海岸保全施設の整備
海岸保全施設の整備
胆振海岸の防護機能が充実されます
より安全で安心できる地域基盤の形成を目的として、海岸侵食被害、越波による被害を防ぐ取り組みを進めています。胆振海岸の防護は、海岸背後地域の安全だけでなく、北海道経済を支える重要な交通アクセスを確保する上で、なくてはならないものです。
直轄胆振海岸の主な海岸保全施設には、人工リーフ、緩傾斜護岸、養浜の3つがあり、現在も整備が進められています。
直轄胆振海岸の主な海岸保全施設には、人工リーフ、緩傾斜護岸、養浜の3つがあり、現在も整備が進められています。
人工リーフ 苫小牧工区、白老工区
平成2年度より工事着手している人工リーフは、海岸へ来襲する荒天時の波浪の勢いを沖側で弱め、波の影響による海岸侵食や越波を低減させ、施設周辺の海浜の安定化を図ることが役割です。
また人工リーフには防護の他にも副次的な効果があります。
例えば、穏やかな海浜流が形成されることにより、水産生物にとって住み良い環境が創出されています。
近年の調査結果によると、コンブの繁茂や魚介類が集まってきているのが確認されています。
また人工リーフには防護の他にも副次的な効果があります。
例えば、穏やかな海浜流が形成されることにより、水産生物にとって住み良い環境が創出されています。
近年の調査結果によると、コンブの繁茂や魚介類が集まってきているのが確認されています。
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▲苫小牧工区の人工リーフ(平成19年10月)
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▲白老工区の人工リーフ(平成19年10月)
高度な技術的検討への取り組み
室蘭開発建設部では、効果的、効率的に海岸浸食対策を進めるために、人工リーフの構造や、コスト縮減に係わる事項を継続して検討しています。
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▲(独立行政法人)開発土木研究所での水理模型実験
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▲人工リーフ平面図
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▲人工リーフ断面図
緩傾斜護岸 苫小牧工区、樽前工区、白老工区、北吉原工区
昭和63年度より工事着手している緩傾斜護岸は、苫小牧工区、樽前工区、白老工区、北吉原工区で施設整備を進めています。
緩傾斜護岸は、波の反射を低くし海岸侵食作用を低減したり、波の打ち上げ高を低減させるのが役割です。
近年は、老朽化が著しい直立護岸を緩傾斜護岸へと改良する整備を進めています。
また、緩傾斜護岸には防護の他にも副次的な効果があります。例えば、波の打ち上げ高が低減され、振動・騒音問題が改善されることにより、地域住民にとって快適な居住環境が創出されています。
緩傾斜護岸は、波の反射を低くし海岸侵食作用を低減したり、波の打ち上げ高を低減させるのが役割です。
近年は、老朽化が著しい直立護岸を緩傾斜護岸へと改良する整備を進めています。
また、緩傾斜護岸には防護の他にも副次的な効果があります。例えば、波の打ち上げ高が低減され、振動・騒音問題が改善されることにより、地域住民にとって快適な居住環境が創出されています。
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▲緩傾斜堤防整備状況
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▲緩傾斜護岸 標準断面図
養 浜 白老工区
平成9年度より工事着手している養浜は、白老工区の国道36号白老バイパス東側の砂浜海岸において、整備を進めています。
海岸線付近に突堤を設けた間に養浜することにより、砂浜の海底勾配を緩やかにし、波の打上げ高、越波量を低減させるのが主な役割です。
当地区は、エコ・コースト事業及び海と緑の健康地域づくり(健康海岸事業)に指定されており、背後のヨコスト湿原の自然環境と調和した海岸空間を形成することが求められています。
砂浜海岸が侵食された場合、湿原の自然環境に影響を及ぼすことが懸念されるため、自然環境に配慮し、砂浜海岸を安定化させる工法(養浜による試験工事)により整備を進めています。
また、養浜には防護の他にも副次的な効果があります。例えば、養浜により砂浜が再生され、湿原の自然環境が保全されることにより、地域住民にとっての憩いの場が保全される効果も出てきています。
海岸線付近に突堤を設けた間に養浜することにより、砂浜の海底勾配を緩やかにし、波の打上げ高、越波量を低減させるのが主な役割です。
当地区は、エコ・コースト事業及び海と緑の健康地域づくり(健康海岸事業)に指定されており、背後のヨコスト湿原の自然環境と調和した海岸空間を形成することが求められています。
砂浜海岸が侵食された場合、湿原の自然環境に影響を及ぼすことが懸念されるため、自然環境に配慮し、砂浜海岸を安定化させる工法(養浜による試験工事)により整備を進めています。
また、養浜には防護の他にも副次的な効果があります。例えば、養浜により砂浜が再生され、湿原の自然環境が保全されることにより、地域住民にとっての憩いの場が保全される効果も出てきています。
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▲白老工区の養浜状況(平成19年10月)
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▲養浜 標準断面図
CCTV 苫小牧工区、白老工区
