クローズアップ~今号は「日本最北」特集(宗谷港、サンルダム)
我が国の領土を構成する主要4島のうち最北端に位置する北海道において、河川、道路、港湾、空港、農業基盤、漁港といった国の基幹的な社会資本の整備・管理などを行っている私たちは、様々な「最北」に関わりを持っています。
今回は、その中から宗谷港(稚内市)とサンルダム(上川郡下川町)の話題をお届けします。
今回は、その中から宗谷港(稚内市)とサンルダム(上川郡下川町)の話題をお届けします。
排他的経済水域等を守る!~低潮線巡視業務~
低潮線って何?

(領海等概念図は海上保安庁HPより)
低潮線を保全すべき重要な海域として「低潮線保全区域」が全国で185箇所指定されており、そのうち48箇所が北海道にあります。
我が国最北の地方港湾・宗谷港での低潮線巡視業務

低潮線の変状はEEZ等に大きな影響を及ぼすことから、その保全は極めて重要です。稚内港湾事務所は、EEZ等を確保するため、厳しい自然環境下での着実な巡視業務の遂行が評価され、この度、平成30年度人事院総裁賞(職域部門)を受賞しました。
日本最北の台形CSGダム「サンルダム」
サンルダムはどんなダム?

サンルダムの大きさは、堤高約46メートル、堤頂長約350メートル、総貯水容量は約5,720万立方メートルであり、洪水調節、河川環境の保全のほか、水道用水の供給や発電を目的としています。
また、サクラマスの生息環境に配慮し、ダム下流に階段式魚道、ダム湖沿いに約7キロメートルに及ぶバイパス水路を設置しています。
台形CSGダムってどんなダム?

台形CSGダムは、設計、材料、施工の三つの合理化を同時に達成する新しい型式のダムであり、国内での採用事例はまだ少なく、サンルダムは全国で4例目、北海道で3例目となります。