地域協働によりビューポイントに駐車帯整備
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平成15年度~17年度の北海道における取組成果例
交通事故を減らす 地域協働によりビューポイントに駐車帯整備

1.現況と課題、分析等(PLAN)
- オホーツク圏は、「流氷」や「知床」など独特で魅力ある観光資源を有しており、年間1千万人の観光客が訪問しています。近年、圏内に数多く点在する美しい景観を楽しむ観光が人気を増しており、各ビューポイントには多くの写真愛好家や観光客等が訪れています。
- 女満別町の「メルヘンの丘」は魅力あるビューポイントであるにもかかわらず、駐車帯や景観を楽しむためのスペースが確保されていなかったため、来訪者の利便性が低く観光資源として有効活用されていない状況となっていました。
- 「メルヘンの丘」に面する国道39号では路側に駐車車両や来訪者が多くみられ、道路機能の低下や事故の危険性等が問題となり、対策が求められていました。

路側・耕作地近傍での撮影状況/来訪者の道路横断状況
当初の問題点
- 路側駐車による道路機能の低下
- 写真撮影や路側歩行、横断時に事故の危険性が高い
- 営農者に対し耕作への悪影響(病害虫・菌の移入)
- 優れた景勝地にも関わらず観光資源として有効活用が成されていない
2.対策立案 具体的な対策(DO)
- 国道39号への駐車帯設置に向けて、平成16年より地域の方々とワークショップを開催しました。
- 地域協働により、平成17年6月にビューポイントパーキング「めまんべつメルヘンの丘」が完成しました。
3.効果検証(CHECK)
- 整備後ビューポイントパーキングにおいて利用者に対しアンケート調査を実施しました。
- 利用者の9割以上が満足と回答、駐車帯の利便性や交通安全面等での効果が確認されました。
- 利用者には道外観光客や駐車帯整備による新たな来訪者も多く、地域観光の振興に貢献しています。
4.得られた知見・次への反映(ACTION)
- 利用者アンケートにより、ビューポイントパーキングは高く評価されていることが確認出ましたが、案内等ソフト面での施策に課題が認められました。
- 今後、効果的な案内手段や広報活動等の実施につとめていくとともに、圏内でニーズが認められる箇所に同様のビューポイントパーキングの整備を進めていきます。
【利用者の声】
- 道の駅でわかりやすい案内が欲しい
- 道路の案内板をもっとわかりやすくして欲しい
- もっとPRして欲しい