国土交通省北海道開発局 釧路開発建設部 -せんけんフォーサイト-

　釧路湿原自然再生協議会では、自然再生の基本的な考え方として、「釧路湿原自然再生全体構想」をまとめました。
　地域の人々の暮らしや産業などとの両立を図りながら、長期的な視野に立って進めていく考えです。
　釧路開発建設部では、この全体構想に基づいて、具体的な取り組みを積極的に進めていきます。

はじめに
第1章 自然再生の取り組みに至る経緯と背景
第2章 自然再生の基本的な考え方と原則
第3章 自然再生の対象となる地域
第4章 自然再生の目標
第5章 目標達成のために実施する施策と評価方法
第6章 役割分担

取り組みの第一歩として自然再生の基本的な考え方である「全体構想」を、地域住民の皆様にもわかりやすい表現でまとめました。

　釧路湿原自然再生協議会は、地域のかけがえのない財産である釧路湿原を、未来の子どもたちと地域社会のために保全する取り組みの第一歩として、平成17年3月に「釧路湿原自然再生全体構想」をまとめました。この構想は、自然再生の基本的な考え方をまとめたものであり、具体的な取り組みの出発点となるものです。
　内容的には、平成13年度に発表された「釧路湿原の河川環境保全に関する提言」の考え方を受け継いで、地域住民の視点に立って策定しました。その取り組みとしては、釧路川流域と釧路湿原の現状を踏まえ、流域全体を展望する視点から、健全な水・物質循環系の構築を進め、湿原の量的・質的回復と、生態系のつながりの回復を図るものとしています。
　工事や事業という工学的な手段を通じて、生態系を再生・保全するという成果を目指すため、その経過を見守りながら、慎重に進めることが重要と考えています。
　釧路開発建設部では今後、この全体構想に基づき、具体的な取り組みを積極的に進めていきます。また、全体構想や具体的な取り組みについて、地域住民の皆様の理解を得られるよう普及啓発に努めるとともに、国内外に向けて広く情報を発信することに努めていきます。