大雨がふって川にいっぺんに水が流れこむと、洪水（こうずい）がおこってしまうんだ。そこで、上流から流れる水の一部をダムにためることで、洪水の被害（ひがい）を防ぐんだよ。

　じっさいに、平成23年9月の大雨のときにダムが活やくしたんだよ。

 平成23年9月2日から6日にかけて、北海道では台風12号と13号の影響（えいきょう）で、大雨がふり、川の水が増えました。
　そのときに、北海道開発局で管理している13か所のダムで、水をためて、川に流れ出す水を少なくする操作（そうさ）をしました。
　例えば、札幌市を流れる豊平川（とよひらがわ）では、上流にある豊平峡ダム（ほうへいきょうだむ）と定山渓ダム（じょうざんけいだむ）で、水をためて、川に流れ出す水を少なくする操作を行ったことで、北13条大橋あたりの水位（水の高さ）が2mくらい上がるのをおさえたそうです。
　このことで、洪水（こうずい）を防ぐことができて、たくさんの人たちが避難（ひなん）しなくてすみました。

　また、ダムにたまった水は、みんなの飲み水になったり、電気をおこしたり、工場でつかうほかに、田んぼや畑に流して作物を育てるために使われているよ。
　いろいろなことに役立っているんだね。

　日本の川は年間を通して水の流れる量が大きく変わるんだ。だから、ダムは川に水がたくさんある時期にためておいて、川の水が少ない時期にダムから流すことで水の量を安定させて、川の環境（かんきょう）も守っているよ。

写真のダムはどの材料でつくられているかな？

写真の場所はダムに関係がある場所なんだけど、どこかわかるかな？

北海道開発局が管理（かんり）しているダムでいちばん水をたくさんためることができるのは「金山（かなやま）ダム」というダムです。その水の量は札幌ドーム何個分？

何個正解できたかな？

　北海道開発局が管理しているダムの今現在の水位、写真などの状況（じょうきょう）を見ることができるよ。
　今日のダムの様子を見てみよう。

事前に連らくをすれば、ダムを見学することができるよ。おうちの人といっしょに行ってみよう。
　連らく先はそれぞれのダムを管理しているところだよ。

ダムカードって知ってるかな？
　おもて面にはダムの写真、うら面にはダムの形式などの基本的な情報やダムの特徴（とくちょう）がのっているカードなんだ。ダムに行って手に入れよう。

　ダムカードのおもて面はこんな感じだよ。うら面はどんなことが書かれているのか、もらって確認してみよう。