案内ルートの設定と標識設置による旭山動物園の渋滞緩和
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平成15年度~17年度の北海道における取組成果例
渋滞を減らす

- 1.現況と課題、分析等(PLAN)~旭山動物園の入園者の増大と交通渋滞の深刻化
- 2.対策立案 具体的な対策(DO)~設定した案内ルートと主な案内標識の位置
- 3.効果検証1(CHECK)~動物園周辺の渋滞状況の変化
- 3.効果検証2(CHECK)~利用者による評価
- 3.効果検証3(CHECK)~路線バスの運行状況の変化
- 3.効果検証4(CHECK)~アンケートから得られた課題
- 4.得られた知見・次への反映(ACTION)~旭川紋別道の利用向上策の実施
1.現況と課題、分析等(PLAN)~旭山動物園の入園者の増大と交通渋滞の深刻化
- 旭山動物園の2004年度の入園者数は、前年度を63万人上回るなど年々増加し続けています。
- そのため、休日などに自動車交通が集中し、周辺道路において著しい交通渋滞が発生し、来園者の不満の発生、動物園のイメージ低下や将来の来園者数の減少が懸念されていました。同時に、動物園周辺やアクセスルート沿線地域の社会問題ともなっていました。
- 一方、動物園へのアクセスルートは、自動車の集中しているルート以外にも複数存在することから、適切な案内誘導等について各道路関係機関が連携することが有効と考えられました。
2.対策立案 具体的な対策(DO)~設定した案内ルートと主な案内標識の位置
- 旭山動物園への適切な「案内ルート」を設定し、併せて各道路関係機関が連携して「案内標識」を設置することにより、動物園へ集中する交通の分散を計ることを計画し実施しました。
3.効果検証1(CHECK)~動物園周辺の渋滞状況の変化
- 動物園通の渋滞がH16年度GWより大幅に減少し、案内標識による交通分散が図られました。
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渋滞長の変化
3.効果検証2(CHECK)~利用者による評価
- 案内標識を設置後は「役に立った」とする意見が増加しました。
- 案内標識にたいして「わかりやすい」とする意見が半数以上ありましたが、要望として「増設」「見やすく」との意見もありました。
- 好意的な意見が多数寄せられています。
【来園者の声】※インターネットアンケートより
- 旭山動物園までの道のりを知らずに高速を出たら、近くに案内標識があり、その後も案内標識が次々と出てきたので迷わず行けてとても助かりました。
- 旭山動物園のホームページを見てアクセス方法を調べていったので、スムーズにつくことが出来、特にストレスを感じませんでした。このような情報がしっかしていると助かります。
3.効果検証3(CHECK)~路線バスの運行状況の変化
- 昨年のGW期間には、最大1時間30分以上の運行遅れが発生し、始発から昼過ぎまで運行の遅れが続き、バス利用者の不満が大きい状況でした。しかしながら、対策後の本年は、期間中に15分程度の遅れが2~3本程度で、利用者の満足度が大きく向上しました。
3.効果検証4(CHECK)~アンケートから得られた課題
- オホーツク方面からの来園者の内、近道である旭川紋別自動車道の利用が十分でなく、その原因の47%は、近道であることが認知されていないと判明しました。
(課題の解決のため、追加の対策を検討。)
4.得られた知見・次への反映(ACTION)~旭川紋別道の利用向上策の実施
- この調査結果を受けて、現地調査の上、改善策を実施しました。
・新たに高規格道路への誘導看板とIC出口前での誘導を実施。
・愛別ICの先線の道道にも北海道と連携して案内標識を設置。
・併せて、動物園と協働し、動物園のHPでも積極的に高規格道路の利用を呼びかけ。