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ダムができるまで -工法

地勢を検証しすぐれた工法で 美利河ダムの工法

 一般にダムを建設する際は、周囲の状況や岩盤の強度を考慮して、いくつかの型式の中から最もふさわしい型式が採用されて建設が進められます。美利河ダムの場合、堤頂長が1.5キロメートルと長く、さらに異なる2つの性質の岩盤の上に設置されることから、それぞれの岩盤で最適なダムを組み合わせるという方式が採られ、北海道ではじめて「重力式コンクリートダム」と「ロックフィルダム」の2つを組み合わせた「複合式ダム」という型式となりました。
  • 美利河ダム上空からの写真
  • ロックフィルダムの解説図 ■ロックフィルダム

    自然の岩石をゆるい勾配でつみあげるため底面積が広くなります。本体の重さが分散されるので、比較的弱い岩盤でも造れます。

  • 重力式コンクリートダムの解説図 ■重力式コンクリートダム

    コンクリートの重さでダム本体を支えるため、ダムを比較的小さく造れますが、強い岩盤が必要となります。

弱い地盤にダムを造るために

ダム建設地点の地質の解説図
ダム建設地点の地質
美利河ダムのロックフィルダム部分の地質は粗粒砂岩層を含む弱い地盤で、従来の技術ではダムを建設するのが困難なものでした。そこで、箱形地下連続壁と呼ばれる鉄筋コンクリートの壁を設けて地盤が崩れるのを防ぎました。その後、この箱形連続壁の上にコンクリートを打設し、ダム本体としましたが、これは世界でも初めて用いられた方法でした。

「RCD工法」で効率よくダムを建設

RCD工法による建設工事の写真
RCD工法による建設工事
重力式コンクリートダムの建設は、従来ブロックを組んだ上からコンクリートを流し込む方法が採られてきました。『RCD工法』は、特殊なコンクリートを使い、従来行なわなかったダンプトラックによる運搬、ブルドーザーによる敷きならし、振動ローラーでしめ固めなど、機械で作業ができるためとても合理的です。美利河ダムの建設にあたっては、このRCD工法で使用する機械を工夫することで、従来は困難だった堤頂部の狭い場所でもRCD工法を採用し、工期を大幅に短縮することができました。

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