地域協働による危機管理体制づくり
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平成15年度~17年度の北海道における取組成果例
コミュニケーション 地域協働による危機管理体制づくり

1.現況と課題、分析等(PLAN)
- 北海道において冬期道路対策は地域住民の関心が高い事項です。道路管理の効率化や快適な生活環境の確保が課題となっています。
- また、きめ細かな道路情報の提供や災害時の迅速な対応は、この地域の防災対策に特に必要不可欠で危機管理体制づくりが求められています。
2.対策立案 具体的な対策(DO)
- 近年のインターネットの普及および地域コミュニティFMの開局により、地域に冬の道路情報を提供することで、道路管理の効率化や快適な生活環境を提供することが可能となります。
- コミュニティFMラジオは、リスナーに対してきめ細かな情報を継続的に、定期的に、かつ迅速に発信することが可能です。特に、災害時の情報発信では他のマスメディアより優位と言えます。
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「エフエムもえる」時間ごとの聴取率
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3.効果検証(CHECK)
- 平成16年10月に設立されたコミュニティFM「FMもえる」に国道の冬期道路情報を提供し放送。
- 道路情報を提供することにより、安心・安全・快適なドライブの提供が可能になり、また運搬排雪情報は住民との協働による効率的な除排雪が実現しました。
- 平成16年度に発生した、留萌支庁南部を震源とした地震発生の際に、リスナーから「FMもえる」の情報が役だったという意見が多く寄せられ、さらに道路破損状況についてもリスナーから情報が寄せられ、コミュニティFMラジオは重要な情報源として活用が見込まれます。
「エフエムもえる」聴取者からの反応
- 道路・天気・除排雪情報など身近な情報が放送されるで、今まで突然車を止められて時間を無駄にしていたことが解消されている。
- 天候不良による学校の集団下校のお知らせを迅速に伝え、その家族の不安の除去に役立った。
- 聴取者から道路情報の提供がなされ、警察や道路管理者との調整後、適時にその情報を提供した。ただし、身元不明や管理者未確認の情報は放送しなかった。
- ハイヤー会社の人からは「営業車でも、地元の道路情報など有効な情報は結構聞いている」との反響がある。
- この他にも多くの意見が寄せられ、なかでも留萌以北の道路情報の提供では、貨物トラックや営業マンのドライバーに好評であった。

4.得られた知見・次への反映(ACTION)
- コミュニティFMラジオを危機管理上の情報発信源として今後も活用します。
- きめ細かな道路情報の提供や災害時の迅速な対応を構築し、地域との協働により危機管理体制づくりを取り組みます。