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~留萌管内~

~ホタテ~ 道内地域一帯で生産(留萌管内・稚内管内)

 留萌管内の漁港は、日本海有数の好漁場である武蔵堆を近傍に控えており、沿岸海域では、ホタテ貝養殖、刺し網、さけ定置、たこ、ウニなどの漁業が行われ、沖合では、えび、たら漁業が行われおります。
 稚内管内の漁港は、日本海、オホーツク海に面し、近傍に優良な漁場を控えており、漁業が管内の基幹産業となっております。オホーツク海側では、ホタテ貝、さけ・ます漁業が行われ、日本海側では、こんぶ、ウニ、なまこなどの漁業が行われております。
 今号のかいはつグラフでは、留萌管内及び稚内管内で生産されるホタテにスポットを当てて、当局で行っている事業を絡めて、紹介します。
  • 第1章

留萌管内で陸揚げされるホタテの稚貝

管内魚種別生産高
 留萌管内の沿岸海域では、ホタテ稚貝の養殖をしています。
 例年5月頃、天然ホタテガイの幼生を採苗器に付着させるため、海中へ投入します。7月頃に投入した採苗器を引き上げ、漁港まで運んだ後、育成篭へ入れ替え、この篭を再び海中へ投入します。
 この作業を何度か繰り返し、翌年の3月頃からこの篭を引き上げ、成長した稚貝の出荷となります。

留萌管内は道内外のホタテ種苗供給基地

生産ホタテの輸出状況
 留萌管内は、成貝ホタテの生産地を支える『ホタテ種苗供給基地』として、道内外へホタテ稚貝を出荷しており、重要な役割を担っている地域です。近年では、にしん、ひらめ等の種苗も管内で放流するなど、「つくり育てる漁業」への転換が図られております。
 また、留萌管内はホタテ稚貝のみならず、半成貝や成貝も出荷しており、韓国へ輸出される生鮮ホタテ(成貝)の約3割は留萌管内産です。

漁港の整備(遠別地区)

 留萌管内における漁港整備の一例として、遠別地区を紹介します。
 活力のある高品質なホタテ種苗等の安定出荷を図るため、狭隘な作業環境を改善し、作業効率を向上させるとともに、風雨等による活力低下を回避するため、北海道開発局では屋根付き岸壁等の整備をしました。
整備前
  • 整備前1 狭隘な岸壁でのホタテ稚貝陸揚げ作業
  • 整備前2 仮設小屋の狭隘な環境での非効率な作業
 陸揚げされたホタテ稚貝の選別作業等は、貝の活力を保つため岸壁上で迅速な対応が必要であります。各漁業者の方々は、各自仮設小屋を設置して作業を行っておりました。
 屋根付き岸壁が整備される前は、狭隘な岸壁、仮設小屋での非効率な作業環境で、品質低下が懸念されていました。
 また、仮設小屋は天井が低いため、資材の運搬作業等に機械を使用できず、多くの作業は人力に頼っていました。
  • 矢印
整備後
  • 整備後1 屋根付き岸壁におけるホタテ稚貝の陸揚げ作業
  • 整備後2 広いスペースが確保された屋根施設下での作業
 屋根付き岸壁の整備により、屋根下で作業を行うことが可能になり、仮設小屋の設置が不要となりました。広い作業スペースが確保されたことで、フォークリフトによる資材運搬等も可能となり、重労働が減少したことで負担軽減が図られています。作業時間の短縮による作業の効率化で品質向上につながっています。
 また、作業場所が常設となることで、風による漁具飛散防止や漁具盗難解消が図られることで漁業活動の効率化となりました。
  • 屋根付き岸壁に係留する漁船 屋根付き岸壁に係留する漁船
  • 機械(フォークリフト)による作業の効率化 機械(フォークリフト)による作業の効率化
 北海道開発局が行いました『屋根付き岸壁の整備』によって、遠別地区では作業の効率化や品質向上が図られ、生産性が向上し、ホタテの生産量が増加しました。
 また、当地区ではホタテの生産量の増加に伴い、漁業就業者数も増加しており、地域の雇用確保へも好影響を与えております。

高品質なホタテ種苗出荷によって、二次生産地での成貝の生産増大へ

 屋根付き岸壁の整備により、活力のある高品質なホタテ稚貝は、二次生産地においても生存率が高く、成貝まで成長する可能性が高いため、出荷先におけるホタテ成貝の生産量増大にも貢献しております。

ホタテ稚貝をオホーツク海側へ輸送

 留萌管内で陸揚げされたホタテ稚貝は、主にオホーツク海側へ出荷されております。
 ホタテ稚貝を出荷するにあたっては、陸路(トラック)で輸送しております。
 ホタテ稚貝は、輸送時の揺れや振動の影響を受けやすく、鮮度を保つには走行性の良い道路が求められています。
 北海道開発局で行っております国道の整備により、走行環境が改善され、留萌管内からのホタテ稚貝も含め、流通利便性の向上が図られております。

お問合せ先

開発監理部 広報室 

  • 電話番号: 011-709-2311
  • ファクシミリ: 011-709-8995

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