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地域との協働による交通システムの検討

平成15年度~17年度の北海道における取組成果例

コミュニケーション 地域との協働による交通システムの検討

北海道開発局釧路開発建設部
北海道開発局釧路開発建設部
~阿寒湖温泉における取り組み~

1.現況と課題、分析等(PLAN)~交通環境の改善

商店街内の路上駐車の状況
商店街内の路上駐車の状況
  • 慢性的な路上駐車により交通環境が悪化
阿寒湖温泉では、商店街内の路上駐車が慢性化しており、これによる歩行空間の阻害や交通障害の発生が地域にとっての課題となっています。また、温泉街内の2つの商店街は距離が離れており、歩行者が回遊しにくい状況になっており、地域の観光資源が十分に活かされていない状況です。
  • 交通環境を改善し地域の活性化を図る
このような状況を踏まえ、交通環境を改善し「快適な歩行空間の創出」「歩きやすく分かりやすいまち」を目指し地域の活性化を図ることを目的に地域との協働による交通システムの検討を行いました。

2.対策立案 具体的な対策(DO)~地域と行政の協働による検討~社会実験の実施~

検討協議会の様子
検討協議会の様子
(1)交通システムの検討
 地域住民や有識者、各関係機関等からなる「阿寒湖温泉交通システム検討協議会」において地域の課題や取り組みについて議論し、阿寒湖温泉にふさわしい交通システムのあり方、道路空間の活用について検討を進めました。
(2)交通システムの改善を目指した社会実験を実施
 平成17年度は、まちの賑わいの創出や、路上駐車抑止、駐車場利用促進を目指し、オープンカフェの実施と無料循環バスの運行を主体とした「阿寒湖温泉賑わいのまちづくり社会実験」を実施しました。
  • 道路空間の活用 道路空間の活用
  • 循環バス 循環バス

3.効果検証(CHECK)~交通環境が改善し、まちの賑わいが創出

第2駐車場利用状況
1.路上駐車の減少と駐車場の利用増加
 循環バスの運行による既存駐車場の利便性向上により、バスの乗降場となっていた駐車場では実験期間を通しての利用は約1.7倍に増加し、盆期間やイベント実施時は約3倍に増加しました。また、商店街では路上駐車が3割以上減少し、交通環境の改善が図られました。
  • 路上駐車台数推移
2.賑わいの創出効果
 道路上等に設置したオープンカフェでは観光客が飲食をしたりくつろいだりしたりする姿が見られ、くつろげる空間や休憩場所など、まちの賑わいの創出効果がみられました。
 またアンケート調査では利用者の9割以上の方が「今後も継続して欲しい」と回答。各商店からも「通りが賑やかになった」「イメージが良くなった」などの意見が寄せられました。
  • オープンカフェ
3.地域の活性化効果
 地元商店では、ほとんどの店舗において昨年同時期と比較して約10%~15%売上が増加しており、また商店や旅館等、温泉街全体が来客の増加を実感している結果となっております。

4.得られた知見・次への反映(ACTION)~効果の拡大、定着~本格実施に向け取り組みを継続~

  • 地域の活性化効果
阿寒湖温泉では今年度の実験および検証結果をふまえ、地域の活性化を目指した取組について、引き続き地域住民、商店街、各事業者等交えて検討していくことを予定しています。釧路開発建設部も引き続き、交通システムの改善や地域の活性化に向けた取組について、地域と協働した取り組みを進めていきます。
  • 取り組みの本格実施に向けた試行
まちの賑わいの創出を温泉街全体へ拡大するため、商店街のメインストリートにゆったりとくつろげる快適な歩行空間の創出を図る予定です。また、持続可能な交通システムの構築へ向けて、循環バスの運行等、地域が主体のなって運営する交通システムの確立に向けた取り組みを進めていきます。(※平成18年度社会実験「ここちよい湖畔、のんびり温泉阿寒湖」を実施予定)

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