水生生物調査
水生生物調査
調査のねらい

「水生生物調査」は、川の水中に生息する生き物の種類や分布状況などを調べることによって、川の自然の豊かさや水質などを知るものです。本格的な調査は、専門技術者が行いますが、一般の方でも簡易的に、半日程調査を体験することができます。
釧路川では、昭和59(1984)年度から、流域の小・中学生が、毎年7月~8月に水生生物調査を実施しています。子どもたちが自ら調査することで、身近な川の様子を知ることができ、河川愛護の重要性を実感することができます。
釧路川では、昭和59(1984)年度から、流域の小・中学生が、毎年7月~8月に水生生物調査を実施しています。子どもたちが自ら調査することで、身近な川の様子を知ることができ、河川愛護の重要性を実感することができます。
調べる内容

調査では、まず、川幅や川底の状態、流れの速さ、水の濁り・臭いなど、川そのものの状況を調べます。
次に、川から水のサンプルを採って、「溶存酸素(DO)」、「アンモニウム態窒素」などを簡易測定し、川の水の「クリーン度」をチェックします。そして仕上げに、川の中の生き物(魚類・昆虫・貝類・水生植物など)を採取し、その生息状態を調べます。
次に、川から水のサンプルを採って、「溶存酸素(DO)」、「アンモニウム態窒素」などを簡易測定し、川の水の「クリーン度」をチェックします。そして仕上げに、川の中の生き物(魚類・昆虫・貝類・水生植物など)を採取し、その生息状態を調べます。
調査のようす

川に近づいた経験が少ない子どもたちは、初めのうちはちょっと緊張気味です。しかし、川底の石をひっくり返し、いろんな昆虫や貝類などを見つけた瞬間、みんなの目は輝き、歓声が上がります。さわったことのない虫がいっぱいいる中で、恐る恐る手を伸ばす子どももいますが、しだいに「生き物探し」に熱中していきます。
さまざまな川の生き物たちと直接ふれあうことは、川に親しむ上で、何よりのきっかけとなります。

時間がたつにつれて、真剣な表情に変わります。
やがて、水生生物による水質の判定がまとまります。「実際に生物に触れて楽しく勉強ができ、釧路川がより好きになりました」など、たくさんの感想を毎回いただけます。
【参考】水質階級と指標生物
釧路川ではきれいな水(水質階級Ⅰ)の指標生物(カワゲラ類)がよく見られます。
※赤囲いが釧路川で主に確認されているきれいな水の指標生物です。