十勝川中流部川づくりワークショップ(第4回)議事概要
十勝川中流部川づくりワークショップ(第4回)議事概要
日時 : 平成22年12月17日(金曜日)18:30~20:30
場所 : とかち館2階 鳳凰の間
出席状況 : ワークショップメンバー(全25名):17名が参加
オブザーバー(全5名):4名が参加
一般傍聴者:8名が参加
一般傍聴者:8名が参加
議事概要
- テーブル討論
前回ワークショップで抽出された各要素を整理した資料を基に、中流部の川づくりについて、A~Cの3テーブルに分かれてグループ討論を行った。
- テーブル発表
各テーブルでの討論の結果を代表者が発表。
- 第5回ワークショップへの確認
次回ワーク ショップでは、今回出された意見などを踏まえて、事務局から案を提示し、それに基づいて全体で話し合っていく予定
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テーブル討論の状況
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Aグループの発表状況
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Bグループの発表状況
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Cグループの発表状況
【十勝川中流部川づくりワークショップ(第4回) 議事要旨】
1.テーブル発表
(Aグループの代表発表)
Aグループでは次のような意見が出された。
(Bグループの代表発表)
Bグループでは次のような意見が出された。
(Cグループの代表発表)
Cグループでは次のような意見が出された。
Aグループでは次のような意見が出された。
- 鈴蘭大橋の右岸側は、鳥のコロニーが集まるところがあるため、草地として残してほしい。
- 音更川の合流点は、花火大会等もあり伐採したら良いとの意見と保全した方がよいとの両方の意見が出された
- 音更川合流点下流は、左岸側に大きな樹木があると思われるので右岸側を掘削した方がよいのではないか。
- 相生中島より上流にある流れが分かれたところは保全するほか、その下流左岸の河畔林を残し右岸側を掘削した方がよいのではないか。
- 相生中島より下流右岸のショウドウツバメのコロニーは保全してほしい。
- 全体を通して、砂州を掘削しない方がよいとの意見はなく、逆に掘削予定のない砂州も可能であれば掘削した方がよいのではないか。
- 十勝川温泉付近については、白鳥護岸の補修のほか、メン川合流点に湿地やワンドなどの湿地環境が良いのではないか。
- 左岸側のエコロジーパーク上流の地点や右岸側の途別川合流点付近も湿地ができるのではないか。
- 昔の流れを見ると、エコロジーパーク内の掘削も検討してはどうか。
- 掘削の仕方については、場所によって傾斜を付けたり、平水位より高い砂州を残すなどの工夫があってもよいのではないか。
- 右岸側に密度の濃い林が少ないので、残していく場所を作った方がよい。
(Bグループの代表発表)
Bグループでは次のような意見が出された。
- 相生中島より上流では、中州を残しつつ高水敷を掘削していくのがよい。
- 鈴蘭大橋下流左岸のスペースでは新たな湧水を期待してワンドをつくってはどうか。
- 音更川合流点下流では、両岸の高水敷を掘削して、川の自由度を高める案がよいのではないか。
- 右岸側の旧帯広川合流点付近にワンドをつくってはどうか。
- 相生中島より下流の区間では、十勝川の20年後、30年後を見据えて、観光的な要素、人が集まりやすい環境を目指しつつ、多様な生物が生息できるよう両岸に湿地をつくってはどうか。
(Cグループの代表発表)
Cグループでは次のような意見が出された。
- エコロジーパーク付近では、現在侵食を受けているので、中州を撤去して川が流れやすいようにしてはどうか。その際、川幅を広げすぎると流路が乱れるとの指摘や鳥類への影響のない掘削を考えるべき、温泉排水が流れ込んでいる所では特異な生態系ができつつあるので、それを利用してはどうかという意見があった。
- メン川では湧水が流れているところがあるので、湿地帯となるような掘削を行い、サケの産卵環境などもつくってはどうか。
- ただし、全体として湿地帯については、なるべく川が維持できるような掘削を目指すとともに、湿地帯が小さくなった場合にも、人為的に維持するのではなく、川の法則と捉えて自然に任すのがよいのではないか。
- 大胆な意見として、エコロジーパークの中を通す案や掘削するなどの案なども出された。
- 白鳥護岸箇所は、人が近づけない危険な状況のため改修が必要であるが、鳥インフルエンザの問題もあり、対策なども含めて今後考えていく必要があるのではないか。そのほか、杭出しや桟橋形式がよいというアイディアも出された。
- 貝化石やカワセミ、ショウドウツバメの棲む場所は保全する。
- 音更川合流点付近は住宅地となっているので安全性を心配する意見があった。
- 護岸を剥がして掘削した箇所には護岸を張ったほうがよいという意見があった。
- 河畔林については、樹木が高くなりすぎており伐採して景観を良くしてほしいという意見がある一方で、景観のためだけに木を切るべきでないとの意見もあり、緊急性なども含めて地域の方々と議論しながら考えていくことが必要。
- その他、キツネが棲みついているので中水敷のヤナギを伐採してほしい。花火の観覧のため伐採してほしいという意見がある一方で、それを避けて見るべきなどの意見が出された。
- 右岸のグラウンドは使用が少なくなってきているので、少しは川に戻してもよいのではないか。
- 都市部を流れる川には、人が川に近づいて親しめる施設が必要ではないか。特に昔渡船場のあった箇所が利用しやすいのではないか。
2.座長総括
- 上流側については、人間が住む場所と自然との共存が必要ということで、特に治水機能をある程度のレベルに上げることは必要でやむを得ないとの意見がある中で、河畔林については伐採すべきと維持すべきの2つの意見に分かれていたと思う。
- 下流側では、観光や親水のほか、湿地の復元、できるだけ昔の十勝川をイメージして考えていくなどの意見が出されていたと思う。
- 次回のワークショップでは、今回出された意見などを踏まえて、事務局から案を提示して頂き、それに基づいて全体で話し合っていくこととしたい。
以上