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十勝川中流部川づくりワークショップ(第5回)議事概要

十勝川中流部川づくりワークショップ(第5回)議事概要

日時: 平成23年2月4日(金曜日)18:00~20:15
場所: とかち館2階 孔雀の間
出席状況: ワークショップメンバー(全25名):17名が参加
      オブザーバー(全5名):5名が参加
      一般傍聴者:10名が参加

議事概要

1.事務局からの資料説明
・資料-2により、第4回ワークショップで出された意見を踏まえて作成した川づくり案について事務局から説明。
・資料-3により、今後の川づくりに必要な情報を得ることを目的とした試行地案について事務局から説明。
2.テーブル討論
・川づくり案及び試行地案について、A~Cの3テーブルに分かれてグループ討論を行った。
3.テーブル発表
・各テーブルでの討論の結果を代表者が発表。
4.全体討議
・A~Cグループの討論結果の発表を受けて、全体で討議を行った。
・平成23年度の試行地については、事務局からの提案で概ね了解が得られた。
・川づくり案については、特に音更川合流点付近、エコロジーパック周辺において様々な意見が出された。
5.第6回ワークショップへの確認
・次回ワークショップでは、今回の意見を踏まえて事務局で検討した結果を提示し全体で話し合っていく予定。
  • テーブル討論の状況 テーブル討論の状況
  • グループの発表状況 グループの発表状況
  • 全体討論の状況(泉教授) 全体討論の状況(泉教授)

【十勝川中流部川づくりワークショップ(第5回) 議事要旨】

1.テーブル発表
(Aグループの代表発表)

[川づくり案について]

・音更川合流点より上流については、左岸河畔林を伐採し草原として維持するよりも疎林管理をした方が良いのではないか。

・音更川合流点より下流については、左岸の樹木を保全し右岸側を平水位掘削する事務局提示の川づくり案で了解。

・相生中島より上流の試行地1の箇所については、湿性環境がどの程度維持できるのかという議論がありましたが、流下能力が確保されるということなので問題はない。

・相生中島より下流の試行地2の箇所については、ショウドウツバメの営巣地を保全し、左岸側を平水位で掘削するという事務局案で了解。

・十勝中央大橋下流右岸においてメン川を利用する案については、サケの採卵ふ化事業に影響するということなので、考えない方向で了解。

・[試行地について]
・試行地の3箇所については、河川形状の変化や再樹林化を防ぐ方法の検証が目的ということで、事務局からの提案どおりで良いと思う。

(Bグループの代表発表)

[試行地について]

・平成23年度の試行地の3箇所については、試験的に施工して、形状や植生の変化、生息する生物の変化についてモニタリングするということで、Bグループは事務局からの提案どおりで了解。

[川づくり案について]

・音更川合流点より上流については、左岸側の樹木を伐採する案に対し、帯広近郊では緑のある場所が川の周りだけで、その中でも森林のある場所が少ないので保全するべきであるという意見と、森林は大事だが、草原の方が減少しているので草原として管理するべきであるという2つの意見があった。

・音更川合流点より下流については、方向性は事務局案で概ね了解であるが、キツネの被害対策については、駆虫薬のペレットを播いて成功した例が倶知安町であり、樹林を切らずにキツネの被害を防ぐ方法はないかという意見もあった。

・十勝中央大橋より下流については、中州部分の樹木を伐採するとともに右岸高水敷を掘削して湿地化するという意見と、右岸の水際の樹木群を残して、その背後の高水敷を掘り下げて水がたまるような形で湿地にしてはどうかという2つの意見があった。

・十勝中央大橋より下流の河床部の掘削については、掘削の際に土砂が下流に流れて下流部に堆積したり、海に出て漁業者に影響を与えるのではないかという意見があった。

(Cグループの代表発表)

[試行地について]

・平成23年度の試行地については、事務局からの提案どおりで概ね問題ない。

・その中で、相生中島より上流については右岸の樹林を50m幅で保全するとの案であるが、50mが妥当かどうか検討の余地があるのではないか。

[川づくり案について]

・音更川合流点より下流については、左岸の樹林ではキツネが巣を作っており、住宅地にも頻繁に出没するほか、公園やサイクリングロードにも糞が見られ、エキノコックスのこともあって地域としては対策の要望が強い。そのため、高水敷の樹林の疎林化を行うよりも、一段低い川側の樹林を疎林化した方が良いのではないか。

・十勝川温泉より下流の左岸には、温泉排水が流れ出している所があり、外来種ではあるがアメリカザリガニやテラピア、ミドリガメ等が生息している。この温泉水を利用して冬も凍らない湿地をつくることによって、色々な生態系ができるほか、通年学習の場になるのではないだろうかという意見があった。
2.全体討議
各グループからの意見の概要を事務局から説明した。

[試行地について]

・平成23年度の試行地の3箇所については、モニタリングを行うということで、事務局からの提案で概ね了解を頂いた。

[川づくり案について]

・音更川合流点より上流については、A班は疎林化してはどうかとの意見、B班は伐採して草原にした方がよいとの意見と樹林のまま保全した方がよいとの両方の意見があった。C班は特に意見がなかった。

・音更川合流点より下流については、A班、B班は事務局から提案した案で概ね了解。C班からは左岸の高水敷より一段低いところの樹林を疎林化する。それによって、右岸側(帯広市側)の掘削を減らす案もあるのではないかとの意見が出された。

・音更川合流点より下流については、A班、B班は事務局から提案した案で概ね了解。C班からは左岸の高水敷より一段低いところの樹林を疎林化する。それによって、右岸側(帯広市側)の掘削を減らす案もあるのではないかとの意見が出された。

・相生中島の上流については、C班からは右岸側の50mの保全幅を減らすことで、左岸の掘削幅を減らす案も検討してはどうかという意見が出された。

・エコロジーパーク周辺については、A班は事務局提案で概ね了解。C班は特に意見がなかった。B班からは右岸側の水際の樹林を残し、その背後地を掘削して湿地環境をつくることもできるのではないかという意見が出された。

・エコロジーパーク下流の樹林を疎林化して洪水時にはエコロジーパーク内にも流す案については、C班は概ねこの案でよいのではないか、A班、B班はここまでの議論に至らなかった。

全体討議では、以下のような意見等が出された。

(メンバー)

・相生中島より上流右岸の樹林の保全幅については、例えば幅を20mに縮小した場合に対岸の掘削をどの程度減らせるのかという事をいくつか提示してもらって、その中で何mにしたら一番良いのかを決めてはどうか。

(事務局)

・試行地は一部分で行う予定であるが、最終的な保全幅を減らした場合の検討は事務局で行う。

(メンバー)

・音更川合流点より下流の左岸高水敷の樹林について、もう少し疎林化できないかという話があったが、川側の樹林を残して堤防近くの樹林を伐採するとそこに流れが集まり堤防自体が侵食などの影響を受ける可能性がある。河川工学の観点からは、川に近い方の樹木を伐採し、堤防付近の樹木を残す方が効果的・合理的である。

(メンバー)

・樹林の密や疎、樹林と草地というような両方の意見がでているので、このあたりの解答を得るために、対照地のようなものをどこかに設けて比較するようなことが必要ではないか。

(メンバー)

・樹林、草地、裸地のバランスを取る必要があると思う。個人的には河畔林は残したいと考えているが、流下能力の阻害やキツネ・不法投棄などを考えると、樹林を残す中で、間引きし疎林化することは良いことだと思う。

・十勝中央大橋下流左岸の高水敷には、日本一の湿地をつくってほしい。

(オブザーバー)

・洪水時の流れを確保するためエコロジーパーク下流の樹林を疎林化する案については、この区域は生態系の保護区域となっており、なるべくならこのままにしてほしいが、治水上流下能力を確保する上で必要であればやむを得ないと考えている。ただし、現在はタンチョウの餌場となっているほか、エコロジーパークを造成するに当たってもワークショップを開催している経緯があるので、疎林化に当たっては携わってきた方の意見も聞いてほしい。
3.座長総括
・事務局から提案された3箇所の試行地については、概ね了承して頂いたと思う。
ただし、相生中島より上流については、樹林の保全幅を50mにするのか、もう少し狭くした方が良いのか検討する必要があると思う。

・川づくり案については、特に音更川合流点周辺、エコロジーパーク周辺などについて意見が出てきているので、それらを踏まえて引き続き議論していきたい。

・次回ワークショップでは、本日の議論を踏まえてもう少し細かい部分の議論をしていくが、特に音更川合流点付近、エコロジーパーク周辺、試行地については、事務局から再度検討した結果を示してもらい、議論を進めていきたい。

以上
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お問合せ先

治水課

  • 住所:北海道帯広市西5条南8丁目
  • 電話番号:0155-24-4105

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