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WEB広報誌 かいはつグラフ2013.8 しごと最前線

しごと最前線

  • shigoto
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開発局と地域を結ぶ主役はまさに”ひと”地域の人々と一緒に考え、行動するその最前線に立つ姿を紹介します
室蘭開発建設部 室蘭港湾事務所
第2工務課 計画係長 太 田 豪
 私は、追直漁港の整備を担当しており、今年で3年になります。
 今年度の整備では、5年後の完成を目指している外防波堤に着工したところです。この防波堤の整備によって、漁港内の静穏度が高まり、より安全に漁船を泊めて、作業ができるようになります。
 漁港は各行政組織と地元の漁業関係者が協力して維持・管理を行っていくものです。そのためには、整備計画を策定する段階から、漁港管理者である北海道、利用者である室蘭市や漁業協同組合などの漁業関係者との話し合いが必要不可欠です。
 漁業に携わる方々に、よりよく使ってもらえる施設にするために、いろいろな意見が出てくる中で何度も話し合いを重ねていき、地道ではありますが、とにかくコミュニケーションを図るということに尽きると思っています。ですから、些細なことでも協議を重ね、この漁港にはどのような整備が必要か、どのような優先順位で整備していくのが最適なのかなど、冷静に考えることをいつも心がけています。
 このような苦労の末にできあがった施設の評価は、転勤によって私たちが同じ漁港の整備に携わることができるのが、せいぜい3年程度ということもあり、残念ながら直接耳にできる機会が少ないです。しかし、後任者などから人づてに、施設を喜んで使っていただいていると知らされたときは、とても嬉しいですし、この仕事をやっていて良かったと思います。
 一つの例として、追直漁港の主要漁業であるホタテガイ養殖への支援があります。室蘭のホタテガイ養殖では、稚貝を道東方面に出荷していますが、取引先が稚貝の生育状況を確認するため、出荷時期には現地を訪れます。今年については、Mランド(人工島)が完成し供用されたことで、良好な出荷作業環境に満足し「安心して稚貝の取引ができる。」との評価をいただいたと聞きました。
 最近、室蘭で生産されるホタテガイはその品質の良さから、大粒なものを「蘭扇(らんせん)」と呼称し、ブランド化を図って売り出しを始めるようになりました。Mランドが創り出す静穏な海域での養殖利用の高まりや、Mランド1階の衛生管理対策が確立された環境での水揚げ作業など、「つくり育てる漁港」としてのMランドの整備をきっかけに地域の漁業が発展していく手応えを感じています。
 Mランドの完成を記念して今年7月に開催された「追直漁港ふれあいまつり」には、多くの方が来訪され、、市民の期待と関心の高さを感じました。既に一般開放されているところですが、残念なことに、禁止されている花火や焚き火をしている痕跡が見つかるなど、マナーが守られていない状況があります。来訪者が増えれば増えるほど、漁業者と一般利用者とのトラブルが頻発することを心配しています。
 これからは、漁港としての機能はもちろんのこと、市民が安全に利用できる方法を漁港関係者と連携しながら模索していかなければならないと考えています。
 北海道開発局は、地域に根ざした現場の目線を持つ国の機関であり、全国各地の先駆的な取組を紹介することができます。今後も地域のマリンビジョン協議会を通じて、引き続き地域のサポート役となると思っています。
 10月には、「室蘭さかなの港町同窓会」が開催されます。Mランドも会場として使用される予定ですので、これからも「ふれあい漁港」としての追直漁港を私自身も応援していきたいと思います。
  • rikuage.jpg ※Mランド1階での作業の様子。(1)
  • sagyou.jpg ※Mランド1階での作業の様子。(2)

お問合せ先

開発監理部 広報室

電話番号:011-709-2311 ファクシミリ:011-709-8995


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