河川の維持管理
河川の維持管理
サイクル型維持管理体系を確立
後志利別川では水害に備えた治水事業を進める一方、豊かな河川環境を多くの人々に利用していただくため、多彩な維持管理事業を推進しています。維持管理に当たっては、地元のみなさんとも連携し、状況把握と維持・補修を繰り返す「サイクル型維持管理体系」を確立し、地域の特性に沿った活動を展開しています。
河川情報の収集
水文、水質、土砂の移動状況、土地利用等の河川管理に資する情報とともに、河川水辺の国勢調査により河川環境に関する情報を適切にモニタリングします。
河川管理施設の維持管理
定期的な河川巡視を通じて、堤防や樋門等の変状、ゴミや不法投棄等の状態を把握し、流水の正常な機能と河川環境が維持されるよう維持管理を行います。
堤防及び河道の維持管理
堤防の亀裂や法崩れ、河道内の樹木の繁茂状況を随時把握し、適切な補修や伐採などを行います。
危機管理体制の整備
万一の洪水や地震等の災害に備え、危機管理体制の整備を進めています。連絡体制の確認や重要水防箇所の合同巡視、水防訓練などを行い、さらに後志利別川が「洪水予報河川」に指定されていることから、気象台と共同して迅速な情報伝達の確立に努めています。
水質の保全と水質事故への対応
水質の保全にあたっては、水質を定期的に観測し、状況を把握すると共に、「北海道一級河川環境保全連絡協議会」等を通じて情報を共有し、良好な水質の維持に努めています。また、油類や有害物質が河川に流入する水質事故に備え、事故対策訓練の実施や必要機材の確保を行っています。
- 油流出事故対策訓練
- 地域住民による水質調査(H19)
消流雪用水導入事業
特別豪雪地帯に指定されているせたな町では、市街地を流れる中央川の冬期間の水量が少なく、雪が河道にたい積して流れを妨げる危険がありました。そこで雪を流す水を後志利別川から導水する事業を行い、平成7年1月から全国で初めて運用されました。