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WEB広報誌 かいはつグラフ2014.9 釧路湿原における住民参加型の河川環境管理活動

釧路湿原における住民参加型の河川環境管理活動 釧路湿原川レンジャー

国内最大の湿地 釧路湿原自然再生の取組

釧路湿原地図
 釧路湿原は、釧路川流域の釧路市、釧路町、標茶町及び鶴居村にまたがる、約220平方キロメートルの広さを誇る国内最大の湿地です。
 国内最初のラムサール条約登録湿地であり、国立公園(釧路湿原国立公園)と国の天然記念物にも指定されています。
湿原イメージ
 湿原内は、約2,000種の野生生物の生息・成育の場となっており、国の特別天然記念物であるタンチョウや、国内最大の淡水魚で絶滅危惧種でもあるイトウなどの希少生物が生息していますが、近年は周辺の開発や環境の変化などにより湿原面積が急速に減少し、乾燥化などによる植生の変遷が進んでいることから、釧路湿原自然再生事業に取り組んでいます。
 また、釧路湿原の河川環境を適切に保全するため、平成12年に釧路湿原のほぼ全域を河川区域に追加指定しています。

ボランティア 釧路湿原川レンジャーの発足

 広大な釧路湿原の河川区域における持続的な利用と自然再生を推進するための取組の一環として、地域の方が河川管理の一部を担うボランティア活動、「釧路湿原川レンジャー」(以下、「川レンジャー」)を平成12年に発足させました。
平成26年度の認証式

平成26年度の認証式

 川レンジャーは、釧路川流域に在住の方なら誰でもなることができ、年齢制限もありません。毎年春に新規募集を行うとともに、前年度のメンバーに継続確認を行って、希望者を川レンジャーとして登録しています。
 なお、募集や川レンジャーとの連絡調整、受付などを行う窓口を、釧路開発建設部治水課で行っています。

湿原を保全する川レンジャーの活動

 川レンジャーの主な活動内容は大きく分けて2つあり、一つが日常生活の中で釧路湿原や釧路川の河川環境について観察し、気付いたことを報告する「観察活動」です。
 もう一つが釧路湿原や河川環境に関する様々な学習会と季節毎の野外観察などを専門家と行う「学習活動」です。
川レンジャーからの報告

川レンジャーからの報告

 観察活動は、希少な動植物や外来生物の目撃情報からゴミの不法投棄や水質事故の発見、河川区域での鳥類の巣立ち観察報告など、非常に多岐に渡っています。
 これらは、国で行っている河川巡視では捉えきれないきめ細やかな情報であり、河川管理上大変貴重な情報です。頂いた報告は釧路開発建設部で一元管理し、必要に応じて河川事務所や関係機関へ連絡・情報提供及び処理依頼を行っています。
学習活動(サルボ展望台)

学習活動(サルボ展望台)

 一方、学習活動は、主に自然環境を題材とした内容で、年4回程度行っています。学習活動では、釧路湿原の成り立ちや特徴、湿原の大切さやそこに生息する動植物に関することを基本に、植樹活動や水質調査、湿原自然再生事業の現場見学やモニタリング調査などを行っています。
 また、年度末には意見交換会を行い、学習活動のみならず、川レンジャー活動全般に関する感想や意見要望などについて話し合って、川レンジャー同士の情報共有にもなっています。
 今年度で発足して15年目となる「釧路湿原川レンジャー」は、110名を超える登録者数であり、これまで延べ1,500名を超える方々のご協力により今日まで活動を継続してきました。
 今後も川レンジャーの方々には良好な河川環境を維持・保全していく実施者として、また、環境保全の大切さや生活との関わり方を地域や次世代へ伝える発信者として、ますますの活躍が期待されます。

お問合せ先

開発監理部 広報室

  • 電話番号:011-709-2311
  • ファクシミリ:011-709-8995

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