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観光 体験 室蘭~夜間撮影の魅力~ 室蘭八景・・夜景撮影と月光撮影

室蘭~夜間撮影の魅力~ 室蘭八景・・夜景撮影と月光撮影

  • 室蘭~夜間撮影の魅力~室蘭八景・・夜景撮影と月光撮影
 ※これは平成26年(2014年)5月掲載の情報です。
 昨年、新たな室蘭観光の一つとして室蘭夜景見学バスが運行され、今年も4月26日から運行されています。室蘭の魅力として、白鳥大橋や工場夜景が大きく脚光を浴びているのは喜ばしいことです。また、人工の灯りの夜景とは違う自然の月光で撮影できる場所が室蘭には以外と多いことを皆さんご存じでしたか?。
 実際に撮影するのはなかなか難しく、納得のいく写真を撮るには、高価で大きな一眼レフカメラや重い三脚など重装備になりがちです。しかし、最近は軽量のデジタルカメラやスマートホンのカメラの性能も向上していますので、あまり重装備でなくても、夜景や月光撮影が可能になってきています。ただし三脚は必要です。(カメラが重くないので軽い物で十分です)

 さて、私が持っているのは普通のデジタルカメラです。
  • 三脚の写真1
  • 三脚の写真2
 夜間撮影をするときは右の写真のように三脚に固定して持ち歩いてます。カメラの基本性能は、有効画素数1410万画素、ISO感度80~1600、露出(シャッタースピード)最大15秒、光学12倍ズームなど。約2年前のモデルです。今はこれより性能が良い製品が多く販売されています。
 腕はまだまだ未熟ですが、このデジカメで撮影した写真をご紹介しながら、夜間撮影の魅力を伝えたいと思います。

その1 夜景撮影

 室蘭の夜景は測量山、祝津公園展望台からの白鳥大橋と工場夜景を入れて撮影するのが一般的かと思いますが、私が最も好んで撮影に選ぶ場所は”鍋島歩道”。ここからの白鳥大橋と工場夜景が最も立体的なアングルで美しいと思います。
白鳥大橋の夜景写真

 「鍋島歩道からの白鳥大橋と工場夜景」
  (遠くに羊蹄山を臨む)

  撮影日時 2013/11/24 16:46
  ISO感度  ISO-400
  絞り    f5.0
  露出時間 1.0秒
 ただしこの場所の3つの難点は、山道を登らなければならないこと、撮影場所に草や木が生い茂りアングルが限定されてしまうこと、夏場は虫に刺されながらの撮影になりますので覚悟が必要なことです。なので撮影時期は草や木の葉が少ない春先5月始めまで、または晩秋~初冬が良いでしょう。
 さらに空気が澄んでいて、大気中の水蒸気が少ないことが撮影に影響します。気象庁のホームページに掲載されている日本上空の衛星画像の映像は、赤外線、可視、水蒸気の3つの映像を見ることができます。上空に雲が無くても水蒸気が多い場合があり、その時は遠方まで写りません。ですから良い条件のチャンスを逃さずに撮影に行きましょう。
 夜間撮影には三脚が必須アイテムです。理由はカメラを固定しないと露出時間を長くできないからです。今はISO感度が最大6400位で露出時間が短くても良いデジタルカメラがありますが、ISO感度をあまり大きくすると画像が粗くなる場合があります。
 私のカメラはISO感度は800が限界で、1600にすると粗い画像になってしまいます。あとはレンズの絞り、ピント(距離)、露出の3つの要素を調整しながら何枚か撮影してみるのが大切です。また、デジタルカメラのオートフォーカス機能は赤外線を使っていることが多く、一定の距離までしか届きませんし、ある程度光がなければ、対象物にピントを合わせることができませんので夜間撮影には向きません。対象が遠い場合はマニュアルモードの(∞)を使ってみましょう。
「崎守埠頭からJX室蘭製造所と十六夜月」の写真

 「崎守埠頭からJX室蘭製造所と十六夜月」

  撮影日時 2014/01/17 19:05
  ISO感度  ISO-80
  絞り    f7.1
  露出時間 3.2秒
 上の写真はJX室蘭製造所の灯りと月を合わせて撮影してみました。
風があって、さざ波が立っていたので、海に反射した光は乱反射していますが、風が無く条件が良ければ、光が海に鏡のように映るかもしれません。
「測量山からの中央町(室蘭駅)方面」の写真
 「測量山からの中央町(室蘭駅)方面」

  撮影日時 2013/12/14 21:20
  ISO感度  ISO-200
  絞り    f5.0
  露出時間 2.0秒
 上の写真は測量山から中央町方面をズーム撮影したものです。

(※天候の効果)
 本来、遠方の夜景を撮影するには天気が良く空気が澄んでいるほうが良いのですが、近くに照明があって雪などが降っている時に、思わぬ写真を撮影できることがあります。下の写真は測量山のライトアップを唐松平公園から撮影したものです。ほぼ吹雪に近い状態でしたが、空中の雪が光を反射して意外な効果を出しています。
「唐松平公園からの測量山ライトアップ」の写真
 「唐松平公園からの測量山ライトアップ」

  撮影日時 2013/12/14 20:54
  ISO感度  ISO-200
  絞り    f4.5
  露出時間 3.2秒

その2 月光写真

 月光写真は文字どおり月の光を利用して撮影するものです。特に満月やその前後の光は強く、絞りを開けて10秒以上の露出時間があれば、かなり多くの被写体を写すことが可能です。
「夜の銀屏風」の写真
 「夜の銀屏風」

  撮影日時 2014/01/18 0:56
  ISO感度  ISO-800
  絞り    f3.4
  露出時間 15.0秒
 室蘭市街地から測量山を挟み反対側の海岸線には、断崖絶壁・奇岩を含む室蘭八景を観ることができます。市街地とは違い人工の照明の影響を受けない場所が多いので、月の光で撮影することができます。上の写真は月明かりに照らされた銀屏風です。
「夜のハルカラモイ」の写真
 「夜のハルカラモイ」

  撮影日時 2014/01/18 0:40
  ISO感度  ISO-800
  絞り    f3.4
  露出時間 13.0秒
 上の写真は夜のハルカラモイです。月明かりだけで撮ることができればよいのですが、写真の緑色の部分は、道路にある白色街路灯の光が当たっている箇所です。このように人工の光は月光撮影に大きく影響します。

「時化のローソク岩)」の写真
 「時化のローソク岩)」

  撮影日時 2014/01/16 20:36
  ISO感度  ISO-800
  絞り    f5.0
  露出時間 15.0秒
「波穏やかなローソク岩」の写真
 「波穏やかなローソク岩」

  撮影日時 2014/01/18 0:11
  ISO感度  ISO-800
  絞り    f4.0
  露出時間 15.0秒

  • 「ボンズ山(通称)とプレアデス星団」の写真
 「ボンズ山(通称)とプレアデス星団」

  撮影日時 2014/01/17 23:55
  ISO感度  ISO-400
  絞り    f3.4
  露出時間 15.0秒
 上の4枚の写真はローソク岩が見える場所での撮影です。ローソク岩を撮影した1月16日は、風が強く海は荒れていて薄い雲が空を流れ、月は見え隠れしていました。条件が悪いなと思いましたが、斜面に積もった雪と薄い雲、そして月明かりが海の波に乱反射する効果で、岩と波が神秘的に浮き上がった写真が撮れました。

 もう一枚のローソク岩は翌日の天気が良い日に撮ったものです。月の光は十分にありましたが、その分、光の陰影がはっきりしてしまい、どちらかというと迫力の無いものになってしまいました。そのかわりローソク岩の展望台近くのボンズ山(通称)と夜空を撮影した写真には夜空にプレアデス星団が写り込んでいました。このように自然の条件で写真は大きく変化します。

下の5枚はいずれも天気の良い同じ日に撮影したものです。空が澄んでいるので、陰影がはっきりしています。
「マスイチ浜展望台の階段」の写真
 「マスイチ浜展望台の階段」

  撮影日時 2014/01/17 23:42
  ISO感度  ISO-400
  絞り    f3.4
  露出時間 15.0秒
「マスイチ浜展望台からの追直漁港」の写真
 「マスイチ浜展望台からの追直漁港」

  撮影日時 2014/01/17 23:00
  ISO感度  ISO-800
  絞り    f3.5
  露出時間 15.0秒
「夜の追直人工島」の写真
 「夜の追直人工島」

  撮影日時 2014/01/17 23:28
  ISO感度  ISO-400
  絞り    f4.5
  露出時間 15.0秒
「夜のマスイチ浜」の写真
 「夜のマスイチ浜」

  撮影日時 2014/01/17 23:22
  ISO感度  ISO-400
  絞り    f3.4
  露出時間 15.0秒
「マスイチ浜側からのローソク岩と岩壁」の写真
「マスイチ浜側からのローソク岩と岩壁」

  撮影日時 2014/01/17 23:55
  ISO感度  ISO-400
  絞り    f3.4
  露出時間 15.0秒

 同じ場所からの撮影でも、月の条件によって全く違う風景が写る場合があります。
下の写真は同じマスイチ浜展望台からの撮影ですが、月は半月に近く、空の低い位置にあり、光が海に反射しています。
「半月とマスイチの海の光」の写真
 「半月とマスイチの海の光」

  撮影日時 2013/12/25 01:12
  ISO感度  ISO-400
  絞り    f3.4
  露出時間 15.0秒
月の出など、水平線近くの月の色はオレンジに近い色で海に反射します。
「トッカリショ浜からの月の出」の写真
 「トッカリショ浜からの月の出」

  撮影日時 2014/01/17 18:07
  ISO感度  ISO-400
  絞り    f4.5
  露出時間 13.0秒
 室蘭八景のいくつか場所の月光撮影をご紹介しましたが、撮影では風に注意しなければなりません。露出時間が長くなりますので、強風により露出の途中でカメラがずれて、ブレた写真になってしまうことがあります。写真の出来上がりをその場で小さな液晶画面で確認しても、わずかなブレは確認が困難です。家に帰りパソコンの大きな画面で見てブレに気づき後悔することがあります。
ですから、何枚か同じアングルでの撮影をしておくことをお勧めします。あと周囲が暗いので、足下にはくれぐれも注意し、転落などしないようにしましょう。

その3 月光番外編

 様々な夜間撮影の中で、偶然に撮れたお気に入りの月の写真が下の2枚です。
「森の上の月」の写真
 「森の上の月」

  撮影日時 2014/01/16 19:43
  ISO感度  ISO-800
  絞り    f5.6
  露出時間 1/3秒
「木立の中から覗く月」の写真
 「木立の中から覗く月」

  撮影日時 2014/01/16 20:18
  ISO感度  ISO-80
  絞り    f7.1
  露出時間 1/4秒

 以上で紹介した写真のとおり、夜景撮影や月光撮影も、夜間での撮影は人間の目とは違い、「カメラの目」の特徴が大きく出てきます。時間や天候、撮影場所などのその時の条件によって、出来上がった写真は異なり、同じものは二度と撮れないと思います。
 また、撮影してみて思ったことは、室蘭は起伏に富んだ地形であり、湾を囲んで工場や住宅街があり、その他に秘境絶景が存在する多様な街だと感じました。これから違う目線で探せば、まだまだ何かが出てくる、そして意外な写真が撮影できる予感がしています。

 それでは、皆さんも自分のカメラを持って、夜の撮影に出かけてみてください。 



                               BY T・O


お問合せ先

地域連携課

  • 住所:室蘭市入江町1番地14
  • 電話番号:0143-25-7053

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