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釧路川の川づくり

釧路川流域図

「川づくり」のあらまし

 地域の安全を守り、自然豊かな河川環境とのふれあいの場をつくる、さまざまな取り組みが行われています。

釧路川の「川づくり」

釧路川の「川づくり」
 釧路開発建設部は、一級河川・釧路川において、「人々と野生生物が共に生きる川づくり」を進めています。
 釧路川の流域では、現在までに、わが国全体の活力を支える農林水産業(一次産業)や鉱工業(二次産業)をはじめ、地域の豊かな自然や味覚を生かした観光産業(三次産業)などが発展し、多くの人々が暮らしを営んでいます。そのため、流域における「川づくり」は、このような人々の暮らしを守り、地域の活力を支えるために進められています。
 一方、それぞれの流域では、釧路湿原などに代表される貴重な自然が現在も多く存在し、タンチョウなどの多様な野生生物が生息しています。これらの自然環境の多くは、人々の生活を守り、うるおいを与えてくれる場ともなっています。たとえば釧路湿原の場合、道東最大の都市である釧路市を洪水から守る働きをすると同時に、その川の水は、飲料水や産業用水として欠かすことができません。また、レクリエーションや自然体験のフィールドとしても、幅広く活用されています。
 つまり釧路川も釧路湿原も、人々の暮らしに無くてはならないものであり、河川環境を保全し、次の世代に伝えていくことは、野生生物と私たちの暮らしを守るうえで、きわめて大切な目的となっています。
 このように、釧路川の「川づくり」は、その流域の人々と野生生物が、共に豊かで活力あふれる生を営むことのできる環境をつくる取り組みです。

※なお、わが国でも有数の傑出した自然である釧路湿原は、水系としては釧路川流域に含まれますが、現在、その自然再生事業が大きなテーマとなっています。そのため、このホームページでは、釧路川と並んで、釧路湿原を大きなジャンルとして設定しています。
  • 釧路川の「川づくり」
  • 釧路川の「川づくり」

釧路川の特徴

 釧路川は、サマッケヌプリなどの阿寒火山群からなる「屈斜路カルデラ」を源として、その中の最大のカルデラ湖である屈斜路湖から、弟子屈原野や釧路湿原を流れ下り、釧路市において太平洋へ注ぐ長さ(幹川流路延長)154km、流域面積2,510平方kmの一級河川です。
 勾配がゆるやかな川であり、上流域にはわが国で6番目に大きい屈斜路湖があり、下流域にはわが国最大の湿原で、タンチョウやイトウなどの希少な野生生物が生きる釧路湿原があって、これらが「天然のダム」の役割を果たしていることから、その「流況」は安定しています。釧路湿原をはじめとする良好な自然環境が多く存在し、シシャモやサケが遡上するなどの特色を持った川としても知られています。
 その流域には、道東最大の都市である釧路市をはじめ、釧路町・標茶町・弟子屈町・阿寒町・鶴居村の6市町村があり、流域人口は約174,000人(平成12年国勢調査データより集計)を数えます。基幹産業として、酪農業や水産業などの一次産業、地域の財産である自然環境を生かした観光業などがあり、道東地方の経済・文化・流通の拠点となっています。
  • 釧路川上流(屈斜路湖周辺)

    釧路川上流(屈斜路湖周辺)

  • 釧路川下流(釧路湿原)

    釧路川下流(釧路湿原)

水害の歴史と治水のあゆみ

 釧路川流域では、大正9年の大洪水や台風・地震被害による教訓をもとに、大規模な河川改修が行われてきました。
 また近年は、従来の治水・利水に加え、「河川環境の整備と保全」を念頭に置いた、さまざまな川づくりの試みが進められています。
  • 水害の歴史と治水のあゆみ
  • 水害の歴史と治水のあゆみ
 昔の釧路川は、たびたび洪水氾濫をくり返し、人々を苦しめました。流域の標高差が小さく、ふだんの流れは穏やかですが、一度氾濫するとなかなか水が引かないという一面もあります。大正9年の大洪水を契機に新水路掘削などの本格的な治水事業が行われ、流域の治水安全度は大きく高まり、土地利用が拡大しました。今後は、釧路湿原自然再生などとの効果的両立を図りつつ、治水対策を進めていく必要があります。 
  • 水害の歴史と治水のあゆみ
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  • 水害の歴史と治水のあゆみ
  • 水害の歴史と治水のあゆみ

近年の水害・地震

地域の自然環境

  • 地域の自然環境
  • 地域の自然環境
  • 地域の自然環境
  • 地域の自然環境

釧路・根室地方の気候

釧路・根室地方の気候
春から夏に発生する海霧と、秋から冬にかけての大陸性高気圧の影響により、1年を通して冷涼な気候が続きます。

 北海道の気候は、「温帯気候の北限」と「亜寒帯気候の南限」の特徴を合わせ持ち、その気候区分は、日本海側・太平洋側西部・オホーツク海側・太平洋側東部と大きく4つに分かれています。釧路・根室地方は「太平洋側東部」に属し、その海岸部は「太平洋側根釧沿岸(PE1)」、内陸部は「太平洋側根釧平野(PE2)」に分類されます。
 釧路川は、いずれも「太平洋側根釧平野」にあり、夏は比較的温暖ですが、冬は厳しい寒さが続く上に、降雪量も多いのが特徴です。厳冬期に、マイナス20度前後に冷え込んだ朝などには、空気中の水蒸気が結氷して太陽の光でキラキラ輝く「ダイヤモンドダスト」を見ることができます。
 これに対して、下流域は、共に「太平洋側根釧沿岸」にあり、海霧の影響により夏も冷涼で、秋から冬にかけては寒冷ではあるものの、大陸性高気圧におおわれる日が多いため、晴天の日が続きます。なお、釧路市の平均気温は8月でも17~18℃であり、年間の霧日数は100日前後に達します。

参考資料:釧路観光ガイド(釧路市経済水産部観光振興室ホームページ)
     釧路地方気象台ホームページ
  • 気候・降水量グラフ

地形と地質

地形と地質
北は阿寒・知床連峰、西は白糠丘陵に囲まれた低地帯で、雄大な釧路湿原や根釧原野が広がっています。

 釧路・根室地方の地形・地質は、北海道の中でもきわだった特色を持っています。その大地は、屈斜路カルデラをはじめとする知床・阿寒火山群の十数万年におよぶ火山活動によって、火砕流が厚く堆積した「火砕流台地」が、その基盤を形成しています。そして、北側の高い山脈と西側の白糠丘陵に囲まれて、ゆるやかな起伏を持つ低平地がどこまでも広がっています。
地形と地質
 太平洋から根室海峡に至る長大な沿岸地域には、多くの湿原が発達し、我が国最大の釧路湿原をはじめ、霧多布湿原・春国岱などの水鳥の楽園が連なります。根釧原野の地質的な特徴としては、広く堆積した火山灰が腐植などの有機物を多量に含んだ「黒ぼく土」と呼ばれる真っ黒な土壌をつくっていることです。こうした土壌は、この地方特有の「雪のない厳冬」を迎えると、数十センチから1メートル近くもの深さで凍結します。
 春を迎えるとようやく融け出しますが、すぐに濃霧の季節に入るため、低温多湿の環境の中で乾燥することがありません。
 その結果、土中に含まれる植物の遺骸など有機物の分解が遅れるため、「泥炭湿地帯」が広く形成されます。この地方に湿原や谷地(泥炭地)が多いのはこのためで、低平地はもちろん、高台や斜面にも泥炭地を見かけることが少なくありません。

参考資料:「日本の自然1 北海道」(岩波書店)
  • 釧路根室地方の地形

    釧路根室地方の地形

  • 釧路湿原の地質図

    釧路湿原の地質図

動物と植物

釧路川流域は、自然豊かな北海道の中でも、貴重な動植物が数多く生息するエリアです。
動物
ヒグマやエゾシカなどの大型ほ乳類をはじめ、愛くるしいエゾシマリスやヤマセミなど、道東特有の豊かな生態系が息づいています。

 釧路川の流域は、源流域に広がる阿寒や知床の高山部から、中流域の丘陵地、そして下流域の湿地帯から海岸部へと、変化に富んだ自然環境を有するため、さまざまな動物が生息しています。
 山地から丘陵地にかけては、ヒグマ・エゾシカ・キタキツネなどの大型哺乳類をはじめ、緑豊かな森林などにエゾリス・シマリス・エゾモモンガ・ユキウサギ・エゾイタチなどを見ることができます。
 鳥類では、上流域にシマフクロウ(国指定特別天然記念物)やクマゲラ(国指定天然記念物)、ゴジュウカラ、カッコウなどが生息し、中流から下流にかけては、釧路湿原を中心に生息するタンチョウ(国指定特別天然記念物)をはじめ、アオサギやカワセミ、オオジシギ、ショウドウツバメなど野鳥の宝庫となっています。オジロワシやオオワシ(共に国指定天然記念物)の雄壮な姿を見ることもできます。
 魚類では、流域全体が亜寒帯的な気候のため、ヤマメ・アメマス・イトウなど、冷たい水を好むサケの仲間が下流域にまで生息しています。
  • ヤマセミ

    ヤマセミ

  • エゾシカ

    エゾシカ

  • エゾシマリス

    エゾシマリス

植物
ミズナラ、シラカンバ等の高木とともに、エゾニワトコ、ツリバナ、ハシドイ等の低木が広がり、道東の典型的植生である落葉広葉樹林を形成しています。

 この地方における植物分布も、亜寒帯的な特色が強く、上流の山地はもちろん、低平地にもトドマツが密生する針葉樹林帯が広がり、亜寒帯の島サハリンの姿を連想させます。また、下流や海岸部の低地には、ミヤマハンノキ群落を見ることができ、ダケカンバを中心とする森林が海岸線にまで広がっています。
 釧路湿原をはじめとする湿地帯には、ミズゴケ・スゲ・ミズバショウ、その周辺の林にはコケモモ・イソツツジ・ゴゼンタチバナなどが分布しています。
 こうした亜寒帯的な魅力は、緯度や標高によるものではなく、黒潮から生まれる海霧によって、長い間守られ続けたものです。

参考資料:「日本の自然1 北海道」(岩波書店)
  • 植物

釧路川の河川整備

  • 釧路川の河川整備

流域社会の安全を守るために

 釧路川流域には、5つの市町村が連なり、約23万人の人々が暮らしています(流域内人口は約17.4万人:平成12年国勢調査データより)。
 この流域では、雄大な釧根原野の広がりを生かし、わが国でも最大規模の酪農が発展しています。牛乳の生産量はもちろん、「乳質(生乳の品質)」においても、日本トップレベルにあります。近年では、家畜糞尿を堆肥化して利用するなど、周辺の自然への負荷を減らす「循環型酪農」を進めています。
 また、阿寒国立公園・釧路湿原国立公園と2つの国立公園を持ち、近年の「アウトドア志向」や「総合学習」などのニーズの高まりに伴い、自然体験型の観光産業が発展しています。
 太平洋に面した釧路市と釧路町では、古くから水産業が盛んで、わが国有数の水揚量を誇ると共に、「育てる漁業」の振興にも力を入れています。また河口域には、多くの人口と産業が集積し、東北海道の経済をリードする一大拠点が形成されています。
 釧路川の「川づくり(河川整備)」は、豊かな自然環境との調和を図りながら、流域社会の「治水安全度」をいかに高めるかを基本に取り組んでいます。
  • 流域社会の安全を守るために
  • 弟子屈町
  • 標茶町
  • 鶴居村
  • 釧路町
  • 釧路市

自然との共生を考えた「川づくり」

自然との共生を考えた「川づくり」
長年にわたる釧路川の河川改修によって、流域の水害は減少すると共に、土地利用が拡大しました。

 これまでに釧路川は、大正9年(1920年)8月の大洪水をはじめ、大雨や雪どけなどの際にたびたび氾濫し、流域の人々の暮らしや産業に大きな被害や深刻な影響を与えてきました。
そのため、釧路港の維持と市街地の洪水対策として阿寒川の切替工事が大正時代に始まり、昭和になると、釧根原野を蛇行して流れる河川を切り替えて直線化(ショートカット)するなど、流域各地で河川改修が進みました。事業は、下流域から始まり、1980年代にかけて、しだいに上流域・中流域でも、ショートカットや築堤が進みました。
 これによって、流域各地で河川の氾濫が大幅に減少すると同時に、新たな土地利用が可能となり、酪農などの基幹産業が発展し、市街地が拡大しました。
 中でも昭和6年(1931年)、現在の「新釧路川」の完成によって、釧路市街地は、たびかさなる洪水の脅威から解放され、道東の中核都市として大きく飛躍しました。釧路市の発展は、「新釧路川」の存在を抜きにしては語れないほどです。これらの時代を通じて、治水事業は、大きな歴史的役割を果たしました。
 なお、長年に渡って、切替後の新水路を「釧路川」、切替前の水路を「旧釧路川」と呼んでいましたが、平成12年(2000年)において、新水路を「新釧路川」、旧水路を「釧路川」という名称に変更しました。
  • 流域土地利用変遷図
「釧路湿原」に代表される「環境共生型」の河川事業を進めています。

 釧路川流域では現在、河川法の目的である「治水・利水・環境」という3つの分野にわたって、さまざまな河川事業が進められています。
 その中で釧路湿原は、人と自然が共生していく上で、重要な役割を担っています。釧路湿原は、大雨の時に洪水を一時的にため込む「自然の遊水地」の働きを持っています。これを利用して湿原の最下流部に「横堤」などを整備し、湿原の遊水機能を高め、下流域の「治水安全度」を向上させるものです。
 同時に、湿原のほぼ全域を「河川区域」に指定することで、湿原の環境を保全することができます。
 このように「治水」と「環境」を両立させる配慮が、さまざまな「川づくり」に生かされています。
自然との共生を考えた「川づくり」
自然・治水・産業の「トータルバランス」に十分配慮した「川づくり」を。

 国土交通省では、平成14年度に河川環境整備事業の取り組みを再編成し、「自然再生事業」を創設しました。これは、河川環境の保全を目的に、流域全体を見わたしながら貴重な自然環境を再生するもので、釧路湿原を有する釧路川流域の「川づくり」が、その先進的な取り組みとなっています。
 その上で大切なのは、人々が暮らしを営み、地域社会を形成していることをふまえつつ、地域の産業・経済などの活力を支えることです。釧路川流域では、今後も、自然環境・治水安全度・地域活力という3つの要素のトータルバランスがとれた「川づくり」を進めていきます。

ハード・ソフトに及ぶ地域防災体制

水防活動用の排水ポンプ車

水防活動用の排水ポンプ車

「浸水想定区域図」の公開や、「河川防災ステーション」を整備しています。

 ここ数年、日本列島全体で台風や地震による大災害が多発する傾向にあり、万一の非常事態に対する防災体制が、ますます重要になっています。釧路川流域においても、自然災害に備えて堤防の整備などが進められています。
 しかし、現在の河川整備状況を上回る洪水が発生する場合なども考えられるため、万一の場合の水害を軽減する取り組みも重要です。「浸水想定区域図」は、釧路川が氾濫した場合の浸水域や水深などをシミュレーションしたもので、一般に公開されています。今後も、さらなる普及を図る必要があります。なお、流域各市町村では、これを基に避難経路などを示した「洪水ハザードマップ」を作成することになっています。
 また、釧路川中流部の標茶町には、「河川防災ステーション」が整備されているところです。この施設は、非常時の水防活動をはじめ、地域防災の拠点として活用を図るものです。
地震にも強い川づくり
全国有数の地震多発地帯にあって、地震にも強い「川づくり」を進めています。

 道東地方は、全国でも有数の地震多発地帯であり、平成5年(1993年)1月の「釧路沖地震」では、釧路川の堤防や樋門などが、多くの被害を受けました。強い地震で堤防に亀裂が走ったり、地盤沈下が起きた時、大雨が重なると、水害の発生につながります。このように釧路川の河川整備においては、「地震にも強い川づくり」が求められるため、堤防の強化対策などが行われています。
  • 平成5年1月の釧路沖地震による堤防被害状況

    平成5年1月の釧路沖地震による堤防被害状況

  • 平成5年1月の釧路沖地震による堤防被害状況

「情報発信」と「地域交流」のとりくみ

「情報発信」と「地域交流」のとりくみ
地域に暮らす人々とともに、全国に誇れる「水辺づくり」に取り組みます。

 地域住民の皆様に、河川整備の意義や、「水害に強いまちづくり」の重要性を知っていただくと共に、「川の世界」の魅力をアピールし、水辺でのルールやマナーを守りながら、余暇活動や体験学習活動に利用していただくことも大切です。
 そのため、釧路開発建設部では、釧路川の川づくりについて、情報誌やインターネット、マスコミ報道などを通じて、わかりやすい情報提供により一層努めています。
 また、「水生生物調査」や「釧路湿原川レンジャー」など住民参加の川づくりを進めていきたいと考えています。
  • 水生生物調査

    水生生物調査

  • 釧路川カヌー下り

    釧路川カヌー下り

  • 釧路湿原 川レンジャー

    釧路湿原 川レンジャー

治水事業の特色

  • 治水事業の特色

流域を洪水から守る

流域を洪水から守る
市街地の「治水安全度」を高め、流域社会の発展を支えます。

 東北海道の中核都市・釧路は、大正9年(1920年)8月の大洪水をはじめ、昔から何度も水害に襲われてきました。
 流れのゆるやかな釧路川は、ひとたび氾濫すると、何日も水が引かず、浸水状態が長く続くなど、流域に深刻な被害をもたらし、多くの人命や財産が失われています。
 提防整備、河道掘削など80年以上の治水事業の積み重ねによって、「治水安全度」が大きく向上した今日でも、想定氾濫区域の都市化や資産の集中が進んだこともあって、水害の脅威は消え去っていません。

豊かな自然環境を守る

良好な湿原環境

良好な湿原環境

湿原環境の保全・再生に取り組んでいます。

 釧路湿原は、わが国最大の湿原であり、国立公園として、また、わが国最初のラムサール条約登録湿地として国際的にも知られるなど、その湿原生態系の価値は非常に高いものです。
 しかし、最近60年で湿原面積の約3割が減少し、ハンノキ林が約4倍に拡大するなど、量的・質的に急激な変化が生じています。
 このため、湿原環境の保全・再生に取り組んでいます。

多様な生命を育む

貴重な「野生生物の楽園」を、後世に伝える施策に努めます。

 釧路川は、その流域で暮らしを営む人々にとっても、さまざまな動植物にとっても、豊かな恵みをもたらす「母なる大河」です。その下流域に広がる釧路湿原には、特別天然記念物のタンチョウや幻の魚イトウをはじめ、キタサンショウウオ、エゾカオジロトンボ、クシロハナシノブ、ガンコウラン、エゾイソツツジなど、貴重な動植物が生息・生育する「野生生物の楽園」です。
 釧路湿原にしか見られない生物も多く、「自然と人間との共生のシンボル」としても、このかけがえのない生態系を、後世に伝えていくことが求められています。
 釧路開発建設部では、「釧路湿原の遊水効果」と合わせて、釧路湿原における蛇行河川の復元、土砂流入の抑制、湿原再生と湿原植生の制御などの施策を進め、こうした生息・生育環境が保全されるよう努めます。
  • キタサンショウウオ

    キタサンショウウオ

  • ヤチボウズ

    ヤチボウズ

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