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クローズアップ~今号は「日本最北」特集(宗谷港、サンルダム)

我が国の領土を構成する主要4島のうち最北端に位置する北海道において、河川、道路、港湾、空港、農業基盤、漁港といった国の基幹的な社会資本の整備・管理などを行っている私たちは、様々な「最北」に関わりを持っています。
今回は、その中から宗谷港(稚内市)とサンルダム(上川郡下川町)の話題をお届けします。

排他的経済水域等を守る!~低潮線巡視業務~

低潮線って何?

我が国の領海等概念図及び宗谷港の位置図

(領海等概念図は海上保安庁HPより)

我が国は四方を海に囲まれた海洋国家です。国土面積が約38万平方キロメートル(世界第61位)であるのに対して、「領海」と、我が国における漁業や海洋エネルギー資源の開発などを独占的に行うことができる「排他的経済水域」(EEZ:Exclusive Economic Zone)を合わせた「管轄水域」は、約448万平方キロメートル(世界第6位)と広く、国土面積の約12倍となっており、「管轄水域」の境界を決める基準となる沿岸の線が、干潮時における陸地と水面の境界線である「低潮線」です。

低潮線を保全すべき重要な海域として「低潮線保全区域」が全国で185箇所指定されており、そのうち48箇所が北海道にあります。

我が国最北の地方港湾・宗谷港での低潮線巡視業務

宗谷港低潮線保全区域図
宗谷海峡を隔ててロシア・サハリンと対峙する位置にある我が国最北の地方港湾・宗谷港には、3箇所の低潮線保全区域があり、北海道開発局稚内開発建設部稚内港湾事務所が一年を通じて海上及び陸上から巡視業務を行っています。
低潮線の変状はEEZ等に大きな影響を及ぼすことから、その保全は極めて重要です。稚内港湾事務所は、EEZ等を確保するため、厳しい自然環境下での着実な巡視業務の遂行が評価され、この度、平成30年度人事院総裁賞(職域部門)を受賞しました。

日本最北の台形CSGダム「サンルダム」

サンルダムはどんなダム?

試験湛水の状況(平成31年1月)
平成31年3月、日本海に注ぐ日本最北の大河、一級河川天塩川の支川サンル川に多目的ダム「サンルダム」が完成しました。(ちなみに、北海道の名付け親である松浦武四郎は、天塩川流域調査の途上で「北海道」の命名をしたとされています。)
サンルダムの大きさは、堤高約46メートル、堤頂長約350メートル、総貯水容量は約5,720万立方メートルであり、洪水調節、河川環境の保全のほか、水道用水の供給や発電を目的としています。
また、サクラマスの生息環境に配慮し、ダム下流に階段式魚道、ダム湖沿いに約7キロメートルに及ぶバイパス水路を設置しています。

台形CSGダムってどんなダム?

台形CSGダム断面図
台形CSGダムは、台形ダムとCSG工法の特徴を併せ持つ型式です。CSGとは、Cemented Sand and Gravelの頭文字で、「セメントで固めた砂礫」という意味です。
台形CSGダムは、設計、材料、施工の三つの合理化を同時に達成する新しい型式のダムであり、国内での採用事例はまだ少なく、サンルダムは全国で4例目、北海道で3例目となります。

お問合せ先

広報室

  • 住所:〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目(札幌第1合同庁舎15階)
  • 電話番号:011-709-2311(内線5227)
  • ファクシミリ:011-709-8995

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