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第5回協議会 議事要旨

第5回(平成16年11月18日)

  • 釧路湿原自然再生協議会

第5回協議会 議事要旨

収支報告について

 事務局より平成15 年度の収支について報告があり、了承された。

小委員会開催報告について

 事務局より全体構想作成に関する検討経緯、全体構想(案)について説明が行われた後、全体で全体構想(案)の記載内容について討議が行われた。

-第1章について-
(委員)
一次産業を仕分けして、漁業、林業、酪農と表現されているが、酪農は農業と表現した方がよいのではないか。
 “農地化が困難で水はけが悪いために利用できなくなった”という表現を、“開発後水はけが悪化したために農地利用が困難になった”とした方がよい。

(会長)
漁業は水産業と表現した方がよい。
第1章の最後には年表を付けるものとする。

-第2章について-
(委員)
「希少な自然環境を残すために必要な場所」が「地域産業との両立の原則」にあてはまるというのがピンと来ない(どういう地域を想定しているのか)。

(委員)
例えばタンチョウなどが生息している場所、湿原に流れ込む湧水のあるところ等を想定している。地域産業が持続することを前提に、自然環境に重要な場所、産業が出来ない場所をそれぞれ配慮しながら考えようという意味。

(会長)
例えば、“希少な自然環境を残すために、特に重要なポイント“としたら分かりやすくなるのではないか。

(委員)
流域の定義が曖昧なところがある。「自然が自立的に・・・」とあるが、自立という表現はこの場合よく使われるのか。

(委員)
流域の定義は整理する。「自立」については、自然が自らの形として回復できるような状態を目指すということで使われているが、表現については検討する。

-第3章について-
(会長)
“集水域”と“流域”の言葉の使い方はどう整理したのか。

(委員)
“集水域”と“流域“は、専門的には全く同じで、流域という表現が多く使われている。

-第4章について-
(委員)
1980年にこだわる必要はないが、現在の湿原面積を維持するという前向きな表現で数値目標を上げた方が評価しやすいと思う。

(委員)
確実な数字を掲げるだけのデータがなく、数値目標を示すのは非常に難しい。そこで、1980年代当時の湿原環境を取り戻すことを目標にしようと。どの分野で具体的な数値を出せるのか検討しながら次のステップに進むという議論を行った。

(委員)
ネットロスゼロの考えで、減っていくのはやむを得ないとしても、他の再生部分も含めて釧路湿原全体の面積を減らさないようにするという宣言が一番積極的な感じがする。

(委員)
協議会資料16ページの湿原生態系を維持する循環の再生の項目に、なぜ、農地や集落を循環の大きなファクターとして取り入れていないのだろうか。
土砂流入、汚濁物質の流出は、この項目になじまないような気がするが、水循環のなかで付随して流出する土砂というような整理の仕方をするとこの部分でもよいと思う。

(委員)
土砂も物質循環の1つとして捉えていると思う。確かに循環は、基に戻るという議論で、水をベースにした1つの流れである。土地利用も含めた形で川、あるいは湿原に対してインパクトを与えているのを正常化したいという願いである。

-第5章「施策1」について-

(会長)
ウチダザリガニを記述しているところに、1930年、食用、飼料用と書いてあるが、何の飼料にしたのか分かるのか。また、飼料という言葉はなじまないと思う。
餌なら餌と書いた方がよい。

-第5章「施策2」について-
(委員)
自然再生事業が1980年当時のものを目標にして、素直に昔の良好な環境を有していた時代の曲がっていた長い川の距離が維持されているかどうかというのが基本になればよいと思った。

(事務局)
例えばショートカットしているような河川の河岸に注目したときに、良好な環境ということが色々表現できると思う。具体的に釧路川で良好な環境を有している区間がどこなのかを検討しながら考えていきたいということで、この表現になっている。

(委員)
維持と言う表現は間違っている。良好な環境は、屈曲度だけでは表現できないと思う。良好な環境を有している河川の総距離が維持もしくは増加しているのかどうか
ということである。保護と再生の両方を含むとするならば、維持と増加という形の言葉になるような気がする。

(会長)
「良好な環境を有している河川の総距離」で切って表現しておけばよい。「維持されているか」というのではなくて、「距離」で表しておけばよいと思う。

(委員)
「屈曲率」の図が難解である。この図だけでは、どうなっているのかが見えにくいと思う。工夫しなければいけないという感じがした。

-第5章「施策3」について-

(委員)
輸入種という言葉が使われているが、一般的には外来種というような表現が使われているのではないのか。
木材生産林においては、人工林の維持管理が荒廃していくことが懸念と書かれているが、意味合いがよく分からない。また、人工林の維持管理が荒廃という表現もど
うなのか。

(委員)
輸入種や、外来種という言葉を使う必要があるのか。事実カラマツがこの地域の主要な樹種であると思うので、例えば、単一樹種の一斉造林などの表現でよいのではないのか。

-第5章「施策4」について-
(委員)
図中で蒸散と蒸発に完全に分けて表現しているが、森林は蒸発散的なものであり、書き直したほうが正確である。

(委員)
流域の水収支を把握するという場合の「流域」は、どの範囲を指しているのか。また、基準地点はどこか。

(事務局)
基準地点については、例えば、濁度や水質関係を測っている地点のことを言っている。

(委員)
河川基準について補足説明が必要である。

(委員)
流域の水収支の把握については、流域全体の水収支、水循環を考えなければならないので釧路川流域全体である。

(委員)
水循環小委員会の中では、水収支の評価を窒素、リンですることにしていたと思う。ここでは、水質の経年変化をBODの表で示しているが、評価する物質の表にすべき
ではないか。

-第5章「施策5」について-
(委員)
発生源や水質源という源をあたかも違うように書いているが、訂正したい。用語についてはあとで整理したい。

-第5章「施策6」について-

(会長)
施策6 については、提示されている内容でまとめていく。

-第6章について-
(委員)
役割分担表は何のために作っているのか困惑した。横並びに国交省、環境省、土地所有者があり、同じように黒マル、バツを付けることで役割分担を上手く協調の方向に持っていけるのか。この表の今後の使い方が不明確だと思う。

(委員)
今後取り組む役割分担について、どのように行っていくのかというための情報収集の意味で皆さんの意見を集めさせていただいている。この枠組みで走るという意味ではなく、情報を収集するための手段としてお願いしている。

(委員)
自然再生協議会は協議を行う場と思っていたが、今後は自然再生事業実施に協議会の委員も参加する場に変わるということなのか。

(事務局)
自然再生事業を実施しなくても、事業を実施する機関、あるいは団体に協力するという形で参加を呼びかけているので、そのように理解をしていただければと思う。

(会長)
協議だけに参加しても構わないわけで、例えばワーキンググループで議論を重ねてくださるという方もいるし、実際に様々な事業にもう一歩踏み込んで参加してくださる方もおられるというように考えていただいてよい。
役割分担表で縛りつけるというような意味合いではない。どのような形で参加していただける方があるかということをできるだけ読み取りたい。あるいは、どのよう
に偏るだろうかということを見たいということである。

(委員)
農業と治水の分野をある程度分けて書いてもらう方が分かりやすいと思う。

(会長)
全体構想にキャッチコピーのような副題を付けて、それをパブリックコメントにかけさせていただく。

全体構想に関するパブリックコメントの実施について

 事務局より全体構想に関するパブリックコメント実施方針(案)について説明が行われた。

平成16年度釧路湿原自然再生協議会の運営について

 事務局より公募結果の報告の後、会長等の選任が行われ、会長には辻井達一委員(財団法人北海道環境財団理事長)、会長代理には中村太士委員(北海道大学大学院農学科教授)が推薦され了承された。

(会長)
第2期のワーキンググループメンバーについて、第1期のワーキンググループメンバーの方が全員、第2期にも参加してくださっているので、そのまま継続していただいて進めさせていただきたいと思う。
本日欠席の方、あるいは既に退席された方も含めて、再度連絡してワーキンググループに加わっていただける方がいれば、メンバーに加えるということにしたい。

その他

 事務局より、今後の予定、小委員会の所属訂正の申し出について説明が行われた。

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