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美利河ダムの役割-洪水調整

流域の安全な暮らしを守る 洪水調整

 ダム上流に降った雨はダムがない場合、そのまま下流の今金町、せたな町に流れ込んでしまいます。その時下流でも雨が降っていて川が溢れていたらさらに被害が大きくなります。そこでダムによって一時的に水をダム湖にため、一定の規則に従って下流に貯めた水を流します。
 美利河ダムの建設された地点の計画の最大流入量は毎秒1,000m3で、ダム湖に650m3を貯め、下流に最大で350m3の水を流します。
 これにより、下流の河川施設(堤防等)の規模も小さくすることができるのです。
 ※計画最大流入量 : 雨が降った場合、ダム湖に入ってくる計画上最大の水の量
  • ダム湖の解説図
  • ダム湖の写真 ダム湖

ダムの一年間の水の量を調べてみると

ダムの水位は図に示すように洪水期(7/1~10/10)を低く、非洪水期(10/11~6/30)は時期により水位を上下させています。これは洪水期は雨が多いため、ダム湖の水を少なくしておき大雨に備える一方、非洪水期は雨が比較的少ないため、ダムの貯水位を一度高くしておき、発電等に利用し除々に貯水位を下げていきます。
  • ダムの水位の解説図
※用語解説
・平常時最高貯水位:平常時(非洪水時)にダムによって貯留することとした流水の最高水位(常時満水位)
・洪水貯留準備水位:洪水調節容量を大きくとるために洪水期に平常時最高貯水位よりも水位を低下させる場合の水位(洪水期制限水位)
・最低水位:貯水池からの取水口の最低敷高で通常これよりも下の貯留水が利用できない水位
擬似音を合図にダムの放流がはじまります。
雪どけの水や大雨などで、ダムの水がふえたとき、川に流す水の量を増やすことがあります。そうすると、川の水も急にふえるので、とてもきけんになります。川のまわりからすぐに離れてください。

美利河ダムの役割

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