旅と食を盛り上げて-道の駅&シーニックバイウェイ

シーニックバイウェイの写真
十勝シーニックバイウェイ十勝平野・山麓ルート

全国に先駆けシーニックバイウェイ

シーニックバイウェイ (Scenic Byway) とは、Scenic (景観のよい)、Byway (脇道、寄り道)といった意味の言葉です。北海道開発局が中心となって、米国で取り組まれている制度を参考に、レンタカーを利用する旅行形態が増えてきた北海道にふさわしい仕組みを考え、平成17年度から全国に先駆けて「シーニックバイウェイ北海道」が本格的にスタートしました。海外からの観光客を誘致するため、あえて英語の名称を使用しています。

指定ルートでは、住民の方が主体となり、企業や行政とともに、沿道への花植えや清掃活動、地域をPRする各種ツアーやイベントなどを行い、個性的で活力ある地域づくり、景観づくり、魅力ある観光空間づくりに取り組んでいます。令和3年7月現在、13の指定ルート、三つの候補ルートがあり、約460団体が活動中です。シーニックバイウェイの広がりとともに、北海道のドライブ観光への注目が高まっています。

道の駅という点を結ぶドライブ観光に

シーニックバイウェイ北海道の“産みの親”と呼ばれるのが、元国土交通省北海道局長の和泉晶裕さんです。北海道で最初の「道の駅」が指定された平成5年頃は、認知度が低くスタンプラリーを企画しても参加者は少なかったそうです。

やがて道の駅が30~40カ所になってくると、道の駅を巡るドライバーが増え、スタンプラリー応募者数も急激に伸びました。そこで和泉さんは「北海道はドライブ観光が盛んになる可能性があると確信しました」と振り返ります。

無料で利用できる十分なスペースの駐車場があること、24時間利用可能な清潔なトイレを設置していることなどを登録の要件としている道の駅は、北海道内で129駅 (令和3年7月現在) になりました。近年は、地場産品の物販・飲食機能が充実した道の駅が増え、地方創生と交流の重要な拠点になっています。北海道開発局では、全ての道の駅に「道の駅SPOT」という無料公衆無線LANを整備。道路情報や気象・災害情報、観光情報などの地域の情報発信機能の充実を図っています。

北海道道の駅ランキング-第1位は…

牡蠣の写真

北海道開発局は毎年、スタンプラリー完走者からのアンケートを集計し、完走者が選ぶ北海道「道の駅」ランキングを部門別に発表しています。

令和2年9月発表の最新ランキングでは、「景色がきれいだと感じた」道の駅の第1位は、6年連続でぐるっとパノラマ美幌峠 (美幌町) です。「地域や観光の情報提供が充実していたと感じた」道の駅は、うとろ・シリエトク (斜里町) が6年連続のトップで、「道路や天気の情報提供が充実していたと感じた」部門でも1位に輝いています。「いちおしの“おいしいもの”」はダントツで、厚岸グルメパーク (厚岸町) の「牡蠣」でした。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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