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十勝川中流部川づくり報告会(第5回) 議事概要

第5回 十勝川中流部川づくり報告会【議事録概要】

開催要旨

日時:平成26年8月30日(土曜日) 18:00~20:00
場所:とかち館 丹頂の間
出席者数:48名

議事要旨

議事内容 確認事項
課題・
その他
開会挨拶 十勝川中流部市民協働会議の事務局長より、
開催にあたっての挨拶
 
十勝川中流部市民
協働会議について
事務局長より、十勝川中流部川づくりワーク
ショップから十勝川中流部市民協働会議への
移行の経緯について、また、当会議が目指す
活動主旨・活動方針について説明
 
十勝川中流部の工
事について(川づく
り案の進捗状況)
河川管理者より、平成25-26年度の十勝川中
流部川づくりに関連した、以下の内容について
説明
1) 川づくり(案)の進捗状況
2) 今年度以降の動き
 
十勝川中流部市民
協働会議における
今年度の活動と現
当会議における今年度(4-8月)の活動報告と
現状について報告。また、土木学会北海道支
部より「地域活動賞」の受賞報告。
主な活動内容は、
1) 十勝大橋上流左岸において農高生徒との
協働
2) 工事の完成確認と進捗状況の確認(現地
立会)
3) 湿地形成箇所において農高生徒との調査
及び新たな
生物生息環境の設置作業
4) 帯工生徒(2-3年生)との現地視察・確認
 
帯広農業高等学校
からの報告
帯広農業高等学校の生徒(代表生徒3名)によ
る発表
発表テーマ:『十勝川中流部における草地復
元・湿地造成』について
 
今後の川づくりにつ
いて
 (1)十勝大橋上流
左岸
 (3)各高校との活
当会議事務局から以下の点について説明
1) 十勝大橋上流左岸:~河畔林保全と草地
復元
2) 途別川合流点上下流:~湿地環境保全と
草地復元
3) 各高校との活動:~当会議との協働連携
 
質疑応答・意見等 高校生との関わりについて、また、今まで築い
て来た自然
環境(草地・湿地)そして調査について、今後、
新たな施策
を考え、より良い川づくりの可能性について意
見等を頂く。
 
講評 本日の報告会において、当会議事務局員及び
帯広農業高
等学校に生徒による発表について、当会議顧
問の加賀谷室蘭工業大学副学長より講評を頂
 
閉会挨拶 河川管理者から今までの地域連携、そして今
後の川づくり・
地域協働活動に対して、行政としての協力関
係の維持を表明して頂き閉会
 

発表概要

○帯広農業高等学校生徒3名
発表者
発表
テーマ
発言者 要旨
帯広
農業
高等
学校
生徒
3名
十勝川中流
部における草
地復元・湿地
造成について
の中間報告
1) 湿地箇所においてH25年度の調査では、
フクドジョウやウグイの稚魚が確認されたが、
人工的に掘削した単調な湿地環境では生物
が棲みやすい環境とは言えないため生物種ご
との生態系を考慮したデザインを計画し、底生
動物稚魚・中型魚・大型魚・陸生生物に分類、
異なる水深に分けた湿地環境を考えました。
2) 水質浄化と生物育成の実験・調査として、
水質浄化を兼ね備えた魚礁型人口湿地の創
出を目指し、ゼオライトによる魚礁の設置をしま
した。設置後の水質調査では、施設周辺と湿
地環境の中央部では大きな変化は見られず、
湿地全体を浄化できる施設ではないこと、ま
た、効果を確認するためには長期間の定点観測データ
が必要であることが分かりました。
3) 生物調査では、施設の周りに網を仕掛け
2回の調査により生物の増加を確認することが
出来ました。
4) 平成26年度における活動は、湿地掘削・
陸地の造成について、十勝多自然ネット様の
協力のもと、掘削・陸地の造成を行い、水深は
2m以上の水深と陸地が出来ました。
5) 今年度の生物調査は、1か月毎実施し、
昨年と異なる魚類も確認できました。また、昨
年度の調査で主な魚種であったフクドジョウや
ウグイ類については、全長・体長平均で比較
すると大きくなっており、この湿地を棲家として
生物が成長していることを確認できました。ま
た、モノアラガイの卵とみられる物も確認してい
ます。
6) 多孔質のゼオライトは、凍結の影響により
砕けてしまい魚礁となる隙間がなくなってしま
うことが分かりました。しかし、魚が少ない分、
水生昆虫やモノアラガイの卵を産めつける環
境であることなど、結果として玉石との隙間の
違いが生物種ごとの棲み分けに繋がっている
ものと思います。
7) 草地復元と湿地づくりは、ヨシ棹の製作・
設置とヨシ茎根の移植を行いました。また湿地
箇所の大型魚エリアへの伐採木の投入、稚
魚・底生生物エリアへ玉石の魚礁を新たに設
置することが出来ました。
8) 今後の計画は、魚礁の増設としてゼオライ
トと玉石の投入設置を考えています。また11
月まで生物調査を継続し、生態系の変遷を記
録していきたいと考えています。以上で中間報
告を終わります。

○質疑応答
発言者 質問内容 説明者 要旨
当会議

事務
局員
湿地環境につ
いて今後の活
動提案
   この湿地箇所において、もう少しレ
ベルアップした調査を宿題として学
校側から頂いていますが、今現在の
施策として以下の様なことを考えて
います。
■現在の湿地面積4ヘクタールについて、格
子割りによる環境毎(生息環境毎)
の魚類全数調査を考えています。
調査は時期ごとや施設の追加投入
した前後などを経年的に行い、湿地
環境の変化に伴う効果や変化につ
いて調査することで高度な調査が期
待できると考えています。
準備等は当会議事務局で用意しま
すので、生徒さんの協働をお願いし
ます。

○参加者からの意見・感想等
発言者 意見・感想 説明者 要旨
帯工
教諭
今後の草地
復元について
 現在、学校としての課外授業のカ
リキュラムが混んでいる状況で、9月
に改めて本格的に途別川合流点の
草地復元について検討していきたい
と思っていますので、皆様のご協力
をお願いします。 
生物
専門家
湿地箇所にお
いて外来種侵
入の危惧につ
いて
 湿地環境の造成について、皆様の
報告や実際現地に行った感じから順
調に形になってきているものと感じて
います。
 その中でも危惧する箇所として、ウ
チダザリガニの侵入を考えてしまい
ます。
 十勝川中流部の相生中島地区は
ウチダザリガニの生息地であり、こ
の湿地に侵入すると石と石の隙間等
(フトン籠等)を好み生息し雑食を主
食としますので、生態系を壊す要因
にもなりますので、このような外来種
が侵入した時の対応策も今後考えて
いく必要があるものと考えています。
当会議
事務局
高校生の水
質浄化試験に
ついて
 先ほどの発表で、湿地面積に対す
る浄化施設の規模が小さすぎて然
程効果がなかった結果となりました
が、水質調査は今後も継続して調査
することを希望します。
 例えば、この湿地箇所は上流から
の湧水もありますので、旧帯広川は
流末(下流部)となり水質の変化を比
較し易くなると思いますので観測箇
所を変えるなど、継続及び定点観測
を行えば水質の変化を見ることが出
来るものと考えています。
当会議
事務局
湿地環境の
形成目標につ
いて
   湿地箇所の形成について、多種の
生物・魚類が生息することは望まし
いが、最終的にどのような生物の生
息が理想なのかを考えた環境づくり
も面白いものと考えています。

○講評

発言者 発表テーマ 発言者 要旨
顧問  講評  — 1) 川づくり(案)について(工事の
進捗)
一言で言うと順調に進んでいると感
じています。ワークショップで合意形
成された基本方針に沿って工事を進
めつつ、またPDCAサイクルの実施
も関係者を含め適宜に行うなど機能
していると感じています。それと官民
学の3つの輪がしっかりと連携し良
い関係を維持しているものと感じて
います。

2) 協働会議の活動について
協働会議としての活動について、非
常に大変だなと聞かせて頂きまし
た。力仕事も多く、外来種の駆除な
ども行わないと良い河川環境を維持
できないものと感じさせて頂きまし
た。

3) 高校生の発表について
毎回、立派な発表と感心させられま
す。今回は人口湿地の製作設置も
含めて生息環境の検証を進めるな
ど論文に値する内容でした。ゼオラ
イトの生息環境についても継続的に
調査・研究しているところあたりも先
輩からの引継ぎが成されているなど
あって嬉しく思います。また、水質調
査についても諦めず観測箇所を変
更するなど継続して欲しいものと思
います。

4) 今後の取り組みについて
草地環境の復元を在来草本に限っ
て進めることは大変だなと感じてい
ます。外来種の除去についても今後
の取り組みの蓄積により新たな方法
が確立されることを期待しています。
次世代の若い人たちがこの十勝川
をどのようにしたいのかを提案して
頂き新しいアイデアを出して頂きた
いと思います。

川に対する考え方も然ることながら、
人の繋がりの中で持続可能方法を
次の世代へ継承させていく上での人
づくりが大きなポイントとなると思い
ます。この十勝川中流部による活動
を通じて次の世代へ継いでいくよう
なシステムになることを楽しみにして
います。


○状況写真
  • 当会事務局員による司会進行

    当会事務局員による司会進行

  • 当会事務局長からの挨拶

    当会事務局長からの挨拶

  • 当会議の活動主旨説明

    当会議の活動主旨説明

  • 河川管理者からの工事説明

    河川管理者からの工事説明

  • 農業高校生徒からの発表

    農業高校生徒からの発表

  • 農業高校生徒からの発表

    農業高校生徒からの発表

  • 当会議から今後の活動予定報告

    当会議から今後の活動予定報告

  • 参加者からの発表

    参加者からの発表

  • 参加者からの発表

    参加者からの発表

  • 参加者からの発表

    参加者からの発表

  • 顧問からの講評

    顧問からの講評

  • 顧問からの講評

    顧問からの講評

  • 河川管理者からの閉会挨拶

    河川管理者からの閉会挨拶

  • 参加者からの他イベントの宣伝報告

    参加者からの他イベントの宣伝報告

  • 第5回報告会議の参加者

    第5回報告会議の参加者

  • 第5回報告会議の参加者

    第5回報告会議の参加者

リンク

お問合せ先

治水課

  • 住所:北海道帯広市西5条南8丁目
  • 電話番号:0155-24-4105

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