WEB広報誌 かいはつグラフ2014.10 いよいよ完成夕張シューパロダム
いよいよ完成 夕張シューパロダム 平成27年3月完成予定
平成26年度完成予定 夕張シューパロダム
「シューパロ」とは、アイヌ語で「源の」を意味する「シ」に夕張の語源「ユーパロ」をつけたもので、「夕張川本流」を意味すると解釈されています。
石狩川水系夕張川に建設中の夕張シューパロダムは、昭和37年に建設した大夕張ダムの直下流に新たな多目的ダムを建設する事業として平成7年度に着手しました。
石狩川水系夕張川に建設中の夕張シューパロダムは、昭和37年に建設した大夕張ダムの直下流に新たな多目的ダムを建設する事業として平成7年度に着手しました。
左が大夕張ダム、右が夕張シューパロダム。大夕張ダムは平成26年4月にシューパロダムに水没しました。
平成24年度に本体コンクリート打設を終え、試験湛水の後、平成26年度に完成する予定となっています。
本ダムは、これまで大夕張ダムが担ってきた流域5市5町の農地への農業用水の供給や発電に加え、大雨などの際にダムに流れ込む水を貯めて川の水を減らす洪水調節、4市3町への水道用水の供給といった様々な役割を担います。
本ダムは、これまで大夕張ダムが担ってきた流域5市5町の農地への農業用水の供給や発電に加え、大雨などの際にダムに流れ込む水を貯めて川の水を減らす洪水調節、4市3町への水道用水の供給といった様々な役割を担います。
試験湛水実施中
試験湛水とは、ダムが完成した後に各設備等に問題がないか実際に貯水してチェックする試験のことです。
サーチャージ水位※(下記リンク)(洪水時に一時的に貯水池に貯めることのできる最高の水位)まで水を貯めてから最低水位まで放流し、ダム本体、放流設備、貯水池周辺の安全性を検証します。
平成26年3月から試験耐水を開始し、平成26年10月に常時満水位(平常時最高水位)の標高297m越えました。
サーチャージ水位※(下記リンク)(洪水時に一時的に貯水池に貯めることのできる最高の水位)まで水を貯めてから最低水位まで放流し、ダム本体、放流設備、貯水池周辺の安全性を検証します。
平成26年3月から試験耐水を開始し、平成26年10月に常時満水位(平常時最高水位)の標高297m越えました。
新しいダムの中を拝見
夕張シューパロダム管理棟
ダムの左岸側に建つ管理棟は、1階の展示スペースを一般開放して、ダム工事や水没した大夕張ダム、三弦橋に関する情報のほか、周辺で採掘したアンモナイトの化石などを展示しています。
2階の操作室では、監査廊やダム周辺に設置された観測機器のデータをリアルタイムで確認できるほか、放流設備等の操作、警報の発令など、ダムに関するあらゆることを行います。
2階の操作室では、監査廊やダム周辺に設置された観測機器のデータをリアルタイムで確認できるほか、放流設備等の操作、警報の発令など、ダムに関するあらゆることを行います。
管理棟1階の展示スペース(左)と2階の操作室(右)。1階の展示スペースは、土日祝日を含む9時~17時まで一般開放を行っており、ダムカードもここで受け取ることができます。
監査廊
監査廊は、ダム堤体の内部に設けられた点検や観測のための通路です。
(左)ダムの天端から監査廊に続く長い階段
(右)水位計や揚圧力計、漏水計など、ダムの管理に必要な様々な計器が並びます。
(右)水位計や揚圧力計、漏水計など、ダムの管理に必要な様々な計器が並びます。
放流設備
多目的ダムであるシューパロダムは、治水や農業用水などの各目的に応じた放流を行うためのゲートが設けられています。ゲートの操作は、管理棟から行います。
(左)ダムの天端から下流側を見たところ。写真左上の建物は発電事業者の建物。左下は、農業用水などの利水用の放流設備を操作するための利水放流操作室
(右)利水放流操作室内の様子。放流ゲートの開閉のための巨大なシリンダーが設置されています。
(右)利水放流操作室内の様子。放流ゲートの開閉のための巨大なシリンダーが設置されています。
現在、試験湛水のほか、日々の点検作業、管理用道路等の舗装や照明設備・柵の設置などの工事を進めています。