序章 明治期から大正期-近代北海道の始まり
近代土木の礎を築いた廣井勇氏と岡崎文吉氏の軌跡や、我が国最初の西洋式馬車道である札幌本道の建設など、先人たちが北の大地に寄せた期待と熱意の成果について紹介します。

第1章 戦前・戦後の北海道-フロンティアの大地
北海道の稲作の礎となった生振捷水路事業や、稚内港を高波と強風から守るために建設され稚内のシンボルとなった北防波堤ドーム事業など、現代に息づき引き継がれる土木の歴史について紹介します。

第2章 北海道開発体制の確立-開発庁・開発局が発足
食料増産や人口問題など国の課題解決のために発足し、北海道の活力ある発展を支える社会資本整備を総合的・計画的に推進してきた北海道開発体制について紹介します。

第3章 昭和から平成へ-時代の要請に応えて
北海道開発局発足から今日まで、時代の要請に応えて治水、道路、港湾、空港、農業農村整備、水産基盤整備などの事業により進めてきた各種インフラ整備の役割とその成果、激甚化する災害への対応について紹介します。

- 北海道を豊穣の大地に-泥炭を克服した篠津地域泥炭地開発
- 酪農王国・北海道の始まり-根釧パイロットファーム
- 砂丘と原野に挑み国際貿易港に飛躍―苫小牧港建設の偉業
- 世界に向けて錨を上げよ-石狩湾新港、発展と進化の軌跡
- 国道36号「弾丸道路」完成秘話-道路史上の金字塔として今も高い評価
- 国際舞台を支えたエンジニアたち-冬季オリンピック札幌大会
- 全道に広がる道路ネットワーク網-札幌新道、旭川新道、室蘭新道
- 昭和の土木技術の結晶-豊平峡ダム、浮島トンネル
- 子供たちの笑顔と歓声-道内唯一の国営公園・滝野すずらん丘陵公園
- 世界へ羽ばたく北のゲートウェイ-新千歳空港
- 「北彩都」に旭川シビックコア庁舎―中核市にふさわしい拠点施設に集約
- 北海道の将来像は「スマート農業」―大区画化と新技術・データ連携で
- 「海産物は北海道ブランド」の代名詞―豊かな海産物の供給を支える漁港
- 冬の暮らしと経済活動を支え続けて-ICT活用し自動化進む除雪事業
- 「56水害」を教訓に-命と財産を守る施設の整備が加速
- 十勝岳と有珠山-「火山との共生」と噴火への備え
- 酪農王国を支える国際バルク戦略港湾-釧路港国際物流ターミナル
- 高品質な水産物供給を支える漁港の衛生管理対策-厚岸漁港、羅臼漁港
- 技術者の誇りと夢をかけて-白鳥大橋秘話
- 豊かな自然を再び-釧路湿原自然再生事業
- 不可能を可能に-日勝峠災害復旧、1年余りで完了
- 引き裂かれた大地-北海道胆振東部地震復旧の記録
第4章 未来へ-「世界の北海道」への飛躍
豊富な地域資源とそれに裏打ちされたブランド力を有する北海道が、「世界の北海道」として飛躍し、我が国全体の発展をリードしていくための取組などについて紹介します。

- 住民の命と暮らしを守る-流域治水で激甚化する水害を防ぐ
- 命を守り、経済支える大動脈-進む高規格幹線道路ネットワーク整備
- 旅と食を盛り上げて-道の駅&シーニックバイウェイ
- アイヌ文化の復興・発展のためのナショナルセンター 民族共生象徴空間「ウポポイ」
- 被災地の日常を一日も早く取り戻せ !-テック・フォース奮戦記
- 洋上風力発電の導入-カーボンニュートラルポートの形成
- 環境に優しいフェリー・RORO船―運転手不足や災害時の物流に対応
- 現場の生産性革命実現を-i-Constructionが現場を一新
- 北海道の歴史と魅力を学ぶ-NP0法人ほっかいどう学推進フォーラム
- 世界とともに歩む北海道の開発
- 「世界の北海道」実現へ―「食」と「観光」活性化に向け北海道開発局が舞台づくりとコーディネート役に