65．0キロメートルの事業です。

　国道38号・44号　釧路外環状道路
　釧路外環状道路は、国道38号釧路新道と接続する釧路インターチェンジから別保インターチェンジに至る延長約17キロメートルの一般国道の自動車専用道路であり、国道38号釧路新道と一体となって釧路市を迂回する広域環状道路を形成します。また、北海道横断自動車道（本別～釧路間）と一体となって道央圏や十勝圏と釧路・根室圏を結ぶ高規格幹線道路網の一部機能を代替します。
　当該事業は、釧路市街における交通混雑及び交通事故の低減による道路交通の定時性、安全性の向上を目的とした一般国道のバイパス事業です。

　国道44号　根室道路
　国道44号は、釧路市を起点に根室市へ至る延長約124キロメートルの主要幹線道路です。
　このうち根室道路は、現道の交通事故低減及び冬期間の地吹雪等による冬期交通障害の解消による道路交通の定時性、安全性を目的に、現道を迂回し、根室市温根沼から根室市穂香を結ぶ、延長7．1キロメートルの一般国道のバイパス事業です。

　釧路中標津道路　（国道272号）　上別保道路
　釧路中標津道路は、釧路市から標津町に至る延長約100キロメートルの地域高規格道路であり、高規格幹線道路網と一体となって広域交通ネットワークを形成するものです。
　このうち上別保道路は、高速ネットワークの拡充による近隣都市間の連絡機能の強化を図り、地域間交流の活性化及び、物流の効率化等を支援するとともに、地吹雪による視程障害、交通事故の低減を図り、道路交通の定時性、安全性の向上を目的とした延長7．8キロメートルの地域高規格道路です。

　 国道38号　釧路新道
　 国道38号は、滝川市から釧路市に至る延長310キロメートルの幹線道路です。
　 このうち釧路新道は、拠点空港釧路空港、国際バルク戦略港湾釧路港への物流の効率化等の支援をするとともに、釧路市街における交通混雑、交通事故の低減を図り、道路交通の定時性、安全性の向上を目的とした延長8．8キロメートルのバイパス事業です。

　国道44号　根室防雪 　　　　　
　国道44号は、釧路市を起点に根室市へ至る延長約124キロメートルの主要幹線道路です。
　このうち根室防雪は、根室市厚床から根室市温根沼を結ぶ路線の地吹雪による視程障害、危険箇所及び交通事故の低減を図り、道路の安全な通行の確保を目的とした延長12．2キロメートルの防災対策事業です。

　国道335号 標津防災
　国道335号は、羅臼町を起点に標津町へ至る延長約42キロメートルの主要幹線道路です。 　
　このうち標津防災は、羅臼町から標津町を結ぶ路線の年々進行する海岸侵食を要因とした道路損壊及び、危険箇所の解消を図り、道路の安全な通行の確保を目的とした延長3．8キロメートルの防災対策事業です。

　安全で快適な路面の確保に向けて、舗装補修・修繕及び構造物補修、その他経常的維持作業を実施します。
　管内では災害に強い道づくりのため、橋梁補修、耐震補強などを実施します。また、冬期間の安全確実な道路交通を確保するため、国道243号美幌峠防雪対策など除雪・防雪事業を推進し、冬に強い道づくりを目指していきます。

　自動車交通及び歩行者の安全を確保するため道路標識の設置、道路区画線の塗り替えなどを実施するとともに、重点的な交通事故対策が必要な区間の事故低減のため、国道44号桂木4丁目23交差点改良等を実施し安全な道づくりを目指していきます。