北海道開発局は、国土交通省の地方支分部局として設置され、北海道総合開発計画推進のため、北海道における河川、道路、港湾、空港、農業基盤、漁港といった国の基幹的な社会資本の整備・管理を行うほか、都市・住宅行政に係る地方公共団体への支援、建設業・不動産業等への指導・監督、官庁営繕などを行う総合行政機関です。

・河川
　洪水などの自然災害から地域の人々を守るため、河川改修や堤防、ダム及び砂防施設の整備・管理のほか、河川情報の提供、地域の水防活動への支援等を推進します。

・道路
　北海道の農林水産業、観光等を担う「生産空間」を支える道路交通ネットワークの強化などを図るため、高規格幹線道路等の整備を推進するとともに、道路の防災・耐震・雪寒対策及び老朽化対策を実施します。

・港湾
　北海道の産業の競争力強化、農水産物の輸出力強化、大型船舶による安定的かつ安価な輸入の確保、大型クルーズ船の受入環境改善などを図るため、岸壁や防波堤、航路の浚渫など港湾施設の整備等を行います。

・空港
　インバウンド観光（訪日外国人旅行）の振興や、経済・暮らしを支える広域航空ネットワークを構築するため、滑走路、誘導路、エプロン（飛行機の駐機場）などの空港土木施設の整備等を行います。

・農業
　我が国の食料安定供給に貢献するため、取水施設、用排水路などの農業水利施設の整備のほか、営農効率向上等のため、農地の大区画化、汎用化等を行います。

・漁港
　国内水産物の国内への安定供給や海外への輸出促進のため、水産物の高度な衛生管理に対応した屋根付き岸壁や、港湾内静穏水域を確保するための防波堤などの漁港施設の整備等を行います。

・都市・住宅行政
　地方公共団体が実施する街路、上下水道等の都市施設の整備や市街地再開発等、質の高いまちづくり、住まいづくりの実現に向けた支援、助成及び都市公園の整備等を行います。

・建設産業行政
　建設業、不動産業、測量業などの建設関連業等の健全な発展のため、許可・登録、指導・監督、を行います。

・官庁営繕
　国家機関の建築物である庁舎、教育文化・社会福祉施設等の整備や、官庁施設が常に適正な機能を維持できるよう保全指導等を行います。

・アイヌ施策
　アイヌの伝統及びアイヌ文化に関する知識の普及及び啓発に関する業務を行います。

　北海道総合開発計画は、北海道開発法に基づき、北海道の資源・特性を活かして我が国が直面する課題の解決に貢献するとともに、地域の活力ある発展を図るため、国が策定する計画です。
　詳細については以下の「北海道総合開発計画について」からご確認ください。

　北海道開発事業アーカイブでは、これまでの北海道開発局が果たしてきた役割や蓄積してきた技術力、北海道開発事業の歩みを紹介します。

　北海道開発局の各事業に関する写真を掲載しています。