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第1回協議会 挨拶

第1回(平成15年11月15日)

  • 釧路湿原自然再生協議会

第1回協議会 挨拶

小池百合子環境大臣

小池百合子環境大臣
環境大臣の小池でございます。「釧路湿原自然再生協議会」の設立に当たり、一言、ご挨拶申し上げます。

私は、環境大臣を拝命して、最初の視察先として、日本の中でも特に優れた自然環境を有するこの道東地域にお邪魔させていただきました。そして、記念すべき本協議会の設立の場で、皆様方にこうしてご挨拶をする機会を得られたことを大変嬉しく感じております。本日午前中に私も釧路湿原を視察させていただき、湿原の広大さと懐の深さを実感した次第です。同時に、近年、湿原の消失や劣化が急速に進行しているという釧路湿原の実態は、憂慮すべきものと受け止めています。

こうした中で、湿原の劣化を食い止めるだけでなく、積極的に再生していこうという取組が、地元の方々や関係機関、専門家などの連携により進められていることを大変心強く感じております。関係するすべての皆様方に心から敬意を表したいと思います。

昨年12月に成立した「自然再生推進法」の議論の過程では、釧路湿原の取組が先進的モデルとして取り上げられました。その釧路において、この法律に基づく協議会が本格的に設立されるということは、まさに意義深いことであります。

本日の自然再生協議会の設立は、釧路湿原における自然再生の新たな第一歩であり、その活動は、全国の自然再生事業の試金石となります。環境省も、引き続き、農林水産省、国土交通省とも十分連携し本協議会の取組を支えるとともに、地元の東北海道地区自然保護事務所を中心に自らも自然再生事業を着実に推進してまいる所存です。私としては、今後、この協議会の場で素晴らしい全体構想をまとめていただき、その構想の下で釧路湿原の自然再生がさらに進展する事を願って止みません。釧路地域の皆様によるボトム・アップの自然再生が日本各地における取組のリーディング・ケースとなるよう期待しています。

伊東良孝釧路市長

伊東良孝釧路市長
釧路湿原とともに暮す地域を代表して、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。本日ここに、小池環境大臣をお迎えして、第1回釧路湿原自然再生協議会が開催されますことをお慶び申し上げます。我が国最大の湿原でございますこの釧路湿原は、ただいまお話にもございましたように、ラムサール条約登録湿地。そしてまた、全国28番目の最後の国立公園として、大変に世界的にも貴重な財産でありますこの湿原。そしてまた、地域の誇りとなっておりますこの釧路湿原でございます。私どもは、洪水の調整あるいは安全な暮しをさせていただいていると同時に、農林水産業や観光の振興など、様々な分野において、この釧路湿原から計り知れぬ恩恵を受けていると、感じているところでございます。

近年、流域の経済活動の拡大に伴いまして、湿原の面積が減少している。あるいはまた、その植生にも変化が見られるようになってまいりました。

このため、国土交通省、環境省をはじめ、関係者の皆様方のご努力によりまして、全国に先駆けての自然再生事業が展開されておりますことは、皆様のこれまでのご支援の賜物と、深く感謝を申し上げると同時に、事業の推進にあたっていただいております関係者の皆様にも、心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。

本年 6月22日、当会場で行われました「釧路湿原自然再生大会」におきまして、私は、地域の代表として大会宣言をさせていただきました。その中で、自然再生推進法に基づく協議会の早期立ち上げを宣言いたしましたが、本日、このように釧路湿原自然再生協議会が設立される運びとなりましたことは、誠に喜びに耐えません。

当協議会における活発なご議論を期待させていただきますとともに、関係者の皆様の連携が、これまで以上に深められ、地域の総意による自然再生事業が更に進展されますことをご期待を申し上げる次第でございます。

「会長就任挨拶」辻井達一

「会長就任挨拶」辻井達一
釧路湿原というのは、日本最大の湿原ですが、面積的に大きいというだけでなくて、種のいわゆる多様性の点でも、それから、湿原の形成とか、あるいは群落の遷移の上からでも、非常に特徴的なものを持っているところです。このことは国際的にも知られていまして、日本で最初のラムサール登録湿地にもなったのは、そういったことも大きな理由になっています。

国立公園、それから、今申しましたラムサール条約登録湿地、それから、もっと古くは、いわゆる特別天然記念物のタンチョウの生息地としても指定を受けていましたけれども、一方では、様々な変化が生じている。これは低地であるということと、比較的、恐らく私の知っている限りでは、湿原でこれくらい周辺に人口の集積しているところというのは、珍しいのではないかと思います。そういった意味合いを含めまして、様々な影響を受けざるを得ないという点でも、これまた、世界でもユニークなところだと言ってもいいのではないかと思います。

これから、できるだけ私たちにとって重要な意味を持つ湿原の保全の賢明な活用ということが進められるように期待したいと思います。このことについて、本協議会が皆様からの積極的なご意見をいただく場になれば良いと考えます。

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