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コラム

NPO法人別海町文化財ネットワーク(別海町)(令和7年9月号)

NPO法人別海町文化財ネットワーク

外観
別海町に現存している「缶詰所」の建物の一部

 今回ご紹介するのは、日本有数の酪農地帯である別海町で活動している「NPO法人別海町文化財ネットワーク」が販売する『開拓使別海さけ缶詰』です。
 「NPO法人別海町文化財ネットワーク」は、第7回コンクール奨励賞受賞団体である「別海町グリーン・ツーリズムネットワーク」の活動を、2024年7月に引き継いで発足しました。
 当法人では、別海町の住民や別海町を訪れる人々が、別海町の広大な地域に広がる歴史・文化・自然を理解してもらえるよう、町全体を「別海おたからミュージアム」として、別海町の歴史や自然を踏まえた別海町らしい地域の振興と活性化に寄与することを目的として、将来にわたって継承・公開する事業を行っています。具体的な活動としては、前団体から引き継いだ別海町奥行地区にある交通歴史遺産を巡る「奥行臼(おくゆきうす)散策デー」などの『フットパスツアー』のほか、今年は町内にある戦争遺産を巡る「戦後80年ツアー」も開催予定です。そのほかに、町内に点在する文化財を対象とした『別海のおたからの調査・研究活動』や『文化財保全活動』などを実施しています。
 『開拓使別海さけ缶詰』は、明治初期に「旧開拓使別海缶詰所」が製造、販売していたサケの缶詰の復刻版です。別海は江戸幕府に献上されるほど高品質な鮭が取れ、これを使って缶詰を作り、外貨獲得や定住者の増加を目的として、明治11年に北海道開拓使により「旧開拓使別海缶詰所」が設置されました。その前年の石狩缶詰所の設置に次ぎ日本で2番目にできた缶詰工場です。この缶詰所の建物の一部が別海町歴史文化遺産として別海町に現存しています。別海町に残る最古の木造建造物でもあり、開拓使が設置した缶詰所の中で唯一現存する貴重な産業遺産となっています。

缶詰1
 缶のラベルは約140年前に販売されていた当時のデザインを再現し、中身は別海町産の秋サケにこだわった商品です。
 今回、『開拓使別海さけ缶詰』を購入し、実際に食べてみると、身はふんわりとしていてやわらかく、塩味控えめで、しっかりと鮭の味がしました。太い骨までやわらかで骨も気にせずまるごと美味しくいただけます。また、やわらかく薄味なので小さな子供でも食べられますし、色々なアレンジも楽しめると思いました。
 昨年は缶詰を試験的に1,000缶製造しましたが、今年は4,000缶製造予定で、間に合えば9月28日(日)開催予定の「奥行臼散策デー」の際にも販売したいとのことです。
 「NPO法人別海町文化財ネットワーク」の活動や開催イベント、『開拓使別海さけ缶詰』の購入等についての詳しい情報はHPに掲載されています。

お問合せ先

農業振興課

  • 住所:〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目(札幌第1合同庁舎13階)
  • 電話番号:011-709-2311(内線5680)
  • ファクシミリ:011-709-2145

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