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令和3年2月17日局長記者会見

記者会見内容

局長
令和3年2月17日局長記者会見の内容 
  1. 除雪現場の効率化に向けたi-Snowの実証実験について
  2. 建設業等の働き方改革について
  3. 国道の開通について
  4. 北海道内の道路交通状況について(第7報)

会見日時・場所

日時: 令和3年2月17日(水曜日) 13時30分~14時19分
場所: 札幌市北区北8条西2丁目札幌第1合同庁舎10階 共用第1会議室

配布資料

2月15日からの暴風雪に伴う状況について

 今日はお集まりいただきまして、大変ありがとうございます。
 まず、2月15日からの暴風雪に伴う状況について触れさせていただきます。今回の気象条件によって道路の通行止めが発生したことが大きいと思っておりまして、開発局としては、道路に関する雪害の警戒体制を本局及び旭川、室蘭、留萌の各開発建設部でとっており、帯広と稚内が注意体制となっています。
 開発局の対応として、一般国道275号が大雪の影響で通行止めになっておりまして、旭川開発建設部から上川総合振興局と幌加内町にそれぞれ2名ずつリエゾンを派遣することとしています。そのほか、室蘭開発建設部からえりも町に職員2名を派遣していましたが、今日の9時に撤収しています。
 道路の通行止めの状況ですが、一般国道232号や231号、また、深川留萌自動車で昨日23時から通行止めが続いているなど、現在規制中の区間は10路線13区間ということでございます。
 また、港湾で若干の傷みが生じておりまして、室蘭港絵鞆地区の物揚場のトタン屋根やシャッターが破損しています。また、釧路港西港区第2埠頭南側では荷役中の船舶が岸壁に衝突して岸壁が損傷しております。ほかにも越波によって舗装がめくれたりしています。
 このほかの支援として、根室市に排水ポンプ車1台を派遣していましたが、稼働はなく本日10時頃に帰還しています。また、NEXCO東日本には情報連絡員を派遣しております。
 気象台の発表では、今回は数年に一度の気象条件ということで、通行止めの箇所では待機の車両も出ていましたが、大きな混乱もなく推移している状況です。
 2月15日からの暴風雪に伴う状況については以上でございます。
 それでは、今日の話題についてご説明させていただきたいと思います。

話題1 除雪現場の効率化に向けたi-Snowの実証実験について

 除雪現場の効率化に向けたi-Snowの実証実験について、お手元の資料に基づいて説明をさせていただきます。
 1ページ目の左上のグラフをご覧いただきたいと思います。除雪を取り巻く状況として、オペレータの担い手の確保ということが課題になっておりまして、これはオペレータの実数ではないのですけれど、除雪機械技能講習会の参加者が年々減っているという状況と、高齢者の割合が増えているということでございます。熟練したオペレータの確保が課題となっているということで、担い手の確保はもちろん必要なのですけれど、確保自体が難しい状態になっていることもあって、ICT技術を活用した除雪作業の自動化であるとか省力化に向けた取組が必要であるということで、通称i-Snowというプラットフォームを平成28年から設置して効率化について取り組んでいる状況でございます。
 2ページ目をご覧ください。i-Snowは主に2つの取組を進めております。1つがロータリ除雪車の投雪作業の自動化で、もう1つが吹雪時の映像鮮明化技術の検証です。平成29年度から具体的に取組を開始しているのですけれど、令和2年度、今年の冬はいよいよ実際の除雪現場で試す段階に入っています。
 3ページ目でございますけれども、昨年度までの取組と今冬の取組を書いております。昨年度まで一般国道334号の知床峠で、冬期通行止めの区間で雪割り作業を自動運転で実施しました。一般車両が無く、障害物が少ないので左右の投げ分けといった単純なシュート操作でした。今年の冬からは一般の峠部ということで、雪堤の高さが日々変化して障害物が多く、複雑なシュート操作が可能かどうかという実証実験です。
 4ページ目は、もう1つの柱となる映像の鮮明化技術です。映像の鮮明化技術について書いておりますけれども、そのほか、周辺探知技術として、ミリ波レーダを用いて接近車両を検知するという実験も行っております。
 5ページ目でございますけれども、今年度の実証実験の概要ということで、①から③は、狩勝峠で今実証実験を行っています。それから④映像鮮明化技術の実機搭載試験に関しては、石狩市の一般国道231号と337号で実験をしています。
 現地でご案内したいところではありますが、コロナ禍ということもありまして、見学会というのはなかなか厳しい状況にありますので、実証実験状況を映像でご覧いただきたいと思います。
 では、映像を流したいと思います。
 まずは昨年度までの実証実験の知床峠と、今年度の狩勝峠の現地条件の違いを説明させていただきたいと思います。先ほど説明しましたように、作業上の障害物が少ない単純な投雪の実験から、今年は作業上の障害物が多いということで、より複雑なシュートの操作をするという実験になっています。現在は、オペレータと助手が乗って、助手の方がシュートの操作レバーを操作して、シュートの角度等を操作しているのですが、その助手の操作を機械に覚え込ませて、自動でシュートの制御を行うというような実証実験を行っているところでございます。それから、雪堤の高さの検知制御試験ということで、雪堤の高さは作業日や位置によって変化しますので、作業ごとに状況を検知しながら、3D-LiDARというレーザでの点群データを用いてリアルタイムで雪堤の高さを検知して、その雪堤の上に雪を乗せる技術でございます。
 実際の映像がこちらになりますが、レーザで雪堤を読み取って、シュートの角度を自動制御する技術を今用いて実験をしているということです。
 周辺探知技術の試験は、ミリ波レーダを後方車両検知に用いるということで、視程が50m以下の吹雪時でも、100m以上手前から車両の検知が可能であるということをすでに確認済みということでございます。今年、狩勝峠でカーブ区間の検知性能などについて実証実験をしているところでして、これは30m以内に近づくとその画面が赤色に変わったり、50m以内だと黄色に変わったり、そういうものを車載して実証実験をやっているということでございます。
 あと、映像化の鮮明化技術ということですが、左下が実際に目で見た画像なのですけれど、上の2つが、民間が技術開発した鮮明化技術ということでございます。リアルタイムでのトラックの視認は不可なのですけれど、上の技術を用いれば視認が可能になるというものです。昨年パトロールカーに設置して実際に走行した状況を画像で示しております。上が目視で、下が鮮明化技術ということでございますけども、鮮明化後の画像では吹きだまりがきちんと視認できる状況になってございます。
 ナレーション付きの説明動画をこのあとホームページにアップさせていただきたいと思いますので、もしよろしければ見ていただければというふうに思います。
 お手元の資料に戻りまして、6ページ目です。今後の予定ですが、機械操作の自動化に関しては、実際の除雪現場での配備を検討するということで、令和4年度末の冬から実働配備を開始いたします。吹雪時の車両運転支援に関しましては、令和3年度の冬、来冬に実働配備を開始させていただきます。
 除雪現場の効率化に向けたi-Snowの実証実験につきましては、以上でございます。

話題2 建設業等の働き方改革について

 2つ目の話題は「建設業等の働き方改革について」でございます。
 資料の2ページ目をご覧いただきますと、取組の趣旨ですが、先ほどオペレータの話にもありましたけれども、建設産業の担い手の問題もこれから非常に大きなものとして出てくるだろうということで、若い人に建設業に振り向いてもらうためにもこうしたことが急務となっておりまして、働き方改革の実現に力を入れているということでございます。平成29年度に働き方改革推進本部を設置して、それ以降、取組を進めているところでございます。
 3ページ目をご覧いただきますと、働き方改革の大きな柱としてi-Constructionの推進ということで、i-Constructionは生産性の向上という趣旨なのですけども、ICT技術の活用であるとか、現場でコンクリートを打たずに工場から製品を持ってきて組み立てるプレキャスト方式、施工時期の平準化などといった取組を進めているところでございます。とりわけ、ICT活用工事については、かなり普及が進み始めておりまして、令和2年度につきましては、当局の対象工事290件のうち199件で取組が進んでいるということで、だいたい7割弱実施されているところです。ちなみに ICTの活用効果として、下に棒グラフが書いてありますが、作業時間、これがだいたい3割縮減されるということで、この分休暇が取れる状況になるということでございます。
 4ページ目をご覧いただきますと、左側のグラフで、ICT活用工事件数は年々伸びているところでありますが、企業数の方も、新規に取り組んだ会社が折れ線グラフで書いてありますけれども、これを合わせると150社がICTの経験を積んだということです。普及促進ということで、i-Constructionのトップランナーを見出して、そこで全体を引っ張ってもらおうという趣旨で、i-Construction奨励賞というのを北海道開発局で表彰するという取組も行っているところでございます。
 5ページ目について、週休2日工事の実施状況についてと書いてありますけれども、北海道開発局の取組として、週休2日モデル工事ということをやっていますが、グラフでご覧いただくとわかりますように、令和元年度の実施率は、全体で89%で、令和2年度の10月末現在では96%が実施中ですので、北海道内の建設会社の意識も大分変わってきていることが見て取れるかなという状況でございます。
 6ページ目です。週休2日工事の新たな取組ということで、今、工事の中で、受注者に希望を取って、手を挙げてもらったところが週休2日をやるというかたちで実施していたのですけれど、発注者指定方式、発注した段階で週休2日が義務というかたちで発注をするという方式に順次切り替える予定でございます。これは、どちらかというと受注者側から指定方式にしてくれという希望が多くて、発注者側で義務化してくれると会社で取り組みやすいという意向があるようで、それを受けて発注者指定方式に順次切り替えるということでございます。
 週休2日は、何曜日に休んでも週休2日ということなのですけれど、3つ目の囲みの中にありますように毎週土日閉所の試行工事を実施するという予定でございます。
 建設業等の働き方改革については以上でございます。

話題3 国道の開通について

 国道の開通につきまして、一般国道278号函館新外環状道路、空港道路の開通のお知らせでございます。
 1ページ目でございますけども、全道の高規格と地域高規格のネットワーク図が書いておりますが、左側の函館のところが3月28日に7.6kmが開通予定でございます。
 2ページ目をご覧いただきますと、これは平成19年度に事業化をしたものでございまして、これが3月28日に開通するということで、函館ICから函館空港ICまで総延長10kmまで延伸して空港に直結します。これは整備効果が高い道路でございまして、地元からの期待も非常に大きい道路でございます。空港に直結することによりまして、函館管内は観光地が非常に多いところでありますので、主要観光地のアクセスの向上や、あるいは流通利便性の向上ということで、工業団地がありますので、そういったところから空港・港湾へのアクセス向上、それから救急搬送の支援、それと、大きな効果として交通事故が大幅に低減されることが期待されるということ。これは、産業道路で非常に渋滞が起きるため、並行する市道に交通が流れており、そちらの方で交通事故が発生している。その解消がこの道路の開通により図られる。そういう効果が期待されているところでございます。
 3ページ目をご覧ください。今の段階では、開通記念式、鋏入れ式を予定しておりまして、函館広域幹線道路整備促進期成会と函館開発建設部の主催というかたちで、3月28日10時30分から行います。それから、通り初めに関しましては、12時20分から行います。一般開放につきましては、15時からということになります。大変地元の期待も大きい道路の開通ということでございます。
 4ページ目以降は、具体の整備効果などを書いてございますので、ご覧いただければと思います。
 国道の開通については以上でございます。

話題4 北海道内の道路交通状況について(第7報)

 4点目の話題は「北海道内の道路交通状況について」でございます。
 第7報ということなので、ずっと継続してご報告していたところですけれど、道路の交通量について、コロナ後の状況を示したものでございます。
 資料の1ページ目をご覧いただきますと、9都市の都市内における国道の平均の値、それから、圏域間の、どちらかというと長い移動距離の交通量、それから、石狩地域と隣接地域の交通量を示したものでございます。
 3ページ目、都市内の平日の交通量、ご覧いただきますと、都市の内々の交通もかなり含んでいると思っておりますけれども、グラフの中で、赤い丸の折れ線が小型車、三角の緑色の折れ線が大型車、全車の交通量が青の四角の折れ線ということですけれど、とりわけ小型車は、4月、5月の時はだいたい6割減、また、1月の状況を見ていただきますと、年末年始の大型車の下がり具合が比較的大きくて86%という状況になってございます。
 4ページ目をご覧ください。休日の状況でございますけれども、年末年始の状況を見ていただきますと、やっぱり小型車、これは乗用車ですけれども、76%と落ちている状況でございます。
 6ページ目、平日は、下がってはいるものの、先ほども見ていただいたものほどではないという状況なのですが、やはりロングトリップで影響が大きかったのは、7ページ目をご覧いただきますと、4月、5月ということで、小型車最大6割減ということで、どちらかというとやっぱり観光交通の減少が大きかったのかなと思うところで、今年の1月を示すデータについても、やっぱり小型車の方が、年末年始の移動自粛ということが影響したのか、昨年度と比較して7割を切るような状況でございます。
 10ページ目、休日ということでは、年末年始では73.5%ということで、昨年度の同じ時期に比べると比較的大きな減少になっているというデータをお示しさせていただきました。

 本日ご用意した資料については以上でございます。

質疑応答

(記者)
 i-Snowについて、ロータリ除雪車と映像鮮明化技術について実働配備されるということですが、現時点で固まっている箇所などがあれば教えてください。
(局長)
 今年はロータリ除雪車は狩勝峠、映像鮮明化技術は石狩市ということですが、来年度以降については、まだ場所が決まっておりません。今年の実験結果を踏まえながら場所の選定等を行っていきたいと思っています。

(記者)
 i-Snowについて、1名でいろんな作業ができるように自動化などを進めていると思うのですが、将来的には全く無人にしてしまうことを目指しているとか、あるいは技術的には可能なのかとか、その辺はいかがでしょうか。
(局長)
 技術の進歩は、ついこの前まで出来なかったことが今は現実に出来ているという状況なので、将来的には、いつぐらいの将来になるかは分かりませんが、無人化というところもあるのだろうと思っております。ただ、今の我々が持っている情報や技術の中で、今現在の実験の目指しているところは、オペレータ1人で助手をなくそうというところでございます。実際の市街地部の除雪に使えるか、というのはハードルが高くて、今のところ峠部の信号交差点がないといったところでの実証実験にとどまっております。夢のある世界としては、やっぱり最終的には無人化、市街地の安全にも配慮して、人が居ても絶対に避けられるというのが目指す先だと思いますが、当面目指しているところはオペレータ1人で、それも熟練じゃないオペレータでも操作できるという、そういうところがキーかと思っております。

(記者) 
 発表事項じゃなくて恐縮ですが、三笠市内に2つのダムを建設します幾春別川総合開発事業の事業費についてお聞きします。昨年、道の方に災害の追加対策などを理由に約500億円積み増して、事業費が1670億円になりそうだということで提示されていると思いますが、増額が4回目になりますし、道議会、道庁も負担増になるということで不満の声も出ておりますが、改めてこの事業の必要性と、今の状況、知事意見の照会は大体いつ頃になりそうか教えてください。
(局長)
 経費の増加に関しましては、前回の知事意見の時に非常に知事から厳しい御指摘をいただいた中で、この増加に関しては重く受け止めているところです。見通しがある意味悪かったということについては、率直に言って、お詫びを申し上げたいと思うところです。ただ、我々は事業として決まっているから、お金が増えようが何しようが決まったことをやるというスタンスでは全くなくて、現に、事業の検討の中で、費用が増加するということに対して、一時は、三笠ぽんべつダム工事を凍結、一旦保留させようという議論もしていたということであります。そういうことも含めて色々検討させていただいていたところですが、この施設の性格として、地域を水害から守る安全のための施設ということですし、自治体や地元の住民の方々から、早期に整備をしてほしいという声が非常に大きいものでもあります。我々河川管理者の立場からしても、地域の安全を守るという責任を負っておりますので、そういう立場から申し上げて、そういった責任を果たすために必要な整備であると思っております。なんとか関係者の方々に御説明をさせていただいて、御理解をいただきたいと思っています。引き続き道庁とも情報共有・連携をしながら、御説明を進めさせていただきたいと思っております。
 今の状況を申し上げますと、北海道胆振東部地震などの自然現象で経費が増える要因があったのですが、現場条件の変更や物価上昇、経済社会情勢の変化などにより、基本計画で計上されていない事象が発生したという状況であり、札幌開発建設部に有識者で構成される「幾春別川総合開発事業マネジメント委員会」がありまして、令和元年12月から開催し、事業費や工期の精査などについて御説明をさせていただいたという状況です。施工方法の見直しといったことで、新たに18億円程コスト縮減を行わせていただきましたが、ただ、事業費としては520億増加する見通しとなり、昨年の委員会においては、引き続きコスト縮減をはじめとして事業管理を徹底しなさいということで御意見をいただいたところです。520億円は、考え得る事象に関してこれくらいコストがかかるだろうということを全体にかなり包括的に積んでいるという状況で、今後コスト縮減は実際にはやっていかなければならないということで、設計や施工などのいろいろな場面において、現地を掘削したり、ボーリングしたりした結果、もっと安くなるのではないかということも今後でてくると思っておりまして、そこを努力していきたいと思っております。例えば、地滑り地形かどうかは専門家の目視で判断できますが、地滑りが起きる危険性があるということで、地滑りの対策の経費を積んでいるところでありますが、実際の掘削とかボーリングで精査していているわけではなく、危険性があるということで積んでいるため、現地の精査が入っていくと、抑え盛土や抑止杭などという対策をするのですが、盛土量が減ったり、抑止杭の長さが減ったりということがあると思いますので、今の段階でいくら下げられるかは申し上げられませんが、そういったかたちで徹底的にやっていきたいと思います。知事意見の照会については、今のところ、これから関係者の方々への御説明を積み上げて、その上で時期については、道庁さんにもご納得いただくかたちでなければ進められませんので、その上で日程なども決まると思っております。

(記者)
 関連で、事業を進めるためには仮に道庁が納得したとしても、道議会の同意が必要だと思いますが、そこの理解を得るためにも、先程おっしゃっていた減額というのはボーリング調査が進んでからということは、知事意見を照会する段階でセットで示すというものではなく、もっと長期的なものということなのでしょうか。
(局長)
 今の段階では1150億という予算があって、桂沢ダムの施工に最大限集中投資をしている中で、三笠ぽんべつダムの調査とか掘削にまで手が回っていない状況であります。その一方で、早く決断をしなければ三笠ぽんべつダムの施工が遅くなるということもありますので、520億円というかたちで積ませていただいております。今の段階でお示しできるというのが520億ということで、そこは現地に入って施工が始まってからコスト縮減については精査をさせていただく、ということで御了解をいただくべく、今関係者に御説明をさせていただいているところです。

(記者)
 i-Snowについて、実際にワンマン化するに当たって、法律的に2人でなければいけなかったといった部分の整理が必要なのでしょうか。
(局長)
 法律的には、オペレータが1人で車両を運転するということは可能だと思うのですが、実際の作業上、助手がいないとロータリ除雪車を運転しながらシュートを操作するというのは物理的に不可能なので、助手がいないと作業自体ができないという状況ですから、そこは助手がいなくても作業ができるようになればワンマンでいけるという技術の検討をしているということです。

(記者)
 吹雪の視界鮮明のモニター使用の際のイメージですが、カーナビのように脇に付いていて、それも見ながら全体を把握していくといった、そういった使い方になるのでしょうか。
(局長)
 今の実験も、まさにカーナビのように脇に設置して、あくまでも補助的な画像として使って実験をしているということです。

(記者)
 今回の雪害の影響で、港でいくつか岸壁の破損があったという話をおっしゃっていたのですが、物理的なダメージがあったというのは何カ所、道内何港という数字があれば教えてください。
(局長)
 今とりまとめている途中ですので、まとまった段階で提供させていただきたいと思います。

(記者)
 先月補正予算が成立して、平成24年度以来の大型予算ということで、かなりの予算が付きますが、執行の円滑化について、開発局で取り組まれることがあればお伺いします。
(局長)
 国土強靱化予算を加え、開発局での事業執行は、今コロナの状況下ということもあるので、我々の事業執行で少しでも景気向上のお役に立てればという観点からも、できるだけ早く執行するということで頑張っています。1つは発注の規模、ロットをできるだけ大きく発注するということでやっておりまして、建設業界の技術者の数が増えていないということがあるので、工事の本数自体を増やすということがなかなかできないため、件数管理をやっておりまして、できるだけ発注ロットを上げて、その一方で、災害対応上、地元の建設業者は重要な役割を担っていただくということで、開発局のランクでいうと地元のBランクの業者の入札参加できる工事の数も減らさないように、発注ロットのマネジメントを実施しております。それから例年やっていることで言うと、ゼロ国や補正、当初ゼロ国も含めて、早期発注を実施しているところであり、早めに発注すればその段階で不調不落が出たとしても、その後参加しやすくなるように改良して新たに発注をするということも可能です。また、実験的に数件だけですが、手続期間を短くするという意味で、通常指名競争入札を実施します。できるだけ参加業者に負担がかからないような形の手続を展開するという趣旨もあり、そういったことを実施します。

以上

※この文章は、読みやすいよう、重複した質疑内容や言葉づかい、明かな言い直しなどを整理した上、作成しています。(文責:開発監理部広報室)

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